P⁴ (Pioneer Plants Printing Projects)

本作は都市空間における「わたしたち」の居場所や足跡にまつわる感情について先駆植物であるアカメガシワをモチーフに作品化した。
それを3Dプリンターで出力し、未処理の状態まま、一部は破損した状態のまま展示をしている。また、会期を通して少しずつその全体像は変化していく(だろう)。
都市の自然とは我々人間のアクティビティーの彼岸に存在する。僕が作品の中で扱う雑草とは、いわばその可視化された不安定な境界でもある。

BankART Station

水木 塁

みずき・るい

1983年生まれ。京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業、同大学美術研究科メディア・アート領域博士号取得。現代都市におけるリアリズムを基にした風景・情景・身体・モノの絡まり合いをテーマとした作品制作を行う。近年の展覧会に「若者のすべて」(半兵衛麸五条ビル2F、京都、2023)、「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022)、「ON―ものと身体、接点から」(清須市はるひ美術館、愛知、2022)など。


協力: Yokoito Additive Manufacturing