舞踏家大野慶人さんのスクール講座が始まりました。2004年から異なるテーマで毎年のように開催して来ましたが、今回は大野慶人さん自身が自らの原点をたどり、「土方巽と大野一雄の舞踏の基礎は何であったか」に焦点を当てます。参加者のダンス経験を問わないワークショップには、第一線で活躍する振付家から、違うジャンルで創作活動をするクリエイター、ダンスはまったく初体験の人まで様々のひとが集まりました。最初は、大野さんが1959年に土方巽の歴史的舞台「禁色」に共演したときの話しからはじまりました。そして、大野さんの分析する舞踏の動きの要素を、ひとつひとつ体験していきます。いわゆる「ダンス」とは違う動きに取り組む参加者の緊張感が、清々しく感じられ、あっという間の2時間でした。