絹の夢-silk threaded memories
「絹のゆくえ」
絹をまとうことは日常的にほとんどなくなってしまった。絹そのものの存在は薄れるばかりである。日本の近代を支えた絹産業を担っていた町は、栄枯衰退の歴史をたどっている。その中で群馬県に現在も稼働している絹の製糸工場と、屑まゆを製糸して化学染料で染め、平織した廉価な銘仙のきものの写真を、絹とゆかりのある横浜に展示します。
共催:横浜トリエンナーレ組織委員会
🅐 みなとみらい線馬車道駅コンコース
横浜市中区本町5-49(B2(改札階)改札~出口1~2方面間の大空間)
関内地区
石内 都
いしうち・みやこ
1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。1979 年に「Apartment」で女性写真家として初めて第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2005 年、母親の遺品を撮影した「Mother’s」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。2007年より続けられている被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」も高く評価され、国内各地の美術館のほか、海外でも作品を発表している。2013年紫綬褒章受章。2014年にはハッセルブラッド国際写真賞を受賞。その作品は、横浜美術館をはじめ、東京国立近代美術館、東京都写真美術館など国内主要美術館、ニューヨーク近代美術館、J・ポール・ゲティ美術館、テート・モダンなど世界各地の美術館に収蔵されている。