うつを向いて歩こう

慣れ親しんだ横浜の街を歩く。歴史の上に近代的な建築が並んでいる。
背の高さから見下ろして撮った写真は僕の身の丈の鳥瞰図。
浮世を鬱世を下を向いて歩きながら、横浜の持つ質感と現代の紋を探す。
今回は自分でなくても再現可能な工程をデザインしたいと思う。
そしてそれを纏った人は堂々と街を歩けるかを試したい。
「街に棲む」作品がカモフラージュになるのかその逆になるのか、今はまだわからない。

BankART Station

矢内原充志

やないはら・みつし

ファッションデザイナー・アートディレクター。横浜市在住。桑沢デザイン研究所卒業後、1997年〜2011パフォーミングアート「ニブロール」のディレクター・衣装として活動。2002年〜2009年「Nibroll about Street」名義で東京コレクションを発表。2011年〜メンズブランド「Mitsushi Yanaihara」を始動。2012tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門選出。近年は様々な企業や自治体のブランディングを多数手がけている。有限会社スタジオニブロールCEO、桑沢デザイン研究所非常勤講師。