こんにちは!
BankART実験広報部の劉です。
本日はBankART Life7の展示と並行して行われている「多様な地図で巡るツアー」の最終回、「パブリックアート、いまここで生きてる」のヨコハマポートサイド地区編に参加しました。🚶♀️🚩
このツアーでは、村田真さんと飯島悦郎さんによる作品解説を交えながら、分かりやすく楽しく多くの作品を見ることができました。
天候にも恵まれ、風も涼しく、絶好のツアー日和でした。☀️
初めてのツアー参加だったので、とてもワクワクしながら巡りました。☺️
横浜駅で集合し、まずは彫刻家の菱山裕子さんの「Flowering」を見ました。この作品は繊細で非常に大きく、生命力を感じさせるものでした。
次に、建築家の矢萩喜從郎さんの作品を見ました。矢萩さんの作品は鏡のような素材で作られ、大きな鏡のオブジェクトには穴があいています。歩きながら近づくと目の錯覚が起き、どちらが穴の部分かわからなくなるという、とても面白い作品でした。
街を歩くと、至る所に彫刻家の岡本敦生さんの作品がありました。一見、車止めの石に見えますが、その石のモニュメントは長く続き、やがて石の集落へと導いてくれます。この作品は学生とのワークショップで制作されたもので、みんなが集まって作品を残していくことによって、作家だけでなく、制作に参加した学生や関わった地域の方々がより愛着が湧き、街をより好きになるのだと感じました。
ヨコハマポートサイドロア前広場で、エットーレ・ソットサスさんの「THE FAMILY」を見学。この作品は人と人との触れ合いをキーワードとし、家族をイメージしています。見ていくうちに、ある位置から見ると各オブジェが一つに合体したように見えました。それぞれのオブジェが異なる表現をしているにもかかわらず、全体として多様で一体感のある一つのオブジェに見えます。この異なる個性が融合して多彩な家族を形成している様子が伝わり、「FAMILY」というタイトルが非常にふさわしいと感じました。
その後もいくつかのパブリックアートを見て、今回のツアーコンダクターの1人である村田真さんのBankART Life7出品作品「上の空」を鑑賞しました。この作品は、世界の様々な名画の空だけを抽出して描いたもので、ガトーよこはまのカフェ部分の上の壁面で展示されていました。カフェを楽しみながら、厶ンクの叫びなどの有名な絵画の空の部分が絵画として飾られており、カフェを楽しみながら、有名な絵画の空から色んな時代や場面の空を絵から感じ、空の繋がりを楽しむことができました。
最後にはラム・カツィールさんの「Grow」です。この作品は火・水・土・風・金属など自然界の様々な要素を吸収してできた作品であり、未来を見つめ希望に向かい成長しているのを表現しています。作品では磨いているところと磨いていないところをわけ、光が当たっている部分に磨きがかかっており、金の光を浴び、未来を見つめているように見えました。作品全体から生命力と前向きなエネルギーが伝わってきて、見る者に力強いメッセージを送っているように思いました。
今回のツアーでは、昔のものから新しいものまで多くの作品を見ました。横浜在住の参加者も何人かいて、「普段通らないところなので、こんな素敵な作品があるとは知らなかった」とおっしゃっていました。そして普段あまり行かない場所に行き、普段は意識しないで生活している中で見落としていた作品を改めて見ることで、その街の歴史と私たちの関わりを知るきっかけになると思いました。
今回紹介した作品以外にもたくさんの面白い作品がありました。また、ツアーを回っていく中で、ヨコハマポートサイド地区の作品以外にもたくさんの作品について知ることが出来ました。ツアーは本日で終了しますが、ぜひこの記事をきっかけに、散歩がてら街に潜むアートを探してみてください。思いがけないアートとの出会いを楽しんでいただけることを願っています✨
特にパブリックアートを巡る横浜の街歩きには、コンダクターのおふたりが出版された「横浜パブリックアート大全」を手にお出かけされることをお勧めします。