本年は日韓国交正常化60周年ということで、韓国や日韓交流に関するさまざまなイベントが各地で行われました。今年、これまでBankARTが続朝鮮通信使などを通して長きにわたり協力関係を築いてきた釜山文化財団が、韓国文化体育観光部とともに日本ですすめる記念事業のいくつかについて、BankARTの方でも協力させていただいたり、ご一緒させていただいたりしてきました。
それに先立ち、5月には釜山で毎年開催されている朝鮮通信使祭に参加し、大阪を目指して長い航海に出発する朝鮮通信使の再現船の出航式にも立ち会いました。7月にはBankARTが運営に関わっているみなとみらいのExPLOT Studio(PLOT48)に、釜山文化財団オ・ジェファン理事長、ジョ・ジュンユン文化市民本部長、キム・ヒョンスンさん、キム・ヒョジョンさんが来訪され、シェアスタジオの様子にも興味を持っていただきました。
その後、KAAT 神奈川芸術劇場で開催された舞踊劇『舞、朝鮮通信使 柳馬図を描く』や、瀬戸内国際芸術祭2025の瀬戸内アジアギャラリーへの釜山のアーティスト「ロ・マン」さんの展示参加などにも協力させていただきました。
またそれらの事業の締めくくりとして、9月26日には代官山のヒルサイドプラザで国際シンポジウム「韓日文化未来カンファレンス−文化芸術で地域をつなぐ」(主催:釜山文化財団)が開催され、「芸術が都市を動かすとき」のテーマでBankART代表の細淵が登壇し、横浜市と協働してきた20年間の創造都市の実績を振り返り、現在の活動や今後の展望まで語らせていただきました。2010年から継続している「続・朝鮮通信使」をはじめ釜山文化財団とのさまざまな協力事業も紹介し、これらがまさに「信(よしみ)を通わ」し、「縁を繋いでいる」と云うに相応しいプロジェクトであることを、あらためて紹介させていただきました。

朝鮮通信使の再現船 釜山の港にて。この後、船は大阪万博にあわせて261年ぶりに大阪・南港へ。

ExPLOT Studioにて釜山文化財団のみなさんと。左からキム・ヒョンスンさん、BankART秋元副代表、オ・ジェファン理事長、ジョ・ジュンユン文化市民本部長、キム・ヒョジョンさん

ExPLOT Studioにて釜山文化財団のみなさんと。

舞踊劇『舞、朝鮮通信使 柳馬図を描く』(釜山国楽院での上演時の様子)

釜山のアーティスト「ロ・マン」さん。(写真左)9月にはExPLOT Studioでもアーティストトークをしていただいた。

瀬戸内アジアギャラリーでの、ロ・マンさんの作品。

代官山ヒルサイドプラザでのカンファレンスの様子。