幕間 INTERVALLO 展
アート/ファッション/デザインのまくあいで。
会期:2009年6月26日(金)- 8月2日(日)
11:30-19:00
(オープニング 6月26日(金)19:00-21:00)
会場:BankART Studio NYK / 3F
観覧料:一般600円(400円)学生400円(200円)
※中学生以下65才以上無料
※( )内は10名様以上の団体割引料金
日常と非日常、服と衣装、ヌノとキレ、身体の周りから始まる表現がBankART Studio NYKの大空間を彩ります。
出品デザイナー
コロンバ・レッディColomba Leddi (Milan)
クリスティーネ・ビルクレChristine Birkle (Berlin)
和井内京子 Kyoko Wainai (London)
トークセッション
6月28日(日)コロンバ・レッディ 16:00-18:00
7月 5日(日)クリスティーネ・ビルクレ 16:00-18:00
7月18日(土)和井内京子 16:00-18:00
*参加無料 ただし当日有効な展覧会チケットが必要です。
なぜ女に大芸術家はいないのか?とリンダ・ノックリンは問いを立てた。そのとおり。アートとクラフト、芸術と工芸が区別され、民芸、染織、デザイン、ファッション、インテリア、装身具などがすべて「芸術ではない」と定義されているかぎりは、「女に大芸術家はいない」。「女の手しごと」はそれだけで「芸術」から放逐されてきたのだ。
神や王侯や美に奉仕するアートだけがアートではない。女は暮らしに、いのちに、日々の歓びに奉仕してきたではないか。それがアートでないはずはない。女たちは、アートの概念そのものを変えようとしている。
「幕間」はいずれ、芸術を神格化した幕そのものを引きおろすだろう。
上野千鶴子(社会学者・東京大学教授)
3都市でそれぞれ独特のもの作りしているデザイナー3人が出会ってハっと思ったそうです。同じように考えて生きている仲間の発見、つくることが生活することと一緒という信条。そして生まれたYOKOHAMAへのプロポーザルです。
同時発生的に3人がしてきたことは、身体というメディアから始まる創作で、生まれた表現はファッション、インテリア、インスタレーション、など。領域や業界を前提にしないで、既成の区分の合間をすりぬけるような軽やかさで、創りつづけてきた3人の仕事です。
人生のステージの幕間、生活時間の幕間、芸術と産業の幕間、いろいろな意味を主題にこめています。
小池一子(本展企画者)
最新情報は下記にて http://www.makuai.info/
企画監修:小池一子
主催:BankART1929
協力:乗峰雅寛、長谷川直子
問い合わせ:BankART1929
info@bankart1929.com
TEL : 045-663-2812 FAX : 045-663-2813
デザイナー紹介
コロンバ・レッディ Colomba Leddi
ミラノ在住。1980年代初頭、ファッションデザイナーの下でキャリアをスタートし、92年、ロメオ・ジリのデザイナーであったアダ・ルセナが主宰するグループFrammentiに参加。96年にはミラノのVia Revereの一角に自身のアトリエを構え独自のスタイルで服作りを始める。顧客の嗜好とニーズに合わせて布地や色を決定し、しばしば1点ものの服を、伝統的な手法で、刺繍などの手作業を入れ込んでつくりあげていくその制作スタイルは、年2回のコレクション期のために回り続けるファッションデザイナー的なものではなく、むしろテイラーと言っても良いかもしれない。ミラノ、ローマ、NY、カリフォルニアの有名セレクトショップでその作品が取り扱われているほか、舞台・映画の衣装デザイナーとしても活躍している。
クリスティーネ・ビルクレ Christine Birkle
ベルリン在住。1961年ドイツSchwabmunchen生まれ。ベルリンでファッションデザイン科に在学中より関心を持っていたフェルトに注目し、93年にHut Up を設立。96年に初のファッション・コレクションを発表。99年パリでインテリア・ハウスプロダクトを含めたコレクションを発表。羊毛を伝統的な製法で加工し、フェルトの既存イメージを覆す、軽く、丈夫なプロダクトラインを確立してきた。やがてフェルトだけでなく、シルク、コットン、レースや麻といった異素材を組み合わせ全く新しい形態の製品を生み出すようになる。ドリス・ヴァン・ノッテンなどの他のデザイナーとのコラボレーション・ワーク多数、そして現代舞踊家サッシャ・ワルツの公演を支えるなど、衣装デザイナーとしての顔もある。
和井内京子 Kyoko Wainai
ロンドン在住。1958年横浜市生まれ。桑沢デザイン研究所で、インダストリアルデザインと写真を学ぶ。83年より株式会社サザビースでバックデザイナーとしてキャリアをスタート。86年に同社を退社後は、フリーランスデザイナーとして様々なプロジェクトに関わる。92年にイギリス・ロンドンに拠点を移し、個人として、また他の分野のデザイナーとコラボレーションの形で、バック、インテリア雑貨を中心とした多様なコレクションを発表。本年4月に東京西麻布、ルルペインギャラリーで行われた個展ではユニークなバック作品が好評を博した。パリ、ミラノでの展示会開催など、ヨーロッパを舞台に多様な活動を展開している。
■その他のイベント情報
ライブミュージック 亀渕友香&Her mates
7月4日(土)
人々の現在を歌い続けるベテランが「幕間」展への共感を込めて特別参加。
開演:19:30-
料金:¥1,500+展覧会チケット(半券が必要です)
ご予約:info@bankart1929.com
亀渕友香|Yuka Kamebuchi
ゴスペルシンガー、ヴォイストレーナー。1944年北海道生まれ、東京育ち。68年デビュー。80年代は、アメリカを活動拠点とし、ゴスペル、発声学、ジャズ理論及び演奏形態を学ぶ。87年帰国後、ヴォイストレーナーとして多くのミュージシャンを指導。07年「VOJA・voice art college」開校。08年第1回横浜アフリカ会議におき、天皇皇后両陛下、並びに歴代首相の前で歌う。09年より本格的にソロ活動を始める。
巻きつけパフォーマンス 丸山 正
7月25日(土)
布と人体の関わりを劇的につくりあげるきもの作家。
開演:19:30-
料金:¥1,000+展覧会チケット(半券が必要です)
ご予約:info@bankart1929.com
丸山 正|Tadashi Maruyama
きもの作家。1951年大阪生まれ。大学時代、油絵を専攻しながらアングラの演劇の世界で役者として活動する。85年より型絵染による着物制作を始める。"布を傷める、鍛える"手法、自由な発想、伝統的な手法を合わせ、独特の布を作り出す。08年より活動の拠点を長野・大岡村の工房に移し、布作りに専念。全国のギャラリーなどでエキシビジョンを展開している。