食と現代美術を往来する展覧会の第6弾。今回のテーマは、街を巡る「フルコース」です。通常のレストランのように、ボーイさんが食事をサーブしてくれるのではなく、観客が作家のつくったレストラン(空間)の各メニュー(7種類程度)を飲食しながら、街を巡っていきます。コースはBankART Studio NYKからBankART桜荘までの約1時間30分。近隣の鯨横丁(野毛飲食街)と連動したり、一般の住宅で食事をいただくプログラム等も展開します。
皆様のご来店をお待ちしております。
参加作家
祐源紘史、小林真依、白井美穂、松田直樹、開発好明、木村崇人、池田光宏、いかれ帽子屋と三月うさぎ、三宅航太郎、上野大介、藤本 涼
ご予約・お問い合わせ:BankART1929
〒231-0002 横浜市中区海岸通3-9
TEL 045-663-2812 FAX 045-663-2813
foodart@bankart1929.com
ご予約はお一人様より承りますが、原則2名様以上での出発になります。
メールにてご来場日・氏名・ご連絡先を明記の上お申し込みください。(お電話でのご予約も受け付けています)
主催:BankART1929
共催:横浜市開港150周年・創造都市事業本部
助成: 芸術文化振興基金助成事業
【フルコースルート概要と作家略歴】
BankART Cafe & Pub
食前酒と前菜でスタート。
祐源紘史 ゆうげんひろふみ
1979年岡山県生まれ。広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科卒業後、2005年ドイツ、ハノーバー専科大学留学。06年広島市立大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な個展に「祐源紘史展」(07年/広島)。主なグループ展に、「第2回北村西望生誕地現代彫刻プロジェクト FROM LIFE」(06年/長崎)、「広島アートプロジェクト」(07年、08年)など。06年「プリ・ラ・ジュネス(広島市立大学)」受賞。
藤本 涼 ふじもとりょう
1984年東京生まれ。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修了予定。主な個展に、「積極的に思案されたブルー」(06年/GALLERY SQUAT)、「CORRESPONDENCE/LANDSCAPE'07〜心象画1〜[landfall]」(07年/ギャラリー工房親)。主なグループ展では、「project the projectors 2008」(BankART Studio NYK)、「ART AWARD TOKYO 2008」(行幸地下ギャラリー)では木幡和枝賞受賞。3月26日よりG/P Gallery(恵比寿)にて個展を開催予定。
上野大介 うえのだいすけ
1971年生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。グラフィックデザイナーを経て、2004年より家や建物の集合体を船として描いた作品を発表。以降、空白に放たれた「わたしたち」という船をテーマに制作を続けている。これまでに2冊のアーティストブック『bit』『さよならホーム』を個人出版。個展に「Ship in the Air」Mark Moore Gallery(05年/Santa Monica, USA)。
いかれ帽子屋と三月うさぎ
多摩美術大学在学中の秋山早紀と岩田諒子 により、2007年に結成。翌年GEISAI#11で審査員特別賞を受賞。自身の造語である「nomanner」をコンセプトとし、特に題材を「食」に関することを徹した内容の映像作品を中心に制作している。普段「見せる」ものとして行っていない常識や作法を自己流に立ち振る舞うその様はまるで日常生活の汚遊戯である。
BankART Front
いわずとしれた電撃料理。今回もぶらさがりソーセージを提供します。本人登場のイベント あり。
木村崇人 きむらたかひと
1971年愛知県出身。東京藝術大学大学院博士課程修了。「地球と遊ぶ」をコンセプトに「地球の持つ見えない力を知覚する装置」を制作し作品を体験することで、ものごとを情報としてではなく実感できる体験型の作品を主に制作している。個展に水戸芸術館(2000年/茨城)、すみだリバーサイドホール(08年/東京)他。グループ展に「愛・地球博」(05年/愛知)、「大地の芸術祭」(03・06年/新潟)他多数。
本町実験ギャラリー
アナーキーなバンドが怪しげな地下空間でノンストップ演奏。
君は食せるか!? 革命家カクテル&フード。
白井美穂 しらいみお
1988年東京藝術大学大学院美術研究科修了。93年アジア交流基金日米芸術家交換によりNY滞在。既製品を組み合わせて不条理感やずれを生み出すコンセプチュアルな作品により早くから注目される。主な展覧会に、第7回インドトリエンナーレ、「ザ・サイレント・パッション」(栃木県立美術館)、「Bolande, Dopitova, Rist, Shirai」(プラハ市立美術館)、「Kunst Heimat Kunst」(クンストラーハウス、グラーツ)、「大地の芸術祭2000」、「アーティスト・ファイル2008」(国立新美術館)、「所沢ビエンナーレ」等がある。
地下通路+ぴおシティ<
40数年そのまま続く不思議な地下街ぴおシティ。(※この場所は展示のみ)
小林真依 こばやしまい
1986年愛知県生まれ。現在、名古屋造形大学在学中。主な展覧会では、「野外研究2008」(08年/美濃加茂市民ミュージアム野外)、「名港ミュージアムタウン」(09年/築地口商店街界隈~名古屋港ガーデンふ頭)、「野外研究・野内研究2009」(09年/美濃加茂市民ミュージアム野外、野内)、「碧南ソクラテス・無知の無知part1」(09年/碧南市哲学たいけん村 無我苑)等。
野毛地区鯨横丁
野毛にかつてあった鯨横丁。現在は実験的に約30店舗で鯨を食することができるが、その内10数店舗が「おしょくじら」に参加。占い師、航太郎があなたの入る運命の店を占う。
三宅航太郎 みやけこうたろう
1982年岡山市生まれ。自己をその場に介在させながら、場所や環境、他者とチューニングするようにその時々でメディアを変えて実践を行っている。主な活動に、「食事」の「おみくじ」=「おしょくじ」を作っていくプロジェクト、顔面に建築を組み立てていく「顔面建築」ヒゲ・メガネ・ボウシのセットをつけ地元出身の画家に扮する「クニヨシ再来プロジェクト」、展示会場にマイチャリで入場することが出来る展覧会「Others」等。
BankARTかもめ荘
リラックスしたお米ルームで、妻有で収穫されたお米をお腹いっぱい食べて下さい。
松田直樹 まつだなおき
1983年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。7thSICFグランプリ展「大和撫子」(2006年/スパイラル)、「Smooth Sailing for BEARING」NSKベアリングアート展(06年/スパイラル)、「食と現代美術part4」(08年/ BankART1929)、「10daysセレクション‐予兆のかたち10‐松田直樹 展」(08年/INAXギャラリー2)、「BankART Bank under 35 松田直樹展」(08年BankART Studio NYK)、ひらがなアート「チバトリ」(08年/千葉市美術館さや堂ホール)、「閾-THRESHOLD-」(09年/旧坂本小学校)等。
初黄・日ノ出地区
このエリアの普通の家や食堂ではない店におよばれにいく。他人のご飯プロジェクト。のれんが目印。
池田光宏 いけだみつひろ
1969年横浜市生まれ。日本大学芸術学部卒業、東京藝術大学大学院修了。主にパブリック・スペースを活用し、日常にささやかなハプニングをもたらすようなアプローチのプロジェクトやインスタレーションを中心に制作、発表を行っている。主な展覧会では、「大地の芸術祭」(2003・06年/新潟)、「府中ビエンナーレ」(04年/東京)、「水都大阪2009」(09年/大阪)など。08年文化庁新進芸術家在外研究員としてスウェーデンに滞在。
BankART桜荘
発砲ウレタンの茶室で食する桜餅と桜酒。大岡川沿いの桜のシーズン、楽しいぞ!
開発好明 かいはつよしあき
1966年山梨生まれ。多摩美術大学絵画科卒業、同大学院修了。インスタレーション作品を中心に発表。FADs ART SPACEの設立に参画(01年-)したり、毎年3月9日にサンキューアートの日(01年-)を開催するなど、アートを社会に還元する試みを実践している。01年第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞。主な発表には、ヴェネチアビエンナーレ第9回建築展「おたく:人格=空間=都市」(04年イタリア)、リバプールビエンナーレ【JumpShip Rat"POP-UP"】(08年/イギリス)、「大地の芸術祭2009」(09年/新潟)等。