【新・港村】大野一雄フェスティバル2011 Special Program「新・港村版 御殿、空を飛ぶ」

今からもう17年前、大野一雄と舞踏家、音楽家、写真家ら総勢100人を越える参加者とともに「御殿、空を飛ぶ」という公演が、当時まだ廃墟のようであった新港埠頭の3号上屋で行われました。その倉庫は取り壊されてしまいましたが、今回は、同じ新港埠頭の新・港村で、「新・港村版 御殿、空を飛ぶ」を開催しました。それぞれの出演者が新・港村のいろいろな空間を使い、観客は移動しながら見ていく回遊型公演です。 

最初は暗い水辺をバックに抽象的な動きを展開する大橋可也& ダンサーズ

Aゾーンの未来都市で背中に宇宙を描く男、村田峰紀さん。バックに流れるのは土方巽の肉声ではないですか。

Cゾーン、動物園に現れた創作ダンス、アンサンブル・ゾネ。

新・港村ホールでは、なんとボクシングの世界チャンピオン李冽理が登場。
ダンスのフェティバルなのにボクシングやってる、 と思っていると、ベーシスト井野雅義さんと岡登志子さんの即興が始まる

Dゾーンはがらりと変わって、学ラン姿の梅棒の群舞とフォーマルスーツの大野一雄舞踏研究所研究生がバラの花を持って踊る。 大野慶人さんがバケツを持って現れるて消える。なんだかますます不思議なことに。 アカペラで歌う赤い靴ジュニアコーラス。じつは1993年の公演に出演した人たちだそうです。

最後は海をバックにウサギの耳の大野慶人さん、大野一雄の指人形も登場して終幕です。