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オープニングレセプション:3月24日[金]19時~(参加費500円)
フェアウェルパーティ:3月31日[金]18時~(参加費500円)
Opening Reception:March 24 (Fri) 19:00-(admission 500yen)
Farewell Party : March 31(Fri)18:00- (admission 500yen)
台北国際芸術村(Taipei Artist Village)とBankART1929は、平成17年(2005年)度から毎年アーティストを相互に派遣し、各施設で約90日間の滞在制作を行なっています。新型コロナ感染症拡大のため2020年度から派遣事業を一時中断していましたが、今年度から再開することができました。16回目となる今回は、横浜からは開発好明氏が2023年1月2日から3月24日まで台北のTreasure Hill Artist Villageに滞在し、台北からは呉庭鳳氏が1月15日から3月31日までBankART Stationにて制作活動をおこない、今回の展示でその成果を発表します。
呉庭鳳(Wu Ting-Feng)は、身の回りのものと身体の一部を合体させたようなモチーフを、水墨画や日本画の技法を用い、やわらかな色彩と筆触で描くアーティストです。
台湾から出て海外の国を訪れること自体が初めてだという呉は、横浜に到着した直後から未知の土地を全身で感じ取ろうと、街中を精力的に歩きまわります。そして、街往く人々に横浜の街に関するアンケートを行い、横浜のさまざまなイメージを収集していきました。
呉が最も親しみのある画材だという日本の岩絵具で、ランドマークタワーや赤い靴、中華街のランタンなどのモチーフのそれぞれに、大切なものを包み込むかのような両の手を描き添えて、他者と自身の横浜のイメージを重ね合わせています。そこには、新しい風景やイメージに触れた呉の喜びや、日常のかけがえのなさを慈しむ思いが込められています。