HAMArt! 公開対談 三瀬夏之介 × 泉 太郎

BankART school の福住廉さんの講座「アートの綴り方」では、毎回、講座終了後に受講生の有志によるフリーペーパー「HAMArt!」が編集、発刊されます。今年もvol.5発行にむけて、メイン企画が打ち出されました。日本画家の三瀬夏之介氏 と 映像作家の泉 太郎氏の対談収録です。今回、その収録を公開し、トークショーとして開催。これまでの「アートの綴り方」のゼミ生OB/OGも集まり、賑やかにスタートしました。今日の三瀬さんと泉さんの対談内容は「HAMArt!vol.5」で掲載されますので、お楽しみに。
編集会議もこのブログで追っていきたいと思います。

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左から、福住さん、泉さん、三瀬さん

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O氏への旅 O氏からの旅

今回の出演は、黑沢美香、Abe “M”aria、大森政秀、上杉満代、そして大野一雄舞踏研究所研究生です。最初に登場する黑沢美香さんの踊りが終わる。しかし彼女はそのまま舞台に残る。そしてこの空間を次に訪れるAbe “M”ariaさんを迎えていく。こうして次々となにかを受け渡すように、踊り手が繋がっていく。この空間とそこで行われる儀式性のある行為は、大野一雄さんが60年代に作った実験映画、「O氏の肖像」を思い起こさせました。DVDにもなっているので、ご存じの方も多いと思いますが、60年代ならではのアヴァンギャルドな映像で、白塗り(当時は石膏を使ったらしい)の大野さんが原っぱを走り回ったり、人間の内面を旅をするように、謎の行為を延々繰り広げる映画です。この公演の旅のおわりには、研究生と出演者全員が登場、楽しげな祝祭のようでした。

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奥:黑沢美香

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Abe “M”aria

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大森政秀

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上杉満代

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大野一雄舞踏研究所研究生

大野一雄フェスティバル タバマ企画

タバマ企画の公演「あの女性〜アノヒト」は6人の実力派女性ダンサーが、それぞれにソロを展開しながら、全体がひとつの作品世界になっていきます。ダンサー達にエスコートされて一緒に旅をしているようなおとぎ話のようなイメージもあります。「あの女性」とは誰のことなのか。わたしの目の前にいるダンサー達は、みんな著名なコンテンポラリーのダンスカンパニーで活躍している人ばかりで、そういえばどこかでみかけた「アノヒト」かしらと、ふと記憶の中にあるダンサーと、目の前の人が重なってしまいました。タバマ企画の田畑真希さんは、昨年の大野フェスでは横浜ダンス界隈に参加しました。現在は海外公演も含めて大活躍しています。

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即興45 min 無の地点

大野一雄フェスティバル2010、11月26日のプログラム「即興45 min 無の地点」はダンス公演には珍しいレイトショー。21時をまわっての開演でした。ダンス岡登志子、中村恩恵、ベース井野信義、ギター今井和雄。「無の地点」に用意されたのは、BankART Studio NYKの3Bギャラリー、元倉庫の床と壁がむき出しになった何もない空間です。程よい緊張感の中でいつの間にか身体と音が空間を浸食していくようにはじまり、45分でぴたりと静寂にもどる。なんと潔い実験精神でしょうか。こういう作品をもっと見られる場所を今後も作っていきたいと思います。

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女子美術大学芸術学科視聴覚メディア研究制作発表 Video Screening for Exercises

女子美術大学芸術学科による展覧会がBankART Mini ギャラリーで始まりました。
この展覧会は視聴覚メディアの杉田敦クラスと坪山真理クラスの2年生が授業で制作した作品を展示しています。主に映像やWebの作品で、メディアを用いてどんな表現ができるのか、どんな素材を使って映像としてみせていくかなど考えることをテーマとして作品が作られました。2年生ということもあって、技術的にもまだ若い印象を受けますが、素直に伝えたい事を表現しているのびのびとした作品が多くあります。今日は、杉田さん、坪山さんらによる講評会を兼ねたギャラリートークが行われました。話を真剣なまなざしで聞く学生たち。
2日間のみの短い展示ですが、ぜひご覧ください。

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続・朝鮮通信使研究会始動!(BankART School)

夏に、ソウルから対馬、下関、瀬戸内、神戸、大阪、名古屋、横浜、妻有までを巡る「続・朝鮮通信使」プロジェクトを行いましたが、その次のステップとして、BankARTスクールの枠組みで「続・朝鮮通信使研究会」を始めることになりました。
前回スクールの仲尾宏先生のゼミに引き続き参加してくださった方、前回のプログラムに参加した人、それをみて興味を持った人、続・朝鮮通信使のことを全く知らなくても興味をもって下さった方などなど。建築系、アーティスト、ダンサー、歴史に興味のある人、韓国に興味のある人、交流事業に興味のある人、様々なバックボーンをもったひとたち総勢20名程が集まりました。
また、夏の通信使でお世話になった水都の会の藤井薫さんも大阪から駆けつけてくださいました!

とりあえず、第一回目は、自己紹介と、これまでのプロジェクトの紹介・説明、質問・フリートークなど。通信使全般についての復習的な会話や、今夏おこなった旅についての質問、今後の展開、日韓関係などなど、皆でブレーンストーミング。あっという間に予定の2時間が終了しました。

どうなることやら乞うご期待。今後はゲストなども招いていく予定です。
次回は12.10です。

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大野一雄の世界展

大野一雄フェスティバル2010では、「大野一雄の世界展」を開催しています。
初公開となる過去のフェスティバル等の記録映像20点以上、大野一雄の映画5作品の上映やAntony and the Johnsonsと大野慶人との公演、NYKの河岸で2005年に開催したテアトロ・マクナイマの名公演等々、多くの映像をご覧いただけます。
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また、大野一雄舞踏アーカイブ資料として、多くの国内外の新聞記事を中心に、直筆のメモやアルヘンチーナの家族から送られた写真、1955年の国体の振り付け資料、公演ポスター、大野一雄自身のアルバムなどを展示しています。その中でも1903年〜1938年の幼少から第二次世界大戦出兵までの写真を展示しているコーナーでは、大野一雄のデビューと思われる1938年江口・宮舞踊劇場旗揚げ公演「麦と兵隊」の貴重な舞台写真が展示されています。ただ、群舞の中で、果たしてどれが大野一雄なのか、いささか困難な写真です。また、時期的にも確定しがたい要素が残っています。
展覧会は12月12日まで毎日開催。滅多に観れない資料を公開しておりますので、是非ご覧下さい。
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大野一雄フェスティバル「百年の舞踏」

「終わりのない舞踏会」第2弾、「百年の舞踏」が開催されました。観客は、BankART Studio NYK3階の3ブロックを移動しながら、公募作品を含め15作品を観覧する回遊型上演、全体で3時間に及ぶマラソンパフォーマンスでした。公募には11組が参加、大阪、福岡、さらにトロントから応募したカナダ人ダンサーもいました。大野一雄さんの影響力を改めて知らされます。

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山崎広太 ニューヨークから参加

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金満里 大野一雄さんの衣装を着て踊る

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大橋可也&ダンサーズ

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羊屋白玉&スカンク

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中嶋夏

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公募作品 垣内美希

LDSE2010ランドスケープ作品展

ランドスケープデザインを学ぶ学生によって企画・運営されているLDSE2010(Landscape Design Student Exhibition 2010)は、9月から2ヶ月間にわたりワークショップを北仲スクールで行ってきました。みなとみらいを舞台に「四季を感じる都市空間」をテーマとしてフィールドワーク/提案、そして今回それらをインスタレーションとして、BankART Studio NYKで作品展示しています。
今日は、建築家の長谷川逸子氏、ランドスケープアーキテクチャーの三谷 徹氏、横浜市都市デザイン室長の中野 創氏、BankART代表の池田修をゲストに全体の講評会が開かれました。学生らしいのびのびとした提案に、ゲストの方々の時には厳しい意見も飛び交いつつ、盛り上がって終了しました。

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INSTANT OBLIVION

11月21日夜は、大野一雄フェスティバルシアター、3B劇場、3C劇場で「INSTANT OBLIVION」公演がありました。Dance Company BABY-Qのダンス、映像、音楽に灰野敬二氏も参加して、五感を揺すぶる爆発的エネルギーに、くらっとしてしまいました、INSTANT OBLIVIONとは、「瞬間的な忘却」ということ? 次々と溢れるように出てくるイメージと体の動きと音楽が、かっこいいだけでなく、ニヒルで虚無的。そういえば最近ニヒリズムって聞かない言葉ですね。やはりBABY-Qはアウトサイダーのパワーなのでしょう。一日だけではもったいない公演ですが、お能のように、一期一会だから強烈なのかも知れません。そこで「INSTANT OBLIVION」にもどりますが、「瞬間の中の永遠」といったら間違いでしょうか。

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