遊ぶるテーブル

機能に押し込められているのは人間だけではなく、テーブルも同じでしょう。少しだけ枠を外してみると、ズレが生じてくるかもしれません。机上が世の中となり、空論が具体となり、役立つ物が役立たない物になったりします。ズレやひび割れが徐々に大きく広がり、頭の中やこころの中と思っている空間が世間と変わらないという状態です。このテーブルは、そんなズレやひび割れの始まりの部分であるとすれば、ぜひ、テーブルとして使って頂き、遊んでください。

BankART StationPublic Art Table

西原 尚

にしはら・なお

アーティスト・実践者として、サウンドアートやパフォーマンスなど「音」にまつわる表現活動を行う。音を作り出すために身体と物と空間が必要で、それらとどのように付き合うのか、そして発展させられるのか、関心を寄せている。知らない人と会い、知らない文化や習慣に触れるために、国内外で展示やパフォーマンスを展開している。最近は2023年9月アルメニアにて「CYFEST」に参加。