中原佑介美術批評 選集 第二巻 第八巻 出版! 

中原佑介美術批評 選集
第二巻 『日本近代美術史—西洋美術の受容とそのゆくえ』
第八巻 『現代美術とは何かー二〇世紀美術をめぐる「対話」』
が出版された。これで全12巻のうち、都合8巻刊行されたことになる。
中原氏のオリジナルな著作が、ほとんど絶版の中、若い人にも読んでもらいたいという願いの中での出版計画(氏が存命中の)だったが、まだまだ新しい世代に氏の名前と文章が浸透したとはいえない。昨今の文字離れは美術批評でも著しく、現在の現代美術をテーマにしたトリエンナーレやフェスティバルの人気(この言葉は不適切かもしれないが、確実に観る人は増えている)とは、まったくといっていいほど連動してこない。率直にいって、販売成績が悪い。
それでも出版しつづけるのは、「絶対に伝えなければいけないアーカイブ」だからだ。
中原佑介氏が亡くなって(2011年3月3日)から、既に4年が経過した。
続けていきたいと思う。

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