こどもがつくるこどものまち「ミニヨコハマシティ2023」

8月5日・6日の二日間、BankART Stationにて、こどもがつくるこどものまち「ミニヨコハマシティ2023」(主催 NPO法人ミニシティ・プラス)が開催された。

「ミニヨコハマシティ」は、こどもが自由に、自分のやってみたいことを好きなだけチャレンジできる、大人口出し禁止のこどものまちだ。

「ミニヨコ学校」でまちのしくみについて、レクチャーを受けるこども市民

この活動は、ドイツのミュンヘンで40年前から続いている「ミニ・ミュンヘン」をモデルにして始まった。参加対象は19歳以下のこども市民で、参加者は会場内のジョブセンターでお仕事を探し、働いて稼いだお金(ミニヨン)を使って、ミニシティで買い物をすることができる。
大人はこどものまちエリアには入れないが、予約制で「大人ツアー」として会場を見学可能だ。

「ジョブセンター」(写真左)と、会場で買い物をする様子

予約制の大人ツアーの様子

今回の開催に向け、昨年からのこども運営市民に加え、新たに参加者を集い、集まった小学1年から中学3年までのこどもたちが、今年の5月から何度も会議を重ね準備を行った。当日は「まち」を運営するための銀行や学校、ジョブセンターの他、雑貨屋さん、ゲームセンター、スライム屋、恐怖のめいろ館など、こどもたちが考え、作り出したユニークなお店で会場内を埋め尽くした。また、入口付近には投票所が設けられ、最終日に次期市長を決定する「こども市長立候補者選挙演説会」も行われた。

会場下見とアーティストとの初顔合わせの様子

「こども市長立候補者選挙演説会」の様子

今回、特別企画としてBankARTよりアーティストを派遣。横浜を拠点に活躍する、さとうりささん、西原尚さんを迎え、こども市民とのコラボレーション企画「わくわくお化けフェス&地底人パレード」を開催。それぞれのブースで制作した楽器やオリジナルの衣装を使い、こども達がBankART会場内をパレードして練り歩き、会場を沸かせた。

西原さんのブースで楽器をつくる様子

さとうさんのブースでは、こども市民が考えた新作のバック等が販売されていた。

パレードの様子

BankART会場では2011年の「新・港村」以来の開催となった「ミニヨコハマシティ」。今年の夏は、みなとみらい線の新高島駅構内に、こども達が作り上げた理想の「まち」が出現し、多くの参加者で賑わった。