旭区にある動物園、ズーラシア。横浜には3つの動物園があり、それぞれの特色を生かして運営されている。まず、最近「BONES」という動物の骨格の写 真集を出した、野毛山動物園獣医の東野さんからお話を伺う。現在の動物園の役割を巡り、「本物を間近で見ることができること」という結論に至り、野生に戻すことのできない動物を調教して皆の近くで見せたり(実際に今回もフクロウを連れてきてくれました。かわいかった。)、動物園で死んだ動物から動物の骨格標本をつくったり、そしてそれを写真家と組んで写真集として刊行したり。
次にお話されたのはデザイナーのsetoさん。動物や昆虫などが持っている形態・ディテールなどを応用して作品をつくったり、ワークショップを行ったりされている。昆虫を描くためのパーツがスタンプになっているものを利用して、皆で新種の昆虫を描いてみる。
最後にズーラシアでおこなわれているナイトズーラシアの試みを、長倉かすみさんから紹介。動物園の大きな機能のひとつである「教育」について、創造力や自主性からはじまらないと、知識をただ教えただけでは身につかない、だからアーティスト等を動物園に招いて、動物をみる「目」を変えてあげることが重要なのだ、という話が印象的だった。
Event
出張BankARTスクールが神奈川区の市場を行く!
今日の出張先は市場です。横浜駅のほど近くに、食のまち横浜の台所、横浜市中央卸売市場があります。青果部と水産部にわかれており、せりをする本場はスタジアム4つ分の広さというから驚きです。日本で3番目の規模、そして日本で3番目に古いのだそうです。本日講師の小山正武さんの「つま正」は、夜間も受注を受けたり、たくさんの種類の商品を扱ったり、そのまま商品として出せない野菜を加工して出荷したり、いろいろな工夫をして、商売を成功させていました。また経営の傍ら、随所に古い歴史や伝説の残る神奈川区を歩いてまわるイベントなどを行っており、そのお話なども伺いました。最後に場内を見て歩き、市場独特の空間を堪能。市場の食堂でお魚の定食を食べて終了しました。
出張BankARTスクールが西区を行く!
今日の出張BankARTスクールは、お隣の西区。老松中学校の石黒裕先生と、アーティストの中村政人さんをお迎えして「学校・地域・アート」という テーマでお話を伺いました。
最初に老松中の廊下の窓を利用したステンドグラスの作品を見せていただき、夜の学校ということでなんだかわくわくしながら、会場の図書室へ。
老松中は以前、職業体験としてBankARTに1週間、中学生が働きにきたことがあります。石黒先生は理科の先生なのですが、その職業体験のご担当で、いろいろとお世話になりました。中村さんは、アートを媒介にしての地域での活動にも力をいれており、また「美術と教育」とをテーマにした活動もされています。
義務教育としての学校の美術教育の実情や、アートやアーティスト、地域などが学校に関わることの意味など、他の先生方にもご参加いただき、それぞれの立場で様々な意見交換がされました。
現実的な様々な問題の中で、これからなにができるのかはわかりませんが、このような対話が何かに結実していけばと思います。西区、次回は学校つながりで東小学校です。


the park展・Mini Kitchen 開催
BankART Mini galleryで、深沢アート研究所+アモルフォン主催の展覧会「the park」が始まりました。この展覧会は、アジアの現代美術作家9名によるグループ展です。BankART Life 2 屋上でのプロジェクト、ルーフトップパラダイスでもおなじみ、深沢アート研究所のカブさんも出品しています。
公園発祥の地、横浜で、様々な解釈の「パーク」をテーマにした作品が展示されています。展覧会は11月19日(水)まで。

また、「the park」展と並行してBankART Mini Kitchenでも深沢アート研究所のカブさんが登場。横浜の花から採れた今年のハチミツや「ルーフトップパラダイス」の畑で収穫した野菜を使ったスペシャルメニューが振る舞われました。
用意されているハチミツは、ルーフトップパラダイスで養蜂をしているHAMA Boom Boom!岡田信行さんの師匠、養蜂家の人見さん(ちぼり堂)のハチミツです。ソバやクリなど様々な種類のハチミツが並びます。ハチミツのお酒もありま
すよ。
こちらのイベントも11月19日(水)まで(17:00-19:00)の開催です。
ルーフトップパラダイス Artist's Talk vol.3 開催
第3回目となる、ルーフトップパラダイスのアーティストトークがBankART Miniにて開催されました。
今回のゲストは深沢アート研究所/緑化研究室のカブさん、共同アトリエの加藤朋子さん・矢野絵美さん、コモレビデザインの内藤真理子さん、生意気のディヴィットさんとマイケルさん、北川貴好さん、川嶋貫介さん、金子良/のびアニキさんの計7組です。
司会にはみかんぐみの加茂紀和子さん、竹内昌義さんが登場。
それぞれの活動内容やルーフトップパラダイスの作品について発表していただきました。
生意気のお二人の趣旨とは少し外れたトークやのびアニキさんの横浜滞在期間にできあがった新作映像上映など、笑いありの楽しい会となりました。
次回はいよいよ最終回! 11月19日(水)に開催されます。詳しくはBankART 1929 HPまで。http://www.bankart1929.com/


クリエイティブな(?)長い一日。(その2) 集まったアートイニシアティブのその後
集まれ!アーティストイニシアティブの2日目。
皆で朝食後、昨日から引き続き、午後の発表に向けての議論。
昨日までは、各組織・各地域での話や、ぐちなどもありましたが、それをこれからどうしていくか?
各テーブルとも、簡単に答えの出る話ではないけれど、皆で話をすることで、智恵や勇気が共有されました。
最後に各チームごと5分づつの発表をし、BankART池田が最後の挨拶とかえて、Realtokyoに連載しているコラムを読んで、アートを媒介にしていくことを生業とする私たちの立ち位置を再認識し、会は終了しました。
http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/tokyoinitiator/ikeda/bn/ikeda_005/
BankARTは2004年開館当初、「未完成」からスタートしました。だからこそ、様々な人々に智恵や力を借りることで、ここまで成長してきました。
とはいえまだまだ4歳半。もっともっといろんな人の力を借りないと、立派なおとなにはなれないのです。そして私たちのまわりのおとなになろうという人たちにも、もっともっと智恵や力の共有が必要なのです。
全国から多くの人に訪れていただいた慌ただしい2日間でしたが、いつかはこの会の開催した意味が、花開く日が来ることを信じています。
皆様、おつかれさまでした。そしてありがとうございました。
クリエイティブな(?)長い一日。(その1)
昨日から2日間に渡っておこなわれている、横浜市主催の「クリエイティブシティシンポジウム2008」。今日の午前の分科会ではBankART代表池田もパネラーとして参加しました。

昨日、できたてのほやほや、「クリエイティブシティのこれまでとこれから」の本。こちらは横浜市若手職員が横浜のクリエイティブシティについて語るという、BankARTスクールでおこなった内容を書籍化したもので、横浜市の施策がわかりやすく各担当者から語られている。こちらの本をこのシンポジウム会場で特別先行販売。
そして夕方にはシンポジウム終了。ただし、私たちBankARTはこれから本番。シンポの関連企画でもある「集まれ!アーティストイニシアティブ」が BankART Miniで始まる。
日本全国から30数チームの施設運営者やアーティストイニシアティブを招いての大会議。こちらはシンポジウムではないので、参加者を大々的に募ったわけではないのに、100人以上の人が集結。
東京ピクニッククラブの太田浩史さんと福岡冷泉荘の野田恒雄さんの基調講演のあと、アーカイブのこと、コンテンツ流通について、プログラムシェアについて、大学と地域、空店舗・歴史的建造物のリノベーション、行政・企業とのコラボレーション、我々はどう食べていくか?、そしてアートは地域の役に立つか?など8つの分科会にわかれてけんけんがくがく議論がスタート!なぜか9つめのテーブルには、横浜市の川口創造事業本部長や、福岡から宮本初音さんなどが自主分科会?
23時には公式会議は終了し、野毛飲兵衛ラリーパスポートを持って、野毛のあちこちにちらばって続きをけんけんがくがく。朝まで話していた人もいた模様…。
全国から来て頂いたゲストの方々には横浜を堪能してもらえただろうか?
議論はまだまだ続く…。
Cafe Live 大和川レコード
秋深まるこの週末のCafe Live。今回はBankART Cafe Live公募部門で、本年度BankART賞を受賞した大和川レコード(アサダワタル)さんの公演でした。
ネットで実況中継、さらにリアルタイムの動きをBankART Miniの壁にて上映。モニタに映された自分とコント。今行われる公演と今行われた公演について、公演終了と同時に新聞を発行。
大和川レコードによって綿密に作られた時間性の操作に意表を突かれました。
大和川レコード(アサダワタル)さんは、大阪の築港ARCのチーフディレクターとしても活動しており、BankART life2 のもう一つの企画、「集まれ!アーティストイニシアティブ」にも参加しています。
アサダワタルさんHP
http://yrecord.exblog.jp/


Mini Kitchen:Asako's Bar


BankART Mini Kitchenでは今週9日(日)まで、野菜ソムリエの佐々木麻子さんをお招きし、
Asako’s Bar Weekを開催しています。
ランチにはAsako’s Bar人気メニューであるキッシュ、舞茸ごはんのプレート、
ディナーはスペシャルメニューとしてポークソテープレートを出しています。
毎週土曜日のBankART Pubの定番として、多くの方に親しんまれてきたAsako’s Bar。
今週は新規のお客さんも、また常連さんも来てくださり、賑わっています。
佐々木麻子さんの数々のメニューは下記のブログでみることができます!
http://oixi.jp/asako-diary/
それぞれのクリエイティブシティ
BankART Miniではクリエイティブシティシンポジウム2008学生会議がおこなわれました。各大学の有志がそれぞれ創造都市の研究をポスターにまとめたものを囲んでのポスターセッション。明日から始まる横浜市主催のクリエイティブシティシンポジウムの関連企画です。シンポジウムに参加する海外からのゲストも交え、一般参加者とも活発な意見交換が行われました。BankART主催の「集まれ!アーティストイニシアティブ」の展示の中で、それぞれの創造都市への展望がさらに拡がっていったことでしょう。次に、もっともっと見たこともない素敵な都市と日常をつくっていってくれるであろう若者たちに期待大。