「開港5都市モボ・モガを探せ!横浜展」関連シンポジウム『開港5都市モボ・モガを探せ!プロジェクトとは?』が、BankART Miniで行われました。
各都市におけるプロジェクトのプレゼンテーションと、倉石氏による、モボモガ時代に至る写真の背景とプロジェクトの可能性の話の後、休憩を挟んで、各都市のプロジェクトから読み取れるものや意味、また今後について話し合いました。
倉石氏からは、ニューヨーク近代美術館におけるジャック・アンリ・ラルティーグの発掘の話と函館の津田氏の熊谷孝太郎の発掘を例に、過去の写真家の発掘の可能性について、新潟の丹治氏からは、お年寄りとのコミュニケーションがとても面白いという話。神戸の森下氏からは、都市と災害について、また、それらの記憶の残し方は、写真ばかりではないという話など、長崎の藤城さんからは軍港であった長崎では、モボモガ時代において一般の人が写真を撮影する事が難しかったという話など。後半は、デジタルアーカイブと”もの”としての写真についてのコアな話から、来年度の上海など、各都市の姉妹都市への展開の話もあがりました。
シンポジウム後は、お客様も皆さん残ってパーティに参加してくれて、楽しい交流会となりました。
シンポジウムの様子。
左から、特別ゲスト倉石信乃氏(元横浜美術館学芸員/写真評論/詩人)、津田基氏(はこだてフォトアーカイブス/函館)、森下明彦氏(メディアアーティスト/神戸芸術工科大学/神戸)、藤城かおる氏(アーティスト/長崎)、丹治嘉彦氏(アーティスト/新潟大学/新潟)