『光の欠落が地面に届くとき 距離が奪われ距離が生まれる』および『毎日写真』より

つかめそうで掴めない、さわれそうで触れない。
不在ではないが、実在でもない。
存在に付随しているにすぎないそれは、
じっと眺めていると自ら生命をもっているように見えてくる。
この世界の向こう側で生きているかのように。
わたしは触れることのできないそれらを、
時々カメラで捕えてみる。

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『光の欠落が地面に届くとき 距離が奪われ距離が生まれる』および『毎日写真』より

つかめそうで掴めない、さわれそうで触れない。
不在ではないが、実在でもない。
存在に付随しているにすぎないそれは、
じっと眺めていると自ら生命をもっているように見えてくる。
この世界の向こう側で生きているかのように。
わたしは触れることのできないそれらを、
時々カメラで捕えてみる。

🅗 みなとみらい21中央地区52街区開発計画 工事用仮囲い(キング軸)
西区みなとみらい5-1-2他

みなとみらい21地区

鷹野隆大

たかの・りゅうだい

1963年生まれ。2006年 セクシュアリティをテーマにした写真集「IN MY ROOM」で第31回木村伊兵衛写真賞。2011年には日本特有の街並みを集めた写真集「カスババ」を、2016年には影をテー マにした写真集「光の欠落が地面に届くとき 距離が奪われ距離が生まれる」を発表。性や都市、光と影など身近なものを題 材にしながら、制度化された視覚の外側を模索している。2021年、国立国際美術館(大阪)にて個展「毎日写真1999-2021」を開催。2022年、第72回 芸術選奨 文部科学大臣賞受賞(美術部門)、第38回 写真の町東川賞 国内作家賞受賞