都市GENEの抽出・反転・流通

都市にGENE(遺伝子)があるとするならばどのように抽出できるのか。
我々は都市のGENE(遺伝子)の抽出のための地図を制作する。
粘菌の極小スケールを人間の比喩としたこの地図は、非合理的かつ個人単位での彷徨いの視点を目標とする。
身体的生産方法に立ち戻り、木版による手刷りで印刷。
地面、水面などの面を掘り出し、現れるのは反転したネガティブ都市である。
侵略や開発のために単純化された境界線や重要拠点の位置は記されない。
極めて非効率な抽出のための地図は、個人へ流通。再び都市へと循環する。

BankART Station

吉田山+西山萌+木雨家具製作所

よしだやま+にしやまもえ+きうかぐせいさくしょ

3人組。熱海を拠点に様々な都市を移動しアートプロジェクトや展覧会制作をおこなうアートアンプリファイヤの吉田山。東京を拠点にアート・デザイン・言葉・都市などメディアを横断し、粘菌(編集者)として活動する西山萌。什器制作は横浜で育ち、祖父の道具を受け継ぎ家具制作を行う木雨家具製作所の雨宮牧穂。