新陳代謝のある都市の風景

知覚し伝達し運動する、吸収し循環し排出する、ぐるぐる動いて入れ替わり共生している、過去から見たら、未来から見たら、わたしたちが棲む今の街の景色はどう映り、どう語られるだろうか、波瀾万丈に生きてきた伊勢佐木町を歩きながらそんなことを考えていた、目にした景色を身の回りの物で再現した。

BankART Station

器と事象

懐石など日本料理では料理を盛る器にも四季を取り込み景色を見立ててきた。陶器や漆器の伝統技術がプラスチックとウレタン塗装に置き換わる現代において自然のミメーシスが記号になろうともわたしたちはそれを求め受け入れている、エンデの小説にもそんな構造の話があったような気がする。オリマツで気になる物を観察し、物の本来の用途から離れて形の特徴を見つけて作品にした。

🅟 (株)オリマツ中央市場店
横浜市神奈川区栄町21-4
6:00~17:00/市場休場日7:00~17:00
㊡ 日祝
☎ 045-441-4547
◉ スタンプあり

ヨコハマポートサイド周辺地区

片岡純也+岩竹理恵

かたおか・じゅんや+いわたけ・りえ

日常のささやかな出来事をシンプルな現象で再現するキネティック作品と、印刷物などから想像や類推でイメージを展開させていく平面作品を組み合わせた空間構成が特徴的で、素材や図案の出会いに物語を生み個々の作品の題材がゆるやかに響きあう手法を使う。瀬戸内国際芸術祭2022、MOTアニュアル2020(東京都現代美術館)、BankART Under35 2017など。