旭区にある動物園、ズーラシア。横浜には3つの動物園があり、それぞれの特色を生かして運営されている。まず、最近「BONES」という動物の骨格の写 真集を出した、野毛山動物園獣医の東野さんからお話を伺う。現在の動物園の役割を巡り、「本物を間近で見ることができること」という結論に至り、野生に戻すことのできない動物を調教して皆の近くで見せたり(実際に今回もフクロウを連れてきてくれました。かわいかった。)、動物園で死んだ動物から動物の骨格標本をつくったり、そしてそれを写真家と組んで写真集として刊行したり。
次にお話されたのはデザイナーのsetoさん。動物や昆虫などが持っている形態・ディテールなどを応用して作品をつくったり、ワークショップを行ったりされている。昆虫を描くためのパーツがスタンプになっているものを利用して、皆で新種の昆虫を描いてみる。
最後にズーラシアでおこなわれているナイトズーラシアの試みを、長倉かすみさんから紹介。動物園の大きな機能のひとつである「教育」について、創造力や自主性からはじまらないと、知識をただ教えただけでは身につかない、だからアーティスト等を動物園に招いて、動物をみる「目」を変えてあげることが重要なのだ、という話が印象的だった。