BankART Under 35 / 2024 第1期 野口雅俊、 易 雅静 開催!

2024年6月28日[金]

今夏も、BankARTではUnder 35が開催されている。全三期中、第一期目となる今回の作家は野口雅俊と易雅静の二名だ。

野口はイタリア、易は中国・日本と、両者共に海外を拠点に活動している。本ブログで、自然の物を使いながらも人工的で不思議な世界観の作品を作る野口と、人工的な物を使いながら自然を表す易という、どこか似た要素を持ちながら対極な二人の作品をいくつか紹介させていただく。

家族が営む中華料理屋で育ったという野口の今回の作品には、非常に多くの食物が用いられている。
会場に入るとまず最初に、受付の隣にぽつんと置かれたキャベツが目に止まる。これは今回BankART KAIKOに展示されている野口雅俊の作品の中でも一際目を引く「’Til it rains《雨まで》」に使われているちりめんキャベツだ。壁一面に貼られた、一枚一枚が小さなキャベツの葉は、大きな世界地図を作り出している。
地球と同じようにまん丸な形をしているキャベツには、まるで山脈のように見える葉脈が浮き出ている。そんな類似性を見出したのは、ちょうどウクライナとロシアの戦争が始まった頃だという。特別な加工の施されていないこのキャベツは、時間経過とともに色あざやかな緑から茶色へ、挙句は黄色へと変化していく。まるで地球が枯れていくかのようなこの作品は、ぜひ期間をあけて、回数を重ねて見てほしい。二度目、三度目に見るときには、最初に見たときとは全く違った感覚を抱くだろう。

さて、会場を進むと、今度は易雅静による作品のゾーンとなる。一番最初に目に飛び込んでくるのは、壁から垂れ下がっている半透明のビニールだ。「it is vain to fantasize a wilderness《一片の荒野を無駄に幻想する》」というこの作品は、すぐ隣にあるストローと樹脂を用いた作品と相まって、見ている者に滝を連想させる。易の作品にはストローやテープなどの透明度の高いものが多く用いられており、流れる水のように瑞々しく爽やかな空間が広がっている。特に印象的なのは、「Filling up the Void《無を満たす》」という作品だ。会場奥に広がる、真っ白な空間には輪っか状のセロハンテープが無数に散りばめられており、その影がまるで海面のような模様を織り成す。

本展覧会の会期は7月21日(土)まで。この夏の暑さによる疲れを癒す、温度感のない世界をぜひ一度体感していただきたい。

執筆:中村芽

写真:中川達彦

野口雅俊作品


易 雅静作品

オープニングの様子

野口雅俊

易 雅静

【多様な地図で巡るツアー】パブリックアート いま、ここで生きてる(関内エリア)

「パブリックアート、いま、ここで生きている」と題された3回シリーズツアーの第1弾、関内地区の作品をめぐるツアー。コンダクターは、この度BankARTから出版された「横浜パブリックアート大全」の編著者である村田真さんと飯島悦郎さんです。

ただ、今回は飯島さんは腰の不調のため最初の説明のみの対応となりました。そのほかのツアーもそうですが、それぞれかなり歩くので後に控えるツアーのことも考えてのこと、残念ですが仕方ありません。

横浜市内にはざっと300件ほどのパブリックアートがありますが、「横浜パブリックアート大全」はそれをまとめたもので、街歩きの友としても活用できるようコンパクトな大きさの本となっています。今回のツアーは本を持っている人は無料、まだ持っていない人は本購入の際に参加費1,000円分の割引券がもらえる(本を購入するなら実質無料)というなかなかお得なツアーとなっています。
本の詳細はこちら→ https://bankart1929.thebase.in/items/86668241

あちこちに点在するパブリックアートを自分で探してみて回るのは、なかなか骨の折れる作業です。今回のツアーでは作品だけでなく、それにまつわる街のことなども併せて多くの事柄をまとめて知ることができるので、作品だけでなくいろいろなことを知りたいと思って参加された方も多かったようです。

今回の集合場所は関内駅南口、まだ朝なので比較的すいています。ここで集合したのち、最初の作品、大通公園前のオーギュスト・ロダンの「瞑想」前で全体的な説明を行いました。とっても晴れているので、説明は涼しい木陰で。

あまりここでは詳しくは触れませんが、大通公園の場所はもともと河川で、その後の緑の軸線構想などにより、地下鉄ルートの上を公園として整備しています、その際に寄付などを活用して作品を設置するという流れで、主要な3作品が設置されていること、設置のため編成された作品選定委員会には、後で作品も出てくる彫刻家の佐藤忠良などが含まれていることなど、様々なことが飯島さんの方から説明されました。

ロダンの作品の設置されているところには、当初はシンボルとなる石造りのステージがあり、その一部として、違和感なく彫刻が設置されていました。現代の彫刻には基本的に「台座」がないけれど、古典などの彫刻には基本的に「台座」があるとのこと。その台座を誰がデザインしたかなどのお話も聞くことができました。

とりあえず今回はここで、飯島さんはお帰りになり、村田さんの説明でツアーを続けます。関内地区はこれから大通公園をとおり、伊勢佐木モール、馬車道をめぐって、BankART KAIKOまで歩きます。

次の作品は伊勢佐木長者町駅のサンクンガーデン(沈床花壇)部分に設置されたヘンリー・ムーアの「三つの部分からなるオブジェ」です。どの方向からも鑑賞できるユーモラスな形ですね。

そこから伊勢佐木長者町駅の真上にあたる広場部分にひっそりと設置された岩野勇三の「笹と少年」。あ、少年が持っているバナナの皮のようなものは、笹なんですね。こちらの作品は「横浜パブリックアート大全」の表紙にもアレンジされています。

横断歩道を渡ってオシップ・ザッキンの「働く女」を鑑賞、このあたりは、当初の公園デザインがそのまま残っている部分で、レンガの階段に囲まれた空間に設置された彫刻を、ゆっくり鑑賞できます。主要三作品は、とても彫刻らしい芸術的な作品ですが、いわゆるモニュメント系の作品ではないことにも、空間づくりに関連した意図が込められているとも考えられています。公園のでき方や昔の形、作品設置や選定の経緯などを考えながら鑑賞すると面白いのではないでしょうか。

さて、そこからは日ノ出町方面に向かい伊勢佐木モールへ。モールに入るところで、同時期行っている志田塗装さんの会場もご紹介。ビル自体に大きく名前を出していないので、意外に場所がわからない人が多いようでした。

伊勢佐木モールにも多くのパブリックアートが設置されていますが、まずからくり時計をみて、佐藤忠良の「若い女」へ。

こちらでは台座も注目。横に長く伸びた台座は、当初の「ここは道路なのでベンチなどはおけない」という状況に対応したもの。人が座れる形にしてベンチとしての機能を持たせ、「台座です」ということにしたそう。ただ、現在はプランターがいっぱい置いてあって座れません。最近よく意地悪ベンチなるものが話題になりますが、これもそういうことか。普通に休める場所がなくなるのは困ったものですが、今後解決すべき課題かもしれません。

復元された鉄(かね)の橋を渡って、本来の関内エリアに入ります。渡ったところに橋の説明版があるので、通る方はそちらもぜひお読みください。馬車道に入る前に、小田襄の「新風」を鑑賞。こちらは先の「鉄の橋」と復元と合わせて設置されたものだそう。ステンレスのものですが、少し表面が劣化してきています。雨風にさらされる場所に設置されたものは、その後のメンテナンスもきちんと考えていかないといけませんね。

その横に立つビルの角にはヴェナンツオ・クロチェッティの「海辺の少女」がこれまた遠慮がちに設置されています。

いろいろ考えながら、気を付けて横断歩道を渡り馬車道へ。こちらも具象、抽象など様々なパブリックアートが設置されています。

最初に出迎えてくれるのは、本郷新の「太陽の母子」、立派な具象作品です。こちらは「アイスクリーム発祥の地」を記念して設置されたものだそう。アイスクリームはどこにもありませんので、作品から設置意図を読み解くのはなかなか難しい。あとで見る「下岡蓮杖顕彰碑」は、取りあえずなんかカメラとかに関わるものかな、と形でわかります。

そこから関内ホールの正面入口のマルタ・パンの「平和Ⅰ」、側面の朝倉響子「ニケと二コラ」、背面入口のマルタ・パン「平和Ⅱ」を鑑賞します。マルタ・パンのは大きく存在感抜群です。この方の作品、箱根彫刻の森美術館の「浮かぶ彫刻 3」や札幌芸術の森の「浮かぶ彫刻・札幌」などでご存じの方も多いかもしれません。

「ニケと二コラ」は歩道と同じ面に段差なく設置されているのがとても魅力的です。

関内ホールの側面の細い路にあるバックストリートギャラリーを見つつ再度馬車道へ戻り、路の角にある児玉慎憲の「浜の時守」を鑑賞し、田辺光彰の「下岡蓮杖顕彰碑」へ進みます。先ほども触れましたが、なんのものかが想像しやすい形です。

その次は、馬車道と栄本町線の交差点のビルの角にある、ヴェナンツオ・クロチェッティの「馬」。意外に難しいという、後ろ足で立ち上がった造形についての説明を聞きます。小品ですが、なかなかの存在感。クロチェッティのものは先ほど見た「海辺の少女」とあわせ馬車道の両端にあるのを今回始めて意識しました。

横断歩道を渡り、ローソンの前にある加椎敬将の「阿母」。「阿母」って何かなと思ったら、母や乳母を敬い親しんで呼ぶ語のようです。そうなのか。形からストレートには結び付かないけど、丸くてなんとなく柔らかさは感じます。

さて、ツアーも最後。横浜アイランドタワーのエットーレ・スパレッティの「運動と瞑想の必要性」です。3つの異なる素材、形により構成されたもので、知らないと最初は柱もその一部だというのがすこしわかりにくい。それぞれ、船、水、塔を表し、ブロンズ、ガラス、大理石と異なる素材で作られているとのこと。なるほど。そう言われると横浜にふさわしい作品という気もします。

今回のツアーはここまでです。終始いいお天気で、見て回るにはとても良かったけど、なかなか歩きました。

ツアーでは、こんなところにこんなものがあるんだ、という発見もありましたし、他の作品とあわせて鑑賞することで、街全体を違う視点で見るきっかけにもなりました。

そして、それを探しながらあるくのに、ほんとにちょうど良いサイズの「横浜パブリックアート大全」。今回見たものは全体の一部ですので、参加できなかった方も、本を片手に是非あちこち見て回っていただきたいです。

ツアーは3部構成ですので、「みなとみらい地区」「ヨコハマポートサイド地区」のレポートもあわせてご覧いただけると、また面白いですよ。

今回のツアーは担当の桑原がお伝えいたしました。

【アートラーニング・インタビュー #21】BankART Life7 参加アーティスト・島袋道浩 by BankART実験広報部

こんにちは。BankART実験広報部のトウです。今回は、「宇宙人とは接触しないほうがいい」という看板の作品をつくられた島袋道浩さんにインタビューさせていただきました。

___「宇宙人とは接触しないほうがいい」という作品について教えてください。

島袋: 現代美術って、一般的に新しいことが良いとされていますよね。現代美術だけじゃなく、今、世界中が宇宙開発とか、新しい何かを作ることに取り組んでいて、それが良いことだと考えられています。でも、もっと手前にもたくさん楽しいこと、やるべきことがあると思うんです。今回、この看板作品を展示させてもらった喫茶店では、バルコニーの下を流れる運河にエイ(魚)が見えるんです。びっくりしないですか?宇宙に行く前に、まずエイを見に行くのも良いんじゃないですか?

___ いいですね!宇宙よりももっと身近なものを再発見するという感じですね。

島袋: そうです。ここにも「宇宙」があるということです。

___ 昔作られた看板の作品「人間性回復のチャンス」とは、今回の作品に何か関係がありますか?

島袋: あの作品はおよそ30年前に神戸の地震を体験した時に感じたことが元になっているのですが、どんどんデジタル化が進んで、人々のリアルなコミュニケーションが希薄になっていく中で、大切なことを忘れてしまうのが問題だと思っています。電車の中でお年寄りがいたら、さっと声をかけて席を譲るとか、そういうことに代表されるような人として基本的なことです。他の人たちがあまりにも忘れてしまっているから、僕が言わないと、という役割を感じています。

___さっき、後ろの倉庫で壺のようなものが見えましたが、あれは何ですか?

島袋: あれはタコを捕るための壺です。僕が育った神戸や明石の伝統的な漁法で餌を入れなくても、沈めておくだけでタコが勝手に入るんです。小さい蛸壺には小さいタコが、大きい蛸壺には大きいタコが入ります。だから、カラフルな蛸壺を使ったらカラフルなタコが捕れるかな、と思ったんです。また、タコはカラスのようにいろんなものを集めたりする習性があって、色や形にも好みがあるようです。タコはどんな色が好きか?という作品で、あの壺を実際に海に持って行ってタコ壺漁をします。

___ BankARTでもうすぐ始まる個展について教えていただけますか?

島袋: いろいろな作品をつくってきましたが、今回は特に音や音楽に焦点を当てた展示を予定しています。日本ではこれまで見せたことのない特別な作品もあわせて10点ぐらい展示するつもりです。

島袋さんのBankARTでの個展は7月4日から始まります。面白い作品がたくさん展示されると思いますので、楽しみにしています!

島袋さん、インタビューありがとうございました!

【多様な地図で巡るツアー】パブリックアート いま、ここで生きてる(ヨコハマポートサイド地区エリア)

こんにちは!
BankART実験広報部の劉です。

本日はBankART Life7の展示と並行して行われている「多様な地図で巡るツアー」の最終回、「パブリックアート、いまここで生きてる」のヨコハマポートサイド地区編に参加しました。🚶‍♀️🚩

このツアーでは、村田真さんと飯島悦郎さんによる作品解説を交えながら、分かりやすく楽しく多くの作品を見ることができました。
天候にも恵まれ、風も涼しく、絶好のツアー日和でした。☀️
初めてのツアー参加だったので、とてもワクワクしながら巡りました。☺️

横浜駅で集合し、まずは彫刻家の菱山裕子さんの「Flowering」を見ました。この作品は繊細で非常に大きく、生命力を感じさせるものでした。
次に、建築家の矢萩喜從郎さんの作品を見ました。矢萩さんの作品は鏡のような素材で作られ、大きな鏡のオブジェクトには穴があいています。歩きながら近づくと目の錯覚が起き、どちらが穴の部分かわからなくなるという、とても面白い作品でした。

街を歩くと、至る所に彫刻家の岡本敦生さんの作品がありました。一見、車止めの石に見えますが、その石のモニュメントは長く続き、やがて石の集落へと導いてくれます。この作品は学生とのワークショップで制作されたもので、みんなが集まって作品を残していくことによって、作家だけでなく、制作に参加した学生や関わった地域の方々がより愛着が湧き、街をより好きになるのだと感じました。

ヨコハマポートサイドロア前広場で、エットーレ・ソットサスさんの「THE FAMILY」を見学。この作品は人と人との触れ合いをキーワードとし、家族をイメージしています。見ていくうちに、ある位置から見ると各オブジェが一つに合体したように見えました。それぞれのオブジェが異なる表現をしているにもかかわらず、全体として多様で一体感のある一つのオブジェに見えます。この異なる個性が融合して多彩な家族を形成している様子が伝わり、「FAMILY」というタイトルが非常にふさわしいと感じました。

その後もいくつかのパブリックアートを見て、今回のツアーコンダクターの1人である村田真さんのBankART Life7出品作品「上の空」を鑑賞しました。この作品は、世界の様々な名画の空だけを抽出して描いたもので、ガトーよこはまのカフェ部分の上の壁面で展示されていました。カフェを楽しみながら、厶ンクの叫びなどの有名な絵画の空の部分が絵画として飾られており、カフェを楽しみながら、有名な絵画の空から色んな時代や場面の空を絵から感じ、空の繋がりを楽しむことができました。

最後にはラム・カツィールさんの「Grow」です。この作品は火・水・土・風・金属など自然界の様々な要素を吸収してできた作品であり、未来を見つめ希望に向かい成長しているのを表現しています。作品では磨いているところと磨いていないところをわけ、光が当たっている部分に磨きがかかっており、金の光を浴び、未来を見つめているように見えました。作品全体から生命力と前向きなエネルギーが伝わってきて、見る者に力強いメッセージを送っているように思いました。

今回のツアーでは、昔のものから新しいものまで多くの作品を見ました。横浜在住の参加者も何人かいて、「普段通らないところなので、こんな素敵な作品があるとは知らなかった」とおっしゃっていました。そして普段あまり行かない場所に行き、普段は意識しないで生活している中で見落としていた作品を改めて見ることで、その街の歴史と私たちの関わりを知るきっかけになると思いました。

今回紹介した作品以外にもたくさんの面白い作品がありました。また、ツアーを回っていく中で、ヨコハマポートサイド地区の作品以外にもたくさんの作品について知ることが出来ました。ツアーは本日で終了しますが、ぜひこの記事をきっかけに、散歩がてら街に潜むアートを探してみてください。思いがけないアートとの出会いを楽しんでいただけることを願っています✨

特にパブリックアートを巡る横浜の街歩きには、コンダクターのおふたりが出版された「横浜パブリックアート大全」を手にお出かけされることをお勧めします。

【多様な地図で巡るツアー】パブリックアート いま、ここで生きてる(みなとみらいエリア)

こんにちは!

BankART実験広報部の福谷です。

本日は最近BankARTから刊行した書籍「横浜パブリックアート大全」の著者、飯島悦郎さんと村田真さんが率いる横浜のパブリックアートを見て回るツアーに参加してきました👣

 

パブリックアートを巡るツアーは今回で2回目です。

このツアーはLife7最終日のツアーと合わせて計3回行われる予定ですが、参加者の中には全通する予定の方も!✨

私は今日が初参加なので、パブリックアートとは何なのか、基礎から聞いていきたいと思います。

今回はみなとみらい21地区編。JR桜木町駅に集合し、ツアースタートです!

最初に飯島さんから横浜のパブリックアートについて説明がありました。

みなとみらいではまちづくり基本協定で建物を建てる際にパブリックアートをつくることが決まっていて、建物の中や付近には何らかの作品があるそうです。初期は海とか風のような地域にちなんだ作品が多かったけど、最近はあまり関係ないものが増えているんだとか🤨

その辺りも含めて見ていこうと思います!

まず最初に向かったのは県民共済プラザビルです。

ここには日本で初めて品川〜横浜間に鉄道が開通し、まだ桜木町駅が横浜駅だった頃を描いた浮世絵が飾られています。

次は日石横浜ビルへ。

屋外にはイタリアの大理石でつくられた大きなオブジェ、ビルの中にも3つパブリックアートがあります。

隣の横浜銀行本店ビルの前にはとても大きな赤いオブジェが👀こちらなんと風によってゆっくり回転しているんだそうです。

ここで気がついたのですが、飯島さん達の解説を聞かないとこれらのパブリックアートの作品名や作家、コンセプトがわかりません。つまりキャプションがどれもないんです。

何故ないのか村田さんに聞いてみたところ、パブリックアートは芸術作品としてありがたがるより日常の中にあるものとして親しんで欲しいからあまりキャプションがつけられていないそうです。

確かに大きなオブジェなどはアートだとわかりやすいですが、公共の椅子として使える作品だったり建物の一部にあるものは一見わからないこともありますね。

そのあとはぴあアリーナの壁画、高速道路ランプのオブジェを見て横浜コネクトスクエアへ。

コネクトスクエアにはLife7の出展作家さんである野老朝雄さんの作品があります!

野老さんのデザインが壁や床に施されており、パッと見はおしゃれなデザインの建物という印象です。

よく見ると端に野老さんのロゴや作品ページに飛べるQRが設置されています。

アートを日常にするのもいいですが、私はぜひその作者や作品について知りたいと思ってしまうので、このように知りたい人だけ知ることのできるような工夫は良いなと思いました✨

そのまま道に沿って進みます。それだけでも5つ6つパブリックアートを見ることができます。

グランモール公園にあるジェットコースターのような巨大なパブリックアートは皆さんも一度は見たことあるかもしれません。この作品は風の通りや流れを意識し、たなびく雲をイメージして制作されたそうです。高さは17mもあります!

そのあとはクイーンズスクエア内のパブリックアートを見学しました。ここの作品は壁、床に大きく描かれているのに今まで気付きませんでした😵驚きです。

そのままみなとみらい駅周辺を散策し、途中の公園や建物にある作品を見ていき、グランモールを抜けて、最後はBankART Stationで解散しました。

ツアーの時間は2時間ほどでしたが、それだけでも30作品以上見ることができました!しかし横浜市内には約300点ものパブリックアートがあるそうなので、これでもほんの一部です。

参加者の方々は熱心な方が多く、解説付きで聞けるのはやっぱり良い機会のようで、メモをとって真剣に聞いてる人が多くいました。

今回のツアーコンダクターの飯島さんと村田さんが共同で出版された「横浜パブリックアート大全」には、そのほとんどのパブリックアートがマッピングされ、作品、作家名共に紹介されています。

今まで街中でパブリックアートを見かけても深く知ることがなかった方は多いのではないでしょうか!

ぜひこの機会に、「横浜パブリックアート大全」を片手に街歩きをしてみてください😼

【アートラーニング・インタビュー #20】BankART Life7 参加アーティスト・佐藤邦彦 by BankART実験広報部

こんにちは、BankART実験広報部のとうです。今回は、「Retouch」というモニュメントをモチーフにした写真作品を制作された佐藤邦彦さんにインタビューをさせていただきました。

– 今回の作品について教えていただけますか?

佐藤: 横浜にあるさまざまな発祥の地を示すモニュメントを撮影した写真シリーズです。「Retouch」というタイトルなのですが、写真を撮影した後に、そのモニュメントに書かれている碑文をフォトショップで削除しています。

– 主にどの辺りで撮影を行ったのですか?

佐藤: 横浜の関内エリアにあるモニュメントを中心に撮影しております。

– この作品のコンセプトについて教えてください。

佐藤: モニュメントの碑文をレタッチして消しましたということなんですけど、言葉があると人って安心できるというか、モニュメントを見て、言葉が目に留まって、なんとなく意味を認識する。ただそれ以上に興味を持つことなくそこで終わってしまう。けれども モニュメントから文字を消してしまうと、急に落ち着きがなくなって不安な感じがしてくる。意味のある対象がただの物になる。そうすることで、初めてそこで示されている言葉の意味や、物体としての造形に目を向けるようになるのではないかと考えました。

– なぜ文字を消すことにこだわったのですか?

佐藤: 写真でもアートでも、キャプションを見て何となく「理解した」ような気になってそれ以上見ないという経験があると思います。モニュメントの碑文は、ある意味で「歴史のキャプション」のようなものだと考えていて、それを消すことで観る人が歴史を考えるきっかけになるかなと思いました。

– つまり、観客に「想像に任せる」ということですね?

佐藤:  そうですね。たとえば展示作品の中には新聞の発祥の地が2つ、公園の発祥の地が2つあります。どちらかが嘘だということではなく、表現を変えることでそれぞれ確かに発祥の地を示している。それらを見比べると、発祥とは一体何なんだろうという疑問が浮かんできます。他にも海水浴発祥地と言われる場所があるけれど、縄文人も海で泳いだだろうし、何を持って発祥なのかなど、そういったことを考えるきっかけになればいいなと思っています。

– 発祥や発明について考えると、定義するのが難しいですね。

佐藤: そうですね、電話の発明はエジソンなのかベルなのかなど、特に発明などは同時多発的に起こったケースが多いと思います。このようなオリジナルを主張する際に、歴史の編集的な側面があらわれると感じています。言葉を少し変えるだけで、どこでも「発祥の地」を主張できる。横浜だけでなく神戸や長崎にも「日本発祥の地」があり、世界を見渡すとどこかに「世界発祥の地」がある。言葉で説明されていることを深く考えてみると、いろいろなことが見えてきますね。

– 「Retouch」というタイトルも意味深いですね。

佐藤: 文字をレタッチして消しましたというだけでなく、私なりの美意識で写真が魅力的になるようにレタッチを施しています。世の中に流通する写真は何らかの形でよりよく見えるようにレタッチされているはずです。写真以外のものはレタッチされていないのだろうか?言葉は?歴史は?そのようなことを考えていました。

佐藤さん、ありがとうございました。

このインタビューを通じて、「Retouch」の背後にある考えが少しでも伝わると嬉しいです。

【アートラーニング・インタビュー #19】BankART Life7 参加アーティスト・矢内原充志 by BankART実験広報部

こんにちは!

BankART実験広報部の福谷です。

今回は「うつを向いて歩こう」という作品をつくられた矢内原充志さんにインタビューさせてもらいました🎤

矢内原さんの作品はなんとお洋服です👕展示形態の違うお洋服や布には一体どんな意味があるんでしょうか!

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___矢内原さんについて

矢内原:SUTUDIO NIBROLLという、企画・デザインの会社をやっています。渋谷の桑沢デザイン研究所っていうところに行ってる時にいわゆるストリートブランドを立ち上げて、それがキャリアのスタートですね。そこから2〜30代はほぼアパレルの世界にいました。30代半ばぐらいに横浜に移ってきて、福祉から文化財からリゾート施設から病院、いろんなところでブランディングの仕事をやるようになりました。そういう経歴なので服は縫えます。今着ている服は自分でつくったものです。

___作品「うつを向いて歩こう」について

矢内原:この作品も全部自分で縫ってます。これはある2、3ヶ月の考えたことを形にしたもので、何かを目指してまとめたものっていうふうにはあんまり考えてなくて。これをつくっている時ちょうど友達が亡くなったぐらいのタイミングでテンションがうつむきだったので、通勤エリアの途中で下を向いて写真を撮って、同スケールで生地にして服にしました。技術としては写真を繰り返し配置したときに違和感がないようにだけはしています。

___パターンの写真について

矢内原:写真はスマホで撮っています。うつむいて色々撮ってるうちにここちょっと前まで海だったのかもとか、もっと昔は土とか砂利だったかなとか色々想像するようになって、昔のなにかとアスファルトで舗装されるもっと前の記憶みたいなもので何かできないかなと思って、パッと思いついたのが2種類のパターンがてれこ(※入れ違い)になるみたいな構成で、それって脳漿族のパターンでもあるなと思い、2枚の要素をてれこに並べるテキスタイルっていうのを服にしてみた。これとか普通に桜木町の駅ですね。

___展示の仕方の違いはどういう違いですか?

矢内原:全部うつむいて撮ってるものがネタではあるんですけど、それにさっきのてれこにするとかの要素を入れてみたやつと、それにさらにグラフィックを入れてみたものがこっちのTシャツです。

___Tシャツの作品について

矢内原:これは服をつくってる人はわかるかもしれないんですけど、脇線がないんです。どういう構造かというと、開いたらこの形、型紙1枚だけです。主に2工程でつくれるから誰でもつくれる。そうやって工程を簡単にしていくことで専門的な技術がなくてもつくれるみたいな、裾をちょっとあげるぐらいの感覚で誰でもつくれるような構造を考えてみたものです。

___型紙を公開する予定とかありますか?

矢内原:型紙のライセンスを開放したり、就労支援施設とかに指導に行ったりとか、そういうのは考えてますね。

___端切れとシャツの作品について

矢内原:今回、服をつくり始めるにあたって一番最初に考えたことは、服をつくるテンションが下がってきた10年だったってことだったんだよね。東京からこっちに引っ越して一段落して、なんかもうこれ以上新しい服いらないんじゃないか病みたいになって、皆つくってるし、ゴミいっぱい出るしとか、そういう気持ちになっちゃったなと思って。また動き出すために何しようかなってもののトライアルがこれ。これはシュレッダーリングって言って、シュレッダーかけるみたいに過去俺がつくった倉庫に余ってた端切れを全部この同じ大きさの長方形に切っていくっていうのをやったんですよ。その切ったやつを量産台に乗せてこの版で同じプリントを全部にした。ちゃんと乗ったり乗らなかったり色々あるんですけど、そのうちの11ピースを使ってこの服ができてるんです。

___壁に展示されている端切れはまた別のものですか?

矢内原:これはまた別のトライアル。これ(シャツの下に展示されている端切れ)はなんでこの形なのかわかる?ヒントは僕が今治市出身ってこと。そうフェイスタオル。今治で最も効率よくプリントできる形。値段も1プリント何十円の世界でできる。こっち(壁の端切れ)は横浜でやってみたやつなんだけど、これは頼んだTシャツ屋さんのMAXサイズの32cm×40cmのシルクスクリーン。こっちはね、いわゆる顔料ってやつ。あっちは染料。ちょっと生地に馴染むような染めと一緒で、こっちはTシャツと一緒で顔料。薄くしか乗らないやつとか色々ある。

___使われている生地に意味とかありますか?

矢内原:柄に意味はなくてその都度つくったやつ。何かいいと思うシャツ地を糸からつくったり、かつて2次加工したもの。オリジナリティがある自分が書いたペインティングの柄とかいっぱいあったんだけど、そういうのは案外過去のBankARTのインスタレーションで使いきってたりしてあんまり余ってなくて、何でもないデニム生地とかが割と余ってる。捨てちゃえばいいんだけいいんだろうけどね、性分だね。なかなか捨てきれないので、その都度想い出があるので。それを使っています。

___この端切れはこの後どうなるんですか?

矢内原:この後はもう頑張って、服になるかバッグになるかわからないけど、なってもらわないと困るよね(笑)。

___今回のテーマが都市なんですけど、矢内原さんにとっての都市について聞かせてください。

矢内原:漠然としてるなあ、なんだろう。都市って横浜のこと?…. 都市的な風をした田舎って感じかな。イメージとしては、東京と俺の生まれ育った今治で比べたら横浜は今治寄り。つまり田舎。東京に近くて栄えてるし人口も多いんだけど、結局横浜っていう街は今治みたいだと思うことが多い。あそこで何かやりたいってなったら、「ああ、そこの土地持ってるの同級生の親戚だからこの誰々ちゃんに連絡すれば使わせてくれるよ。」とか、港で何かやりたいって言うと「港の管轄してる人は誰々さんのいとこだから連絡して許可取ったらいいよ。」とか、そういう狭い繋がりの中で何かを実現できるのが田舎だと思っていて、横浜はそれに近い。だから僕は横浜という都市がどんなとこかって言われたら、自分が暮らしてる都市風の田舎。だから暮らせてるんだと思う。東京は住んだことがあるけど繋がりがつくれなかった。スタンスが違うんだと思う。

___今後の宣伝等あれば!

矢内原:STUDIO NIBROLLのサイトでご相談いつでも待ってます。

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洋服に詳しくない私にも丁寧に説明してくださってとてもわかりやすかったです!

矢内原さん、ありがとうございました!

矢内原さんの作品はこちらから↓

@mitsushi_yanaihara

STUDIO NIBROLLのサイトはこちら↓

https://www.nibroll.jp

【アートラーニング・インタビュー #18】BankART Life7 参加アーティスト・村田真 by BankART実験広報部

こんにちは!

BankART実験広報部の福谷です。

今回は村田真さんにインタビューさせてもらいました!

村田さんの作品「上の空」は、ポートサイド地区にあるガトーよこはまというお店の店内に展示されています。

村田さんの絵画について、詳しく聞いていきます🎤

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Q.お名前、作家名を教えてください!

村田:村田真です。よろしくお願いします。

Q.今回の作品のコンセプトや狙いはなんですか?

村田:そもそもあれは5、6年前に描いた旧作なんですけど、タイトルが「上の空」というもので、西洋のいわゆる近世近代絵画で結構空はみんな広く描かれているということが気になっていて、特にフェルメールのデルフトの眺望という風景画なんですけども、画面の3分の2か4分の3ぐらいは空だけで覆われていて街の風景は下の方の4分の1ぐらいしか描かれていなくて、現代的な視線で見るとなんでこんなに空が必要なのかなという思いがあって。他の絵を見てもモチーフは戦争だったり略奪している場面だったり、激しいドラマチックな絵でもやたら空が描かれていて、ずいぶんアンバランスだなというふうに思いまして、じゃあ空の方だけに注目してみようかなと思ったのがきっかけです。「デルフトの眺望」というのは実はもう20年ぐらい前に一度空だけ描いたことがあって、本当に上半分だけ切り取るともう空だけしかない。馬鹿馬鹿しいといえば馬鹿馬鹿しいんだけどこれは何か面白いなと思って。で、5、6年前にそれだけを集中して描いたというのがそのシリーズですね。

Q.すごい上の方に飾ってあるのは何か意味があるんでしょうか?

村田:あれは、タイトルを何にしようかと思って、半分が空だから「上の空」がいいかなって冗談みたいなタイトルにしたんだけど、下半分で何か争いごととかやっていながら上半分は悠久の時が流れているっていう、永遠を表わしているのかなと。空から見れば地上でやってることなんて上の空だみたいな、そんな仕組みもあってそういうタイトルにしたんだけど、上の空だからなるべく上の方に展示した方がいいかなという思いもあって。あの会場は元から風景画が展示されていて、上の方が空いてたからじゃあ逆に下の絵を全部取り払って、なるべく上の方に展示してみるかと。来た人も上の方に目線が行くようにしてみようかなということで、上に展示しました。

Q.普段から絵を描かれているんですか?

村田:はいそうです。カタログがあればわかりやすいんだけど、普段は絵を描いてるっていうか、上の空もそうなんだけど、元々前からあるいわゆる名画みたいなものをモチーフにしてそこに何か描き加えたり、ある部分だけ切り取って拡大して描いたりとか、自分で何か絵を描くというよりも描かれた絵をアレンジするっていうようなことをずっとやっていまして。だから絵を描くというよりも、「絵」を描く、というふうな、ちょっと絵を一旦括弧に入れてそれを相対的に見てみるっていうふうな方法ですかね。

Q.それをすることによって伝えたいこととかあるんですか?

村田:絵画の面白さですね。絵画というものが不思議なものであるとか、何でこんなものを何万年も前から人間は延々と描き続けてるのかっていうそういう不思議さとか奇妙さみたいなものを伝えたいなというのはありますね。

Q.村田さんにとって、今回のテーマである都市、横浜について教えてください。

村田:僕は東京生まれで今も東京にいるんで、横浜っていうのは他の都市なんですね。東京っていうのはもう都市というより一つの小さな国家みたいな、都市国家みたいな感じがあるので、横浜はその意味では本当に典型的な都市のようにも見えますね。中心部と郊外があって、どんどん開発されて、っていうふうに見ると横浜は捉えやすい都市だね。アートと絡ませて言うと、もっともっと美術的な要素があっていいと思うし、横浜って380万人ぐらい人口がいるんだけど、美術館ってまともなのは横浜美術館くらいしかない。同じくらいの人口でいうとロサンゼルスがそうなんだけど、横浜美術館クラスのものが7、8館あるんですよ。横浜美術館よりもすごいやつもいくつもあるし、それに比べれば横浜は本当に少ない。400万近い都市としては美大が2つ3つあってもいいし、美術館も2つ3つあるべきだし、ギャラリーももっとあるべきだなと思いますね。逆に東京にはもう美術館がそれこそ何十も何百もあって、美大も5つも6つもあるから、やっぱりそっち(東京)に行ってしまうから横浜に必要ないのかもしれないんだけど、横浜を一つの都市として、独立した都市として考えればやっぱり少ないなというのが実感ですね。

Q.横浜ってパブリックアートがたくさんあると思うんですけど、何か決まりがあるんですか?

村田:建物を建てるとパブリックアートをつくるっていう決まりがあったのはみなとみらいだけなんですよ。あそこが街づくりの基本として最初に、建物を建てたら何か芸術的な要素を加味するっていうことを決めたらしくて、それが条件になっていると大体みんなパブリックアートをつくってくれるって言うことですね。あと90年代ぐらいにパブリックアートのブームがあったので、その頃ってちょうどバブルの頃で再開発も多くて、横浜でも上大岡とかポートサイドとか何ヶ所かの再開発が進んでいたので、どこの開発地区でもパブリックアートを積極的に導入したっていうのはありますね。

Q.何か今後の宣伝とかあれば!

村田:最近BankARTから刊行した書籍「横浜パブリックアート大全」はほぼそのパブリックアートを全部網羅してるんで、ぜひ買ってほしいです。ハンディーなサイズで小さくてポケットに入ってどこでも持ち歩けるような形なので、1人1冊、皆さんお買い求めいただければ街歩きが楽しくなりますということで、よろしくお願いします。

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村田さんの作品が展示されているガトーよこはまさんのケーキはとても美味しいので、ケーキを食べながら村田さんの作品を見るのがおすすめです🍽️

村田さんの作品はこちらから見れます↓

村田真 makotomurata – Biography

村田さんありがとうございました!

【多様な地図で巡るツアー】ヨコハマポートサイドで街とアートを巡るツアー #2

6月1日に、アート&デザインの街「ヨコハマポーサイド地区」のツアー#2を実施しました。19名の参加者の内、ポートサイド地区に初めて来たという方が、半分以上です。「アート&デザインの街」というイメージが参加者に響いたらしく、どんなところなのか興味津々な様子が伺われます。

コースは#1の5月11日と同じですが、前回見られなかった展示場所に入れたり、少々変更ありの行程となりました。ポートサイド地区の成り立ちや展示作品については、#1レポートも併せてご覧ください。

ツアーの様子は、写真でご紹介します。

ヤング荘「スナックフェンス」@宝町踏切付近
蔵 真墨「Photogram Works in Tsutakin Store」@蔦金商店
島袋道浩「宇宙人とは接触しない方がいい」@ガトーよこはま
村田 真「上の空」@ガトーよこはま
左手に島袋道浩@ガトーよこはま、右手に光岡光一@つま正本社ビル
谷本真理@Ainomi Bakery
神奈川公園(キム・ガウンが壁画公開制作の予定でしたが、都合により会期終了後からの作業開始となってしまった)
ヤング荘「パブリックアートガチャ」@ヨコハマポートサイドビル
高橋士郎「自由の気膜」ほか @ヨコハマクリエーションスクエア

なお、前回は見られずに今回のツアーで見ることが出来た作品はこちら。

白井美穂「フラワーチャイルド-コスミコミックス」@横浜ディスプレイミュージアム

牛島達治「旋回石」@ 1960 coffee

横浜クリエーションスクエア・アトリウムで、その他展示されている作品をご案内して、解散となりました。

横浜駅からすぐそばでこの地区の名前はなんとなくは知っていたが、高層住宅だけでなくお店もけっこうあるからと、作品を展示するお店で買い物を楽しんで下さる方もいらっしゃったり、水辺に思いのほか近い、など、参加者の皆さんは様々な感想を伝えてくださいました。ヨコハマポートサイド地区及び周辺の街を存分に楽しんでいただけたようでした。  

文章・写真 BankART1929スタッフ 大蔭直子