『中原佑介著作選集』(各2,625円/全12巻/現代企画室+BankART出版)の3巻(前衛のゆくえ アンデパンダン展の時代とナンセンスの美学)と6巻(現代彫刻論 物質文明との対峙)が発刊された。既刊の1巻と5巻に続くシリーズ。前回の配本は、ちょっと難しい内容だったけれど、今回の配本、特に6巻は現代彫刻論を収めたもので、とても読みやすいものになっている。第三回配本は2012年夏になる予定。
月: 2012年4月
横浜インターナショナルスクール卒業作品展
横浜インターナショナルスクールは、1924年に創立された歴史ある学校です。その美術科の卒業生13人の卒業制作展が、学校主催によりBankART Stiudio NYKの2階ABギャラリーで開催されました。バンカートでの開催は、昨年、一昨年に引き続き3回目です。これから、美術やデザインの領域に進もうとする生徒さんたちの、大学入学資格試験を兼ねています。各人が複数の作品を持ち込み、その展示の仕方も作家である生徒自身が決めていきます。もちろん先生方のヘルプの元で。下級生も授業の一環で来場したり、親御さん達が受付にシフトで入るなど、学校全体で卒業生を応援しているのが伝わってくる暖かみのある展覧会でした。
FOOD featuring Nils Petter Molvaer コンサート
バンカートでもおなじみの”超歌唱家” 巻上公一さんの主催で、イアン・バラミー(サキソフォン)とトーマス・ストレーネン(ドラムス)二人のジャズユニットFOODとニルス・ペッター・モルバル(トランペット)のコンサートを開催しました。篳篥の中村仁美さん、パーカッションの神田佳子さん、もちろん巻上さんもテルミンとヴォイスで参加する豪華メンバーです。最初に日本人ミュージシャンのセッション、休憩を挟んでFOODとニルス・ペッター・モルバルのセッション。そして最後には、パーカッションVSパーカッション、トランペットVS篳篥、サキソフォンVSテルミンの異種格闘技風セッションとMakigamiワールドならではのバラエティに富んだコンサートでした。
よこはまシャルソン
コースなし競争なし徒歩あり休憩あり、街や人や風景を味わう自由なマラソン。
このシャルソンは、街の持っている財産を再発見したり、街の人とふれあったり、ソーシャルメディアでそれを伝えたり、というような、街を楽しむための新しいプログラム。
主催でもある、おもいやりライト運動(交通事故の多い夕刻に車のヘッドライトを早めに点灯して事故を防ごうという運動)の、実験としても位置づけられていたようです。
BankARTは、そのスタート・ゴール、報告パーティの会場となりました。
スタートは、随時だということもあり、またMiniギャラリーでは街の中にでた参加者の方々の様子をUstream中継するという趣向もあり、絶えずなにやら賑やかな状態。
あいにく一日中雨の悪天候でしたが、多くの方が参加されました。
BankARTかもめ荘終了
BankARTかもめ荘が終了した。かもめ荘は日之出町地区都橋の近くに建つ「野毛マリヤビル」という名のペンシルビルにある。オーナーは野毛マリヤという蹴鞠を作ってきた横浜の老舗だ。横浜ACYの杉崎さんから紹介されて、ビルまるごとをBankARTで2007年にお借りした。借りた当初は、1Fが矢内原充志氏率いるニブロールアバウトストリートのブティックと仕事場。2Fが姉、矢内原美邦氏と高橋啓祐氏からなるオフニブロールがダンス関連で活用。3Fと4FがBankARTで活用(かもめ荘)。2009年頃からは、BankARTが2〜4Fを主に国内外のアーティストのための居住スペースとして活用した。4年余であったが、様々なアーティストに活用してもらった。
本町の旧第一銀行を活用したBankART 1929 Yokohamaを2009年にリタイア。黄金町のイニシアティブプロジェクトBankART桜荘も2010年にリタイア。ということで、海岸通りにあるBankARTの本拠地、BankART Studio NYKとの関係も遠くなり、これ以上BankARTがこの建物を活用するには無理がでてきた。それで新・港区をスタートするにあたり、全体を見直した結果、今回こういう結論になった。美しい桜の大岡川を臨みながら、この建物とも今日でさよならする。本当にありがとうございました。レジデンススペースは、NYKに近いエリアで再びゲットする予定だ。