能楽師の梅若猶彦氏とマリンバ打楽器ユニットのオムトンによる公演が行われました。
これまでに多くの現代劇をBankARTで披露してきた梅若氏は、今回は古典能「邯鄲の枕」の一部を上演。斬新な照明で浮き上がらせた、ASAKURA BankART Theaterの回廊上ですばらしい舞を披露しました。御囃子に、日本を代表する笛方の藤田次郎氏と太鼓方の徳田宗久氏のお二人の先生をお迎えして、「一調一管」という少数の囃子方による珍しい編成で行いました。
続いて、久々の登場となったオムトン。以前にBankART Life 2 のために作曲してくれた作品やニューアルバム「Odorudake」に入っている作品等を演奏。リーダー澤口さん、パンチのきいたドラマー佐藤さん、踊るマリンバの高橋さんの、元気のいい笑顔と独特のコンビネーションが演奏に花を添えました。アンコールでは、一つのマリンバを3人で演奏。耳に繊細で、身体に響くマリンバの音が、シアターに響きわたりました。
今回の公演で、ASAKURA BankART Theaterでのイベントプログラムは、終了ですが、今後も、BankARTの新たな移動式の劇場ユニットとして、様々に使用していく予定です。
参加アーティストの皆様、ご来場の皆様、どうもありがとうございました。
展覧会「朝倉 摂展 アバンギャルド少女」は、11月7日(日)までです。
まだ、ご覧になっていない方は、ぜったいにお見逃しのないように。ご来場をお待ちしております。