BankART1929 バタフライドリーム 

越後妻有大地の芸術祭で、BankART主催のパフォーマンス、バタフライドリームを開催しました。場所はドミニク・ペローが設計したバタフライパビリオン。下条地区神明水辺公園の緑深い里山にあります。ARICA、首くくり栲像、廣田あつ子、村田峰紀、友部正人、梅若猶彦等、BankARTに縁あるパフォーミングアーティストがこのロケーションならではの作品を上演しました。水と緑とパフォーマンスが、パビリオンの鏡の屋根に反射し、思いがけないイメージが眼前に現れる不思議な体験でした。
多大のご協力を頂いた下条地区の皆さま、また暑い中はるばるお越し頂いた皆さまに心から御礼申し上げます。

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梅若猶彦

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廣田あつ子

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友部正人

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ARICA+首くくり栲像

打ち水

今日は、BankART桜荘と桜桟橋の間にある日ノ出湧水をつかった、初黄日ノ出町の打ち水の日。今日は本当に打ち水日和で、朝から強い日差しが照りつけます。
関係方々の挨拶のあと、地元の子供たち、黄金町バザールスタッフも参加して打ち水開始!

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大人も子どもも柄杓を片手に水をまき、横浜市立大学生がワークショップをおこなって子供達がつくった、竹製の水鉄砲や強力水鉄砲も登場して歩道は大騒ぎ。(注:通行止めしてます)
ひとしきりすんだ後、毎年恒例、BankARTのかき氷自転車で、かき氷大会。

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こちらもやはり、子どもも大人も関係なく大はしゃぎです。
この夏は、BankART妻有に出張中のかき氷自転車ですが、この日のために、一時帰浜。
お役目を終えて、またすぐ妻有へ戻りました。
このかき氷、本当においしいんです。
味わってみたい方、自転車をこいでみたい方は、是非BankART妻有へ!

「桜荘でのイベント ”パブ栗原さん”とライブ」

栗原さんレポートその2

BankART桜荘では7月中は公開制作のほかに、訪れた方とオセロ・ゲームをしたり週末にはカフェ&パブをオープンさせたり、ライブイベントなども開催しました。

7月20日にはゲストバンドにPiPPi(ピッピ)を招いてアコースティックライブを敢行。その名も「PiPPi × Ninpu のトロピカル・サマー・ビギニング」!小さな桜荘の空間に所せましと観に来た人が座り、途中からは栗原がライブ・オセロペインティングをやったり、みんなで合唱したりとアットホームな雰囲気のなかでライブが行われました。
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週末にオープンさせたのはカフェ&パブの「パブ栗原さん」。ドリンクと簡単なおつまみを用意していらしてくださった方をお迎えしました。
自分の作品の中で人々がくつろいでいる様子を見るのはなかなかよいものです。絵の具のオセロ・ゲームにも挑戦していただきましたが、人によって個性が出ていておもしろい!それぞれのゲームはつなげるように壁にはりつけ、「Game by themselves」という作品になりました。
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思いつきを自由に実現できるのはキッチンもあるオープンスペースの桜荘ならではのこと。とても楽しかったです。

栗原亜也子の期間限定桜荘ブログ「MIND GAMES 2009桜荘」http://ayakokurihara.blogspot.com/
栗原亜也子ホームページ「あたらしい地図」 http://www.k4.dion.ne.jp/~opq1974/
PiPPi ホームページ http://pipirock.com/

「Mind games 2009 in 桜荘 Ayako Kurihara」

BankART桜荘でレジデンスを行った栗原亜也子さんから滞在中のレポートを頂きましたのでご紹介します。
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6、7月の2か月間、私は黄金町にあるBankART桜荘にて滞在制作をしていました。
桜荘は大岡川沿いの道路に面して建っています。かつては違法の飲食店が立ち並んでいたこのエリアは現在きれいに整備され、昼間でも夜でも人や車が多く通ります。通常のギャラリー空間と違い、ガラス張りの桜荘1階の中にいると時間によって光の入り方が変わり、見るものと見られるものの関係が刻々と変化していく様子を感じることができます。
この景色のなかに作品を介入させていきたい、そう考えてここでの滞在制作を希望しました。

「Mind games 2009 in 桜荘」と題してオセロのように白と黒の絵の具を交互に積み上げていくドローイング・パフォーマンス「Mind games」と、ハーフカメラで撮った写真を小さくプリントし、ひたすら貼り付けていく「Untitled」というフォト・コラージュ作品(99年~)を同時に制作し、それぞれのアートワークをクロスさせました。
通りに面するガラス窓にペタペタとオセロ・ドローイングをしていると、窓の外の風景がモザイクのようにどんどん区切られていきます。
また、黄金町界隈を歩いて撮った写真をコラージュ作品の中に組み込んだり、建物をおおっているツタの葉をモチーフに新作を作ったりして
「今ここにいる自分」と制作とをリアルタイムで絡めていけるのは滞在制作ならではの魅力です。

 毎日いろんな方々がガラス越しに覗いたり、「ここでいったい何をしているの?」と声をかけてくれます。
最初はひとの視線が気になっていましたが、毎日通ううちに次第に慣れてきて、堂々と昼寝すらできるようになってしまいました。
隣に派出所ができたおかげもありますが、以前の界隈の雰囲気を少し知っている私にとっては制作を通してこのまちの変化を肌で感じられてとても興味深かったです。
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栗原亜也子の期間限定桜荘ブログ「MIND GAMES 2009桜荘」http://ayakokurihara.blogspot.com/
栗原亜也子ホームページ「あたらしい地図」 http://www.k4.dion.ne.jp/~opq1974/
 

BankART school 8-9月期スタート!

8月1日からスクール新学期がはじまりました。

【土】木下直之氏による講座「ミュージアムのある暮らし-さてどんなふうにつき合おうか-」では、独自の視点でミュージアムを解剖。次週は実際に展覧会を見に行きます。
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【月】飯沢耕太郎氏による講座「写真ポートフォリオをつくる」では、毎回受講生の作品を見ながら、構成、言葉の使い方、レイアウトなど実践的に学んでいきます。最終的にポートフォリオを作成。
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乾杯の様子。(こちらの写真は受講生の方に撮影して頂きました。)
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【水】福住 廉 氏による講座「アートの綴り方4」では、様々な展覧会を観覧、それについて文章を書いていきます。これまで3回続いてきた「HAMArt!」の4作目をめざして!
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木曜日へ続く。

BankART school 中村恩恵ゼミ 発表会

6-7月に行われてきた中村恩恵氏による講座「表現芸術としての舞踊活動を志す方へ」が修了し、受講生らによる発表会が行われました。
公演では、ひとりひとりが自作自演のソロを発表。この授業を通して自分の中の何かを表現します。
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下記は、この発表会にむけて講師の中村恩恵氏より。
「 人の胸の内には、創作に対する明言し難き動機があると私は思います。
姿なきその心の動きを形として取り出してゆくこと、それは、とても個人的なプロセスであり、そのプロセスは一つの創作においてのみ有効なもので、ノウハウ的に繰り返す事ができるものでもありません。
 これまでの歴史のなかで表現活動が築いてきた精神文化を、どのように継承し、そして如何にそこから脱皮して、現在に生きるものとしての独自の表現方法を編み出すか?それは、一人一人が、自分の胸の内の井戸のそこを覗き込むような内省的な時間から学べる事なのではないでしょうか?個人個人の個別の井戸には源を同する地下水が流れ込んでいるかもしれない。
 個人的な創作の時間を通じて作られた踊りが、人類の共通分母に根ざすものである事を祈ります。」

INTERVALLO幕間展 終了

6月末から開催してきた「INTERVALLO幕間展」が終了しました。
「衣」の部分に焦点をあてた展覧会として、ベルリン、ミラノ、ロンドンで活躍する3人のデザイナーの「仕事」を見るとともに、「生活」に対する考え方やそれぞれの生き方も垣間みることができました。また、現代のファッション業界に対する問いを投げかけた展覧会としても話題になりました。
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約1ヶ月の間たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございました。

NYK 2Fで同時開催の日英のレジデンス交流事業(BankART1929とイギリス・サンダーランド大学)「白井美穂展」+「エリカ・タン展」は、8月12日(水)まで会期を延長します。まだご覧頂いていない方がいらっしゃれば是非この機会にご覧下さい。