本町ビルシゴカイ

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これまで、クリエイター15チームが入居していた本町45(シゴカイ)が、建物の建て替えのため、引越することになった。なかなか引越先が決まらず、絶望的になったときもあったが、幸運なことに、一部を除いてすぐ近くの大きなビル、宇徳ビル4Fに移転することになった。約4年間お世話になった1929年生まれの本町ビル。惜しまれて、解体の運命をたどることになるが、いざなくなることがはっきりしてくると、なんだか悲しくなってくる。蹴上げが、14センチしかないゆるやかな階段、程よい高さの天井、レンガタイルとモルタルの美しいファサード、NYでよくみかける跳ね上げ式の鉄骨の非常階段。どれもこれもが、おしゃれでアクティブだった。宇徳ビルへの引越は10月2日と3日。

Pinter WAVE 第2弾「コレクション」

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Pinter WAVE 第2弾、「コレクション」が始まりました。4人の若い役者達がストレートプレイを繰り広げます。激しい台詞の応酬の合間に訪れる沈黙。静寂のなかで猫が笑っている。60分の短い芝居のなかで、そんな時間を体験するたびに、心に波が立つような気がする。嘘の血が流され、嘘の言葉が語られる舞台は、現実よりも深い体験によって私達の人生を富ますと言った人がいましたが、これはそういうことなのかもしれないと思わせる濃密な60分でした。公演は10月17日まで続きます。
朝倉氏のアップデートで描いた猫の絵はとてもチャーミングだ。

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コレクション舞台写真:(C)TPT/撮影@松本理加

TPT「コレクション」の舞台美術

29日のTPTによる「コレクション」初日に向けて、舞台が整えられた。朝倉さんの絵が到着し、展示される。舞台の設定がギャラリーということもあり、NYKの白い空間に、アクリルに描かれた猫の絵が並ぶ。かわいらしい猫の絵だが、どこか緊張感のある、キリっとした空間になっている。演出家の広田さんとやり取りしながらつくられ、作品のストーリーと空間の絡み合いが面白そうだ。

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BankART school 木下直之ゼミ終了

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木下直之氏の講座「仮設、エフェメラルなるものへの愛 –建物・つくりもの・見世物–」が終了した。今回は美術作品から建築物、動物にいたるまで、広範囲に私達の身の回りにある文化・歴史についての考察を行った。史実を踏まえつつ、木下氏の独自な視点で社会/物事を照射しながらの授業。
誰も予想だにしなかったことを驚く様な新しい視点で紹介・言及される度に、笑い声が上がる授業だった。

BankART school 飴屋法水ゼミ「体の壁の前で考える」

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BankART school 初登場の飴屋法水さんのスクールが始まっています。
演出家であり、美術家であり、役者であり、ペットショップのオーナー・・と、様々な経歴を持つ飴屋さん。今回の講座では、舞台の稽古を受講生とともに行いつつ、なぜその台詞があるのか、なぜ立っているのかなど、その瞬間の疑問を問いかけながら、感じ方や考え方を拡げていきます。
飴屋さんがパンと手を叩いた瞬間にその世界が出来上がる。これまでにない授業です。

BankART school 「みかんぐみの考えるリノベーション」

彼らが得意とするリノベーションが今回のテーマだ。
みかんぐみがこれまで手がけてきたリノベーション建築の紹介はもちろんだが、様々なゲストをお呼びして、環境や地域、コミュニティ、不動産など、社会的な背景を掘り下げながら考えていく講座となっている。
ゲスト1組目は、埼玉県北本市で活動されているキタミン・ラボ舎の新井慶太さん。「おもしろ不動産」として、使われていなかった場所を建築家と組みながら開いていくプロジェクトを展開中。2組目は、環境の視点から、善養寺幸子さん。エコスクールと題して学校のエコ改修のお話。本日3組目は、馬場正尊さん。R不動産が始まった経緯から、現在の不動産業界の問題やリノベーションに対する考え方を伺った。来週はいよいよみかんぐみの話。
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Pinter WAVE 第2弾「コレクション」リハーサル中

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先日17日に幕を開けたtpt主催公演「恋人」に引き続き、同tpt(シアタープロジェクト・東京)による「コレクション」の稽古が連日続いています。キャスト4人が、微妙に距離感を変えながら、時に激しい、時にきわどい台詞をやり取りする。どこかでぴたっと間が合うとすーっと空気が変わり、観客と一体になる。こうして続く芝居づくりとはなんと細かい根気のいる作業なのでしょう。演出は両作品の翻訳担当でもある広田敦郎さん。舞台美術はもちろん朝倉摂さんです。まもなく大きな猫の絵が到着し設置される予定。「コレクション」は9月29日が初日です。

ASAKURA BankARTシアター

朝倉氏考案の舞台にも客席にもなるユニットで構成された変幻自在なニューシアター「ASAKURA BankARTシアター」のこけら落とし。パフォーマーは、文殊の知恵熱(とうじまとうじ、村田青朔、松本秋則)と村田峰紀。文殊の知恵熱は、これまでの音のでる小道具や光のロープ、巨大風船オブジェ等を駆使し、軽やかな進行で笑いを誘いながら、回廊の上部、柱周りを中心に完成度の高いパフォーマンスを披露した。村田氏は、観客を全て二階席にあげ、床に内伏になりながら、「背中で描く」の新バーションに挑戦。共に、回廊の部分(1F+2F)が客席になっても、柱の周りが客席になっても構いませんという、この劇場のチャーミングポイントを上手く使いこなしていた。
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ASAKURA BankARTシアターの階段

作業が遅れていた3CギャラリーのASAKURA BankARTシアターの階段の取り付けが完了した。階段も他のユニット(ステージ)と同様、独立で取り外しができるように設計したので、どこへでも配置換えできる。
観客の反応は、こわいもので、これまでの安直な暫定階段とは安定感が異なるのか、「気をつけてご自由にお上がりください」と同じ表示をしていても、段違いに上にあがってくれる数が多い。確かに階段が付いたことで、桟敷席と1Fのフロアーの関係がぐっとちかくなって、空間が連続的に生き生きとしてきた。このシアター、今後どのように使われていくかは、これからを待つしかないが、本当に楽しみだ。

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Pinter WAVE!  開幕

岡本健一演出、ハロルド・ピンター「恋人」の初日が開きました。美術はもちろん朝倉摂さんです。
舞台美術といっても今回は大げさなものではなく、アクリル系の椅子や家具のようなオブジェ。それと現場の白壁に即興で描いた20m長のドローイング。
初日の舞台の幕が下りて、ピンターの描く「恋人」同士のすれ違っているようで、繋がっていく関係が、朝倉さんの背景に埋め込まれているように見えました。台詞や動きとはちがう意識の層に語りかける美術は、朝倉さんならではのものだと、あらためて感じました。
「恋人」の公演は10月2日(土)まで行われます。詳しくは http://www.tpt.co.jp/ まで。(展覧会の半券をお持ちの方は500円引き)

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(C)TPT/撮影@松本理加