◎結果発表
今年度で4回目をむかえる横浜市と台北市の芸術家交流事業、交換アーティストプログラムの台北行きアーティスト選考会が2009年1月26日に開催されました。厳正なる審査のもと、2008年度の台北(TAV)行きのアーティストは、川瀬浩介氏(38才)に決定しました。また審査員特別賞として丸山純子氏(32才)が選出されました。
川瀬浩介氏について
http://www.kawasekohske.info/
◎選考理由
DVD作品、「ポピュラスケープ」「寿」の音楽担当で知られる川瀬氏ですが、昨年の「BankART Life 2」の展示では、「ベアリング・グロッケン」が、大人気でした。完成度が高すぎるのでは、という意見もありましたが、コミュニケーション能力が高いこと、台湾での作品プランが、都市の音と光を採取しながら作品を構成するという素朴で未知の可能性がある等の理由で選出されました。また投票では同得点だった丸山氏は、台湾での別枠の滞在プログラム(2009年関渡美術館レジデンスプログラム)が決定していたので、そのことが考慮され、経済的サポートを行う審査員特別賞が与えられました。BankART Studio NYKでのインスタレーション、最近では横浜市庁舎、金沢21世紀美術館での発表など、横浜を拠点にした活発な活動に対する評価です。
《募集要項:参考》
横浜市と台北市の芸術家交流事業を行うにあたりTaipei Artist Village (以下TAV)にレジデンスする横浜のアーティストを募集します。この事業は、2005年にスタートし、今年で4年目を迎えます。それぞれの都市のアーティストが、TAVとBankART1929に約3ヶ月間滞在し、作品の制作と発表を行います。
レジデンス実施期間
2009年2月7日(土)- 4月30日(木)の期間の内、原則として80日間の滞在。
レジデンス場所
台北國際藝術村 Taipei Artist Village
台北市北平東路7號 #7, Beiping E. Rd. Taipei, Taiwan
www.artistvillage.org
募集対象
横浜市に在住、または制作の拠点を持って表現活動をしていること。
応募条件
・ 期間中、原則としてTAV に滞在し、制作活動ができること。一時的にでもそれが不可能となる場合はご相談下さい。
・ 滞在中に展覧会またはパフォーマンス等の作品発表、教育普及活動への参加、ワークショップ等を行うこと。
・ 滞在期間の活動についての記録作成に協力すること。
・ 生活や制作について英語または中国語でコミュニケーションができることが望ましい。
選考委員
仲原正治(横浜市開港150周年・創造都市事業本部)
Off Nibroll(BankART 2008年度外部企画委員)
村田 真(美術ジャーナリスト/ BankART school校長)
池田 修(BankART1929代表)
選考方法
書類審査により候補数名を一次選考し、面接後に選考委員会で協議の上1 名を最終決定します。
応募方法
下記資料3 点を、BankART1929 芸術家交流事業係宛にお送り下さい。
お送り頂いた資料は返却いたしませんのであらかじめご了承下さい。
1. 活動履歴A4サイズ 1枚にまとめたもの。氏名、住所、電話番号、メールアドレスを必ず明記して下さい。
2. 過去の作品資料(A4サイズのファイルまたは画像等をまとめたCDかDVD1枚)
3. レジデンス活動についての簡単なプランをテキスト400字にまとめたもの
応募〆切 2009年1月24日(土)必着
結果発表 直接本人に通知後、HPで公開。
応募・問い合わせ先
BankART1929 芸術家交流事業係
〒231-8315 横浜市中区本町6-5-1
TEL 045-663-2812 e-mail :
info@bankart1929.com
主催:BankART1929
共催:アーツコミッション・ヨコハマ(横浜市開港150周年・創造都市事業本部、財団法人横浜市芸術文化振興財団)
台北國際藝術村(Taipei Artist Village) について
台北市の中心地区に位置する国際的アーティストビレッジとして、台北市文化局が2001 年10 月にオープン。中庭のある4階建ての建物は元職業訓練所を欧米の施設を参考にしながらリノベーションしたもの。2008年までに35カ国からのアーティストを招待、台湾からは80 名以上のアーティストを国外に送り出した。このように台北國際藝術村はアートと文化の重要な国際的なプラットフォームを形成してきた。2004 年より運営を台北市文化基金會に移管。藝術村がクリエイティブコアの役割を担い、影響力のある芸術体験の場として活動できるように一層多くの芸術活動を支援している。
台北市・横浜市の都市間交流事業について
横浜市は、「創造都市(クリエイティブ・シティ)」の実現を目指し、文化芸術の創造性を活かして都市としての新しい価値や魅力につなげていく取り組みを進めており、都心臨海部を中心に、アーティストやクリエーターが創作・発表・滞在(居住)しやすい環境づくりを推進するため、平成19 年7 月にアーツコミッション・ヨコハマを立ち上げました。また、横浜市は、アジアの平和と発展に貢献する都市を中期的な目標として、アジア諸都市とのネットワークづくりに取り組んでおり、台北市とは、芸術文化、スポーツ、高校、動物園、図書館などさまざまな分野での交流を進めています。芸術分野では、平成17年度から、芸術家支援の分野などで国際的に豊富な実績をもつ台北市との間で、芸術家を相互に派遣する「芸術家交流事業」をスタートさせ、それぞれの都市から派遣された芸術家が、現地の芸術関係者や市民との交流を深めています。
アーツコミッション・ヨコハマ(横浜市開港150 周年・創造都市事業本部、財団法人横浜市芸術文化振興財団)