川俣正展のカタログ

川俣正展のカタログ第三巻がようやく完成した。予定より約4ヶ月遅れ、会期中に購入してくれた人には随分迷惑をかけてしまった。遅れた主な原因は、連動して開催していた「川俣スクールagain」の内容をなんとかいれようと計画したことだ。11回分のテープおこしで文字数は55万字を超え、しかもその中には芸大同窓生が集まったゼミ、横浜トリエンナーレ2005のサポータのゼミなど、十数名の参加者が登壇する回があり、複雑すぎてなかなか分析できない。そしてさらにこれらを約10万字に圧縮する作業。途中、本来は展覧会のドキュメンテーションの巻なので、スクールはサマリーだけにしようか、という弱音の方向転換も考えたが、なんとか最後迄やりとげることができた。こうして出来上がったものをあらためて読むと、めったに外にでることのない川俣さんの生身の部分がでていて、とても力強くひしひしと伝わってくる。苦労してよかったと思っている。

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