多摩美術大学大学院絵画専攻油画研究領域修了制作展「日常の変容」のファイナルイベント。ゲストに本江邦夫氏、室越健美氏、杉田敦氏、司会に村田真氏のシンポジウムが開催された。各パネラーからは、レベルの高い作品が多いという評価をいただいていたが、展覧会としての動員が少なかったことが残念だった。
月: 2012年3月
シートンさんのコミッションワーク
台北市横浜市の交流事業でBankARTで滞在制作していたシートン氏が帰国する。展覧会には横浜美術館の天野太郎氏や、黄金町の山野真悟氏など、3ヶ月で交流の出会った様々な人が訪れてくれた。明日帰国という本日最終日。バンカートのコレクションとしてお願いしたコミッションワークが完成。ドン・キホーテにつづき、シートン氏の居住していたBankARTかもめ荘エリア、野毛地区の飲食街で目をひいたという「看板」がモチーフの作品。東京のかっぱ橋道具街まで、BankARTスタッフと同行して手に入れた看板には、「ドカンとあふれる夢を買いましょ」「徹底対抗」。シートン氏がこの街で切り抜いたメッセージが乗せられ、不思議なネオン看板がバンカートパブに灯った。
BankART義塾の最終課題発表
今日はこれまで約2ヶ月間(2時間/回、のべ16回)行なってきたBankART義塾の最終課題発表の日。参加者は美術系の大学院生から50才を超えるキャリアの方など、様々。数多くの課題を出したので、途中リタイアが続出すると思っていたが、ほとんどが最後までついてきてくれた。
63名の重要クリエイターの説明を各200文字で行なう「固有名詞をインプットせよ!」から始まって、NYKで開催された阿佐ヶ谷美術学院+和光大学の卒業終了展の「ワースト&ベストの批評文執筆」の課題、現代美術の通史やパフォーミングアーツの概要などの座学、絵画の展示の仕方、台座の作成(木工事)の身体を動かすゼミ、展覧会の経済の組み立て及び簡単な企画書の作成、等々。
最終課題の内容は、ゼミ生が、新港ピアの空間を各自選び、展覧会を企画・実施するというもの。発表の場所は、この春からBankAR1929及び活用協議会で活用することになった新港ピア。但し、素材として使えるのは新聞紙またはBankARTのあまりチラシのみ。これまで行なってきたスキルと精神を駆使しながら、企画書、模型でのシュミレーション、広報用のチラシの作成等、総合的に進めていった。そして本番のプレゼンテーション。ここで講評する紙面はないが、いくつかの写真を披露しよう。
さて、今後義塾参加者はどのようにはばたいていくか?