自由の気膜

バルーン+ロボット=バボット!60年代からメディアアートの草分けとして活躍した高橋士郎の代表作BABOTは、高橋が発明した「空気膜造形」シリーズとして世界各地で展開され、誰もが親しめるアートとして人気を博してきました。サイズも形も自由に変えられる空気を素材にしたBABOTには、テクノロジーをユーモアや柔らかさ・自由や優しさの表現に使った高橋士郎の思想が詰め込まれています。奇想天外な色や形態をご覧ください。(港千尋)

🅞 横浜クリエーションスクエア・アトリウム
横浜市神奈川区栄町5-1
月〜土 6:30~20:00 日祝 6:30~19:00

ヨコハマポートサイド周辺地区

高橋士郎

たかはし・しろう

1960年代末よりメディア芸術黎明期のパイオニアとして活動。1970年の日本万国博覧会に20代で参加、その後もコンピューター制御による先駆的な作品を多数発表してきた。80年代からは空気膜造形の発明や、キネティック彫刻の制作に取り組むようになり、発表の場を世界へと広げる。2021年に急逝してからは、教鞭をとっていた多摩美術大学内に高橋士郎研究会が設けられ、その後の作品の展示や紹介に携わっている。最近の主な展覧会に「高橋士郎 自由の気膜」(多摩美術大学アートテーク・ギャラリー/2023)、「高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー」(川崎市岡本太郎美術館/2020)等。