「M meets M 村野藤吾展 槇文彦展」オープニングレセプション 2020年10月30日

10月30日(金)、「M meets M 村野藤吾展 槇文彦展」のオープニングレセプションを新築の横浜市庁舎の巨大なアトリウムで開催した。コロナ対策もあり、人数を定員200名に絞った会だったが、囲いの外や2Fの踊り場からも、たくさんの人がその様子をご覧になり、なごやかな雰囲気で会は進行した。
最初の挨拶は、横浜市副市長の林琢己氏。林文子市長からの挨拶文の代読に徹しておられたが、最後に金沢区長時代に槇氏との関係があったというなつかしいエピソードをお話しされた。村野藤吾展の企画者のひとりでもある松隈洋氏は、近現代建築についての日本を代表する研究者だが、村野建築のエッセンスの話のあと、村野氏のお孫さんにあたるご遺族を紹介された。最後に槇文彦氏。背筋をのばしたその姿は力強く、村野氏に対するリスペクトと横浜との関わり、この展覧会に参加できたことを喜んでいることをお話しいただけた。

会はのべ30分ほど飲食もない短いものだったが、そのあと二会場に各々展示をみにいかれ、会話を交わし、その余韻を楽しまれていた。

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左:松隈 洋氏、中:林 琢己氏、右:槇 文彦氏

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林 琢己氏

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松隈 洋氏

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槇 文彦氏

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槇 文彦氏

「M meets M 村野藤吾展 槇 文彦展」 2020年10月30日〜12月27日

M meets M 村野藤吾展 槇文彦展がスタートした。旧帝蚕倉庫を復元リノベーションした「BankART KAIKO」と旧第一銀行(元横浜銀行)を一部保存、復元した「BankART Temporary」がその会場だ。
村野氏にしても槇氏にしても、建築に携わる人にとっては、誰もが知っている著名な建築家だが、一般の人は建てられた建築はよく知っていても、案外、建築家の固有名詞とは結びつかない。村野氏でいえば、新高輪プリンス、赤坂離宮(迎賓館)、関西大学、旧横浜市庁舎、箱根プリンス、大阪そごう、等。槇氏でいえば、スパイラル、幕張メッセ、金沢区シーサイドタウン(都市計画、並木第一小学校など)、東京体育館、新横浜市庁舎、ヒルサイドテラス等。すべて街に溶け込んでいるポピュラーな建物だ。

さて、今回偉大なといっても過言ではない建築家2人を同時にフォーカスすることになったが、これは最初から二人展として企画されたものではない。展覧会構成のクレジットが、各実行委員会からなっているように、もともと独立した展覧会として企画されたものだ。

ならば、なぜ「M meets M 村野藤吾展 槇文彦展」になったか?

ふたつの会場の差、二人の世代の差、建築技術(図面も含めて)の違い、などもあいまり、二つの展覧会は、はっきりと印象の異なるものと感じた人も多いはずだ。一言で表すと、暖かさが残る等身大の建築と、他方、手垢を残さないクリアーでモダンな建築、といったところであろう。が、その世代の異なる差異が強く感じるかというと、ディテールへのこだわり、そこにいる人を考えた空間、建築の大きさや豊かさに対する感覚、集中と開放など、様々な断面で、時代を超えて同期している印象の方が強い。そういった意味において、MはMに引き継がれて、つぎのMを生んでいくのだ。「M meets M」というフレーズは、そんな日本の建築界の力強いリレーが、今まさにここ横浜でおこっていることを、皆さんに見ていただければという思いから企画されたのだ。

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「えきなか動物園」「プラットフォームギャラリー 「展覧会の絵」」9月26日~10月11日 みなとみらい線各駅

「Creative Railway」と称したアートプログラムが、横浜市文化観光局と横浜高速鉄道(株)、横浜創造界隈拠点の主催のもとスタートした。みなとみらい線の横浜駅~新高島/みなとみらい21地区~北仲馬車道地区~日本大通り~元町・中華街の各駅にアートをインストールし、リニアに都市をつなぐ試みだ。

BankART1929はBankART StationとBankART Temporaryがある新高島駅と馬車道駅を担当。新高島では、深海のイメージで設計されたという空間に、鮮やかな色の絵画と、逆に真っ黒い画面の写真等を展示した。駅構内が広い馬車道には動物をモチーフにした彫刻群と平面作品をのびのびと展示した。他の駅も、創造界隈のアートスペースが趣向を凝らして展開している。
是非一日乗車券(460円)を購入して、駅~駅(街から街)へのマイクロツーリズムを体験して欲しい。

*みなとみらい線は横浜の語源(?)でもある旧市街地と新規開発地区をつなぐ「横に長い浜」沿いに走る重要な路線。

「えきなか動物園」
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「プラットフォームギャラリー 「展覧会の絵」」
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