BankART AIR 2013

今年もAIR2013のプログラムが始まった。BankARTがはじまったころは、年間を通じて、数チームが常にいるという形式だったが、全館使用の展覧会が増えてきたり、なかなかスタジオの確保も難しくなったので、最近は春から初夏にかけて全館使用数十チームに一気に場所を提供するという形式に変わってきた。今年は5.20〜7.23。
先週今週は搬入作業等。
まだがらんとしたアトリエが多いけど、日が過ぎていくうちに埋まっていくのは結構楽しい。
さあ今年はどういったアーティストが集まったか。

あさって5.31の夜7時30分からウェルカムパーティ。
雨でなければ久しぶりに煉瓦キッチンでバーベキューを行なう。
毎週末の土曜日は数チームごとにアーティストトークを行なう予定。
オープンスタジオは7.12-7.21を予定している。

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BankART school 清水寛二 「能と出会うpart2」

昨年度に引き続き、銕仙会の清水寛二さんによるワークショップ「能と出会うpart2」の開催です。第一回目は清水さんご自身がどうして能を始めたかというお話から、能という芸能の特色について講義が有り、また謡曲の短いテキストを全員で謡う実技も行いました。次週からは、実際に体を動かす稽古をやっていきます。前回もそうでしたが、本物の能面や能装束をひとりひとりが身につけて動いてみる、なかなか他では体験できない、どきどきする講座です。「面をつけると世界が変わります」と断言する清水さんのことばを、受講生もしっかりと受け止めているようでした。

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以下の写真は前回2012.6-7のゼミから
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BankART school 大野慶人 舞踏教室 「本質と存在について」

舞踏家大野慶人さんのスクール講座が始まりました。2004年から異なるテーマで毎年のように開催して来ましたが、今回は大野慶人さん自身が自らの原点をたどり、「土方巽と大野一雄の舞踏の基礎は何であったか」に焦点を当てます。参加者のダンス経験を問わないワークショップには、第一線で活躍する振付家から、違うジャンルで創作活動をするクリエイター、ダンスはまったく初体験の人まで様々のひとが集まりました。最初は、大野さんが1959年に土方巽の歴史的舞台「禁色」に共演したときの話しからはじまりました。そして、大野さんの分析する舞踏の動きの要素を、ひとつひとつ体験していきます。いわゆる「ダンス」とは違う動きに取り組む参加者の緊張感が、清々しく感じられ、あっという間の2時間でした。

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みかんぐみ「人口減少期の建築/建築家の役割ってなに?」

スクール みかんぐみ。サマリーを掲載してみます。
定員に余裕有ります。2回目からでも参加大丈夫です。もしよろしければ!

2013年5月21日(火) 19:30-21:30
第一回 人口減少のメカニズム(人口減少の理由と、状況)
ゲスト:大江守之(慶応義塾大学教授)

曽我部さんより、最近の仕事(特に妻有、新潟などのアートプロジェクト)の紹介をしながら、最近の思考の紹介。人口減少期のあるべき建築とは、という問いへの曽我部さんなりの考え方として3つのキーワード。
「そこにあるものでつくる(持ち込まない、新しく買わない)」「自分でつくる」「新しい見立てをする」
その回答は、先に紹介された、最近の仕事をする上での基本的な考え方と、ほぼ変わらない。

ゲストの大江守之先生から、日本の人口ピラミッドの推移についての解説。過去、現在、未来への人口の推移。そしてその中でも特筆すべきは、高齢者比率の推移。特に後期高齢者層の拡大について。現代の人々が結婚をしない、子供をつくらないことから、人口は減少していく。また、これからの高齢者層は、未亡人等過去に配偶者がおり子供が既に独り立ちしているという独居老人から、一度も配偶関係のない独居老人(つまり本当にひとり)の人の比率がかなり増えていく。単に独居老人といってもその性格は変化してくる。

強い専門システムと弱い専門システムの話。
弱い専門システムは、単に地域でやればいいという話ではない。最近は、計画されつくした完璧な空間より、少々不便でも田舎の建物をリノベーションしたりというような「ゆるさ」を選ぶ社会傾向にある。集住とは、これまでは「強いられるもの」であり、それは効率的であるべきものであり、その窮屈さを免れることはできなかった。しかしこれから求められるのは、そうではないかたちの集住である。「理想の居住環境」というものの内容が、変わりはじめている。そして未来にはもっと変わっていく。当事者研究の話。

最近、広井良典氏の書かれた「人口減少社会という希望」という本が出て、話題となっている。人口減少という現象を、「問題」として考えているうちは、それらを解くことはできない。

枠組みのつくられかたで「問題」は、問題になったり、ならなくなったりする。今の価値観で「問題」であることは、未来の枠組みをつくって、それをもって考えると、解決したりする。
人口について考えるということは、社会のとらえ方を変えてくれる方法ともなる。
曽我部さんが行なってきているアートプロジェクトも、つきつめれば、そういう新しい「価値観」を創出していこうとする行為にほかならない。

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BankARTスクール5〜7月期

BankARTスクール5〜7月期が始まった。
トップバッターは「横浜創造都市のこれまでとこれからpart2」。
このゼミは10年目を迎える横浜創造都市について、より深く広く、理解・議論していこうという一大勉強会。プレゼンターは文化観光局の各担当係長。それをベテランの上司がサポート。そのプレゼンに対して、事業と関係のある専門家であるゲスト講師がコメントするという、緊張感のある図式だ。国内外の活発な動向をみても、創造都市という言葉は、既に第二段階に入っている。横浜が今この時期に、創造都市構想の再構築を試みることは重要なことだ。

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参加者は、一般の受講生に加えて、他都市の行政関係者、他の部局に異動されたOB等。本日のテーマは「創造都市はブランド力UPに貢献できるのか」ゲストはオズマガジン編集長の古川誠さんとシビックプライド等の論者伊藤香織さん。

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川俣正展のカタログ

川俣正展のカタログ第三巻がようやく完成した。予定より約4ヶ月遅れ、会期中に購入してくれた人には随分迷惑をかけてしまった。遅れた主な原因は、連動して開催していた「川俣スクールagain」の内容をなんとかいれようと計画したことだ。11回分のテープおこしで文字数は55万字を超え、しかもその中には芸大同窓生が集まったゼミ、横浜トリエンナーレ2005のサポータのゼミなど、十数名の参加者が登壇する回があり、複雑すぎてなかなか分析できない。そしてさらにこれらを約10万字に圧縮する作業。途中、本来は展覧会のドキュメンテーションの巻なので、スクールはサマリーだけにしようか、という弱音の方向転換も考えたが、なんとか最後迄やりとげることができた。こうして出来上がったものをあらためて読むと、めったに外にでることのない川俣さんの生身の部分がでていて、とても力強くひしひしと伝わってくる。苦労してよかったと思っている。

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中原佑介を読む 美術批評の地平vol.2

「中原佑介を読む」の研究会が始まった。
これは中原佑介選集刊行プロジェクト(全12冊)と連動している研究会で、2年前に続き第二弾。刊行プロジェクトが、現代企画室(代表北川フラム)とBankART1929の共同出版で行なわれているということもあり、代官山と横浜で交互に開催され、第一回目はクラブヒルサイドで行なわれた。講師は椹木野衣氏。中原氏の1955年のデヴュー論文「創造のための批評」をテキストに、丁寧な読み込みと解説、言及がなされた。
そして最後に、ひとつの頂点といわれる1970年の中原氏の「人間と物質」と比較しながら、この「創造のための批評」のもつポテンシャリティーの高さについて強調されてゼミを終了した。
参加者は学生、大学院生、一般社会人、学芸員、評論家等、年齢も職種も多様な人が集まった。
次は6.15にBankARTstudio NYKで岡崎乾二郎氏。

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BankARTコレクション

展覧会に参加してもらった作家への謝礼の意も含めて、これまで作品をいくつか購入してきている。ショップゾーン等に時折展示したりはしているがあまりきちんと見せたことはない。そんなBankARTコレクションを現在、BankART MIniのギャラリーでいくつか選び展示している。この機にリストをつくってみるとBankART妻有でのコレクションも含めると百数十点のコレクションになっていた。小さいものが多いが、BankARTの活動と連動する珠玉の作品群だ。

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ナント市からの視察団

ナント市からの視察があった。以前150周年イベントの際に、蜘蛛の巨大オブジェのプロジェクトなどで、深い関係のあった、当時のナント市文化局長ボナン氏など含む文化視察団だ。BankART関係では、BankART studio NYKとハンマーヘッドスタジオを見学。メディア系のという話があったので、数人だが関係のある作家には対応してもらった。久しぶりの再会。これからまた何かはじまっていくかもしれない。

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