mofgmona no zakka traveling shop in Yokohama 開催

2021年8月24~29日 BankART KAIKO

沖縄本島にある沖縄の器のセレクトショップ、mofgmona no zakka(モフモナノザッカ)の展示会がBankART KAIKOで開催されている。琉球ガラスやぽってりと厚い形状の「やちむん」など、沖縄の伝統的な器もあれば、素材や形、絵柄がユニークな現代美術の作家の作成するような器が多く出展されている。常連の方、通りすがりの方が、多くお見えになられ、購入されているようだ。

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BankART AIR 2021 SUMMER終了

2021年8 月18日 @BankART Station

6月14日~ 8月17日までBankART Stationで開催した21組の制作スタジオが終了した。コロナ禍の中、いくつかの展覧会がキャンセルする流れのなかでの制作スタジオへの変換であったが、オープンスタジオも含めて、アトリエとしての活用もうまく機能したようだ。少しは、昨年度失ったR16スタジオのフォローができたと思う。

贅沢かもしれないが、発表する場所、制作する場所は近くにあった方がいい。

発表する場所は都心部で制作する場所は田舎でよいという論理も間違いではないが、市場がそうであるように、水揚げと、仕込みと、販売が一緒の方が、はるかに懐が深く、売る人も、買う人も、元気のいい豊かな時空を共有できるからだ。

制作場所を発表する「オープンスタジオ」という機能は、そういった意味で、造る作家同士の温度をあげ、見学にこられる人に、予想だにしなかった作家のエッセンスを伝える事になる。

BankART 1929としては、この仕組みを、もっと日常的に都心部で整備していく方向での構築にトライしていきたいと考えている。

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中屋敷 南パフォーマンス 撮影:田中哲男

BankART出版紹介 vol.2 川俣 正 『Expand BankART』

今回取り上げたい書籍は、2012年から2013年にかけてBankART Studio NYKで開催した川俣正展「Expand BankART」のカタログだ。BankART Studio NYKの象徴的な作品となった本展覧会の足跡を辿ることができる。

本カタログは、これまでの川俣氏の軌跡を振り返ることが出来る全作品目録、本プロジェクトに向けたスケッチや模型などが載っている「Plan for Expand BankART」、本展や関連イベントBankART schoolの様子などが記録された「Documentation of Expand BankART」の三巻構成だ。

一冊一冊見応えのあるものとなっているが、特にプロジェクトの痕跡を見ることが出来るカタログも含まれているのは、「制作プロセスそのもの」も作品であるという川俣氏の作風に合った見せ方である。

本プロジェクトの特徴的な点は、プランと作業をほぼ同時進行で行ったことである。横浜という「場」と、そこで出会った「人」と関係しながら、絶えずプランを変え生み出されていった。残念ながら現在は施設自体が解体され作品を見ることは出来なくなったが、この場で起きた変化やコミュニケーションはしっかりと本カタログに残されている。

また、現在は三冊まとめて販売されている本カタログだが、当時は三回配本される仕組みとなっており、最後の記録集は展覧会が終了した後に配送されるという前払いシステムになっていた。現在では、いくつかの美術館などでも同様なことが採り入れられているが、本カタログがその先駆けとなったのは間違いないだろう。

執筆:㋖

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川俣 正『Expand BankART』
A4変形判 3冊セット 計352ページ
¥3,000+税
購入はこちらから
http://www.bankart1929.com/bank2020/book/index.html

BankART出版紹介 vol.1 BankART入門編「City Living BankART1929’s Activities」

「この書籍はこれまでの活動のエッセンスです。横浜に誕生したBankART1929がどのように都市に棲み続けてきたかを感じ取っていただければ幸いです。」

本書の冒頭に書かれている説明文の最後の一節である。

「棲む」という表現がBankARTらしいなと感じるが、この本はまさにBankARTの「生態」を垣間見ることが出来る。同施設を知らない人にとっては入り口となるような、知っている人は過去を振り返り懐かしく思うだろう。

本書の構成は2004年〜2015年までのBankARTの活動を13つの項目に分けて紹介している。ページをめくりながら、しみじみと「色々なことをしているな〜」とその活動の幅の広さに改めて驚く。

というのも、川俣正氏や原口典之氏など大規模展覧会をやっているのかと思えば、U35シリーズなど若手作家を支援する活動も行なっている。また、美術だけでなく大野一雄フェスティバルなどパフォーミングアーツも企画しているし、横浜トリエンーレとの連動企画「BankART Life」もある。さらに、活動は国境を飛び越え、続・朝鮮通信使シリーズとして韓国や、横浜市と台北市の交流プログラムなども活発に行なっている。

例をあげれば枚挙にいとまがなく、一つずつ紹介していくと日が暮れそうなので、ここまでにしておきたい。

もし気になる展覧会やプロジェクトがあれば、それぞれの活動をより詳しく紹介した単独の本があるので、ぜひ読んで頂きたい。

ここまでつらつらと書いてきたが、最後に私が言いたいのは「BankARTを知りたければこれを読め!」の一言に尽きる。

執筆:㋖

『City Living -BankART1929’s Activities』
B5変形判 184ページ
¥1,200+税
購入はこちらから
http://www.bankart1929.com/bank2020/book/index.html

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BankART AIR 2021 SUMMER オープンスタジオ

2021年8月8〜9日、13〜15日
@ BankART Station

BankART Stationにて、6月中旬から2ヶ月間行ってきたクリエイターのスタジオ事業の成果発表も兼ねてのオープンスタジオを開催した。

コロナ禍の重ぐるしい日々が続く中、作家たちの活動はちょっと元気がない印象だった。だが、公開した会場では、久しぶりの知人との再会や興味をもって話しかけてくる観客に丁寧に対応、マスク越しでも作家たちの笑顔を垣間見ることができた。

後半3日間も細心の注意を払いながらオープンしていく。

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