現代の下岡蓮杖 関本幸治

馬車道の入口(芸大)から少しいくと古いビルの角切の面の3Fぐらいの位置に、セピア色した婦人群像の写真が目に入ってくる。
関本幸治の作品だ。この古い建物は防火帯建築といって戦後、延焼を防ぐ為に都市計画的に計画された建物群のひとつで、関内外地区にも数棟残っていおり、現在都市研究の対象になっている。
関本さんは現代の下岡蓮杖として、この肖像写真を撮影した。
(設置されている作品のすぐ近くには写真の開祖のひとり、下岡蓮杖の碑がある)
婦人群の肖像写真かと思うと、何か人造的な感じがする。そう実際には、人物のフィギュア制作から始めて、着物、下駄、指輪などの小物にいたる迄、全て手作り。それらをセットして一枚の写真を撮影したという大変な労作だ。フィギアの一部は現在BankART Studio NYKに展示している。

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