中原佑介を読む  福住廉×南後由和

前回、中原先生と同時代を生きたお二人、田中信太郎さんと峯村敏明さんによるレクチャーから一転。今回は1975年生まれの福住廉さん、1979年生まれの南後由和さんを講師に迎え、若手のお二人による新たな視点から「中原佑介を読む」。美術評論の福住さんからは「中原佑介とおぎくぼ画廊」、社会学、都市・建築論研究者の南後さんからは「芸術社会学者としての中原佑介」というテーマで発表いただきました。
授業の回を重ねるごとに増してゆく、中原先生を取り巻く視点。先生の仕事を捉え返す作業は、一筋縄にはいかないことを実感します。次回は加治屋健司さんと粟田大輔さんにお話いただきます。

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新・港村 説明会

横トリ2011と連動したプログラム「新・港村(しんみなとむら)〜小さな未来都市〜BankART Life 3」の説明会が連日、現地で行なわれています。この日は、特に建築家関係に多く集まっていただきました。BankARTとともに全体の会場の計画を行なってくださっているみかんぐみの曽我部昌史さん、小泉アトリエの小泉雅生さん、ワークステーション高橋晶子さん/高橋寛さん、コンテンポラリーズの柳澤潤さん、STUDIO2Aの宮晶子さん、CAt(シーラカンス&アソシエイツトウキョウ)の小嶋一浩さん/赤松佳珠子さん、手塚研究所など等、一線で活躍する皆さんが一堂に集まりました。
街のコンセプトと大まかな概要説明の後、担当する場所の敷地もその場で決定。じゃんけんで決める場面も。展覧会スタートまであと約2ヶ月。この巨大な空間に、たくさんの家(アトリエ)、たくさんの人々が集う街が広がります。どんな街ができあがるかとても楽しみです!

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「AAAギャラリー」オープン

BankARTで、最近アルバイトをしてくれているキムシチョルさんが、中華街の入口、徳永ビルに「AAAギャラリー」をオープンした。もと住宅に使われていた空間が、キッチンやお風呂の原型を留めながらも丁寧にホワイトに仕上げられ、心地よい空間に生まれ変わっていた。このシチョルさん、続・朝鮮通信使2011春ツアーでもお世話になった、キムスヒャンさんの弟だ。スヒャンさんは、韓国の食文化の研究家だが、ソウルの人気カフェ「スッカラカフェ」の経営者でもある。最近きいて驚いたのだが、この姉弟のご両親、なんと、寿の「さなぎの食堂」の開設者なのそうだ。この日はBankARTみんなでオープニングに駆けつけた。パーティそのものはすぐに切り上げたが、帰りに久しぶりに皆で中華街で食事をした。シチョルさんが、ギャラリーオープンの場所に中華街を選んだ理由は聞いてないが、彼が中国の大学(朝鮮族の街)をでているのとも、あながち関係がないはずはない。なんとも不思議な縁が続いているが、これからもキム姉弟とは末永くおつきあいさせていただきたい。

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続・朝鮮通信使研究会

2011春ツアー後の、続・朝鮮通信使研究会。ゲストにツアーでも大変お世話になったソウルの人気カフェ「スッカラカフェ」のキム・スヒャンさんをお迎えして、韓国の食文化についてレクチャーいただきました。
スヒャンさんは横浜出身の在日韓国人。ソウルに渡って15年。韓国の食文化の研究家です。
今回の研究会では、食文化の裏側にある韓国の伝統文化についてお話を聞きました。韓国の食卓に並ぶ料理写真を眺めながら、サジの文化や女性男性の役割分担など聞く、あっという間の約1時間。似ているようで似ていない、知っているようで知らない、隣国の文化に触れる貴重な時間でした。
食文化についてはスヒャンさんがコーディネートされた著書「食べる旅 韓国むかしの味(新潮社)」でも詳しく紹介されています。

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ヨコトリ記者発表

今日は、青山のスパイラルホールでヨコハマトリエンナーレ2011の記者発表がありました。
前回の記者発表は、震災当日の3.11でした。横浜会場での記者発表と東京での発表との間に地震が発生しました。
これまで、トリエンナーレそのものを開催するかどうか、また節電対策のために開催時間や休みの日の変更等、いろいろな議論と組み替えがありましたが、やっとこの日を迎えました。
BankARTでは、ヨコトリとの特別連携プログラムである「新・港村(しんみなとむら)〜小さな未来都市〜BankART Life 3」を同時期開催。こちらも今日から情報解禁。会期まであと、2ヶ月。ただいま準備真っ最中です!

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TPT公演「イェルマ」

今回特別スタジオプログラムとして参加しているTPTは、連日、舞台「イェルマ」を公演しています。もともとは3月に公演予定だったものでしたが、震災の影響で延期されました。
舞台美術はやはり朝倉摂氏。この度の公演は、昨年朝倉氏の大規模な展覧会の際に考案していただいた「ASAKURA BankART Theater」をメインで使用。ステージを囲む回廊でのダンスなどとても幻想的に演出されています。

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朝倉摂さん

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振付家のグスタボ・ザジャクさん、脚本(翻訳)の広田敦郎さん

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Welcome Party

今年のスタジオプログラムがはじまりました。NYK 全館を使って、53チームの様々なジャンルのクリエーターが活動を開始しています。今日はウェルカムパーティを開催。全スタジオを公開しました。
パーティの第一部は、昨年度の台北市・横浜市芸術家交流事業でTAV(台北國際藝術村)に3ヶ月間滞在制作された伊佐治雄悟さんから報告をしていただきました。制作した作品についてもさることながら、TAVでのショウイングでの観客の反応の違いや、THAVでのワークショップの報告、滞在中に機会を得ておこなった台北のアーティストランスペース「一年画廊」での個展のこと、日本でおこった災害に対しての台湾の方々の反応など、様々な内容で語ってくれました。

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会場を河岸に移して、第二部。今回スタジオインしたアーティストの紹介があり、5月23日から3Cギャラリーで公演がはじまるTPTが踊りを披露してくれました。そして、これからの活動を盛り上げていきましょう!と、乾杯。ここちよい風のふく河岸でバーベキューです。
会の途中で、ビッグニュースの発表がありました。BankARTの年間レジデントアーティストである振付家・舞踊家の中村恩恵さんの文部科学大臣芸術選奨受賞。中村さんよりご挨拶いただきました。

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大盛況となったパーティ。アーティストたちのこれからの活発な活動にご期待ください。
このスタジオプログラムでは、オープンスタジオを開催します。6月17日(金)〜26日(日)を予定。ぜひ楽しみにしていてください。

レジデンスのひとコマ

スタジオプログラムがはじまったBankARTは、毎日賑やかです。まだ入居して数日しかたちませんが、それぞれ制作している作品の形がすこしずつできてきて、各作家の特色やどんなものを作っているのかを垣間みることができます。作家同士、それぞれのスタジオを行き来していてお互いに刺激をうけあっている模様。これからどんな作品ができあがっていくのでしょうか。また報告します。

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メイン入口

BankART入口の硝子ドアが突風で割れました。
先日、同様に突風で片方が割れたのに続き、両方ともやられてしまいました。
強化硝子なので、粉々になっていますが、怪我などの人的な被害はありませんでした。
これまでも何度も強風にあおられて大丈夫だったので、今回の破損は何故だか、原因を追求していますが、まだわかりません。

いずれにせよ、今度は開きドアではなく、引き戸に変更する予定です。
三週間ばかり東側入口は封鎖になり、カフェ側(河岸側)からの出入りになりますが、よろしくお願いします。

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横浜開港アンデパンダン展の来館者はお年を召した方が多い。それは出品者に高齢の方が多いから、当然といえば当然だが、おしゃれに着飾ったご夫妻がタイカレーなどを食されている姿などをみると少し頬が緩む。BankARTは、もちろん現代芸術の尖った部分を中心にやっていくチームだけれど、こういった催しもお引き受けできるようになったことは、8年間という時間の経過を感じる。
約350名の出品者による大忙しの搬出作業を終え、来週からは若い人が中心のアーティストインスタジオが始まる。

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