BankART1929は、2006年に越後妻有大地の芸術祭・松代エリア桐山集落に築100年の農家を購入し、建築家「みかんぐみ」や多くのアーティストと改修、「BankART妻有 桐山の家」としてオープンしました。以来、芸術祭には毎回参加し、地域と継続的に関わってきました。
そのご縁から今夏は、越後妻有里山現代美術館 MonET の回廊での企画展のディレクションを担当しています。
展覧会タイトルは「こたえは風に吹かれている」。原広司設計のMonETは、池を囲む回廊が特徴的な建築。本展では、その池を中心に「風」を感じる作品を配し、建築空間と響き合う一体的な場をつくります。
松本秋則のサウンドオブジェが涼やかな音を響かせ、牛島達治の彫刻は風に誘われ回転。山本愛子は気流になびく布に草木の色を重ね、井原宏蕗の彫刻は風を切って進みます。風は、時間や記憶、未来と私たちを結びつける存在。この回廊で多様な「風」に触れるひとときをお楽しみください。
回廊沿いに吊られた大きな白い布が風を受けて揺れ、清涼感をもたらす山本愛子さんの《Reflections》。8月には妻有で滞在制作し、現地植物で染色、秋には異なる色彩の作品へと変化します。8月までは夏の涼やかな姿を、9月以降は秋の表情をお楽しみください。
会期中には参加作家によるワークショップも開催。
この夏秋、芸術祭の年とはひと味違う越後妻有へ——自然と建築とアートが織りなす“風”の空間に、ぜひお出かけください。


松本秋則


牛島達治



井原宏蕗


山本愛子

山本愛子《Polyphony》は、美術館内で9/15(月祝)まで展示中





オープニングギャラリートークツアーの様子




21時まではライトアップされた作品をお楽しみいただけます
照明:ライティングルーツファクトリー
越後妻有 2025 夏秋企画「こたえは風に吹かれている」
参加作家:山本愛子、松本秋則、井原宏蕗、牛島達治
ディレクション:BankART1929
会場:越後妻有里山現代美術館 MonET 回廊
会期:2025/7/19(土)~ 11/9(日)
※祝日を除く火水定休 ※8/12(火)、13(水)は公開
時間:10:00-17:00(最終入館16:30)※ライトアップは21:00まで
料金:無料(回廊のみ)
※山本愛子作品の一部は美術館内にも展示しています。展示期間:7/19(土)- 9/15(月祝)
美術館入館には個別鑑賞券または「越後妻有 2025 夏秋」共通チケットが必要です。
主催:大地の芸術祭実行委員会、NPO法人越後妻有里山協働機構、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
委託:令和7年度日本博2.0事業(委託型)Japan Cultural Expo 2.0
詳しくはこちら:https://www.echigo-tsumari.jp/event/the-answer-is-blowin-in-the-wind/