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現在、横浜のBankArt KAIKO前の歴史広場にてインスタレーションを繰り広げています。
展示場所は、広場の建物に沿って穿たれたピット状の細長い空間で、天井面が広場の踏面レベルにガラスで蓋をされた閉じた空間の中になります。したがって展示空間を上から眺め下ろすような形での展覧になります。
また、広場の季節ごとの演出としての「秋」というテーマを意識することが要求されての展開となりました。
そして、素直な私はそのテーマを愚直に取り入れ、今回の展示を組み立てたわけです。以下、簡易な構想メモを記しておきます。
「営々と繰り返されるいとなみ、何でもない普通の日々が好きだ。これを根底に、秋から連想された楽曲にまつわる個人的な記憶と楽曲を巡る知らぜざるエピソードを核としてこの作品を構想した。あしもとのガラス床に封印されたピットの中のいとなみから高い高い秋の空へと語りかけることができるだろうか。」
全体のタイトルは、「高い空、季節の巡りといとなみと」として三つのパートが絡み合った表現となり、ひとつは、10mほどの距離をロープで繋がれた光と音を発する装置ニ台(スケートボードを使用)がケーブルカーのように相互にゆっくりと行き来する部分と旧作から抜き出したモジュールをこのインスタレーションに向け改造を施した装置ニ点で全体を構成しました。このインスタレーションの音の要素はピットの中に封じ込められています。
展覧は、11/24[日]まで毎日9時~22時まで動いているところがみれます。出来ましたら少し暗くなってからがおすすめです。是非ともご高覧ください。
牛島達治
北仲ブリック&ホワイト秋の関連企画
企画・協力:BankART1929