標識の『ようなもの』
街は建築だけでなく、それ以外の多くの要素から出来ています。広告、看板、商品が置かれたワゴンや自販機のような商業的なものから、ポスト、バス停、信号、標識のような生活を支えるものまで様々です. 街を歩く視点では、むしろこれら街の要素が建築より前景化します。ここでは、 1つの役割のみを与えられた標識に様々な機能を付加する、枝のような家具群を設計しました。複数の機能を加えられ変形された標識「のようなもの」は、新しい使い方を誘発し、街をより豊かにします。
BankART StationPublic Art Table
SPACESPACE
すぺーす・すぺーす
大阪の中津商店街で活動を展開する建築設計事務所。2006年に香川貴範が設立。2010年岸上純子参加。近年は、生活や街の活動を形作る部材によるリノベーションの新しい方法論を提唱。主な作品に、ロングトールハウス、グリーンヒル、地面と屋根上の家、磯山調剤薬局、新・港村 ブックショップ、Dアパートメント、庭の形、上島町の介護付有料老人ホーム、君岡鉄工宇都宮工場、キノコハウス、SPACESPACE HOUSE、ふたつの斜面、上島町のシェアハウスなど。