珍しいキノコ舞踊団、じつは10年ぶりのバンカート登場です。思い起こせば2004年バンカートがスタートするオープニングプログラムの一環で旧第一銀行で公演したのでした。今回は、振付家の伊藤千枝さんとダンサー4人がBankART Life Theater での公開制作と、絵画と彫刻と写真のインスタレーションのなかで、めいっぱい体を使って踊る「廊下にアう」です。メンバーは少し変わりましたが、相変わらずの「キノコ振り」になんだか勇気づけられました。
これまで大野一雄フェスティバルに三回参加し、いつも斬新な舞台をくり広げてきたダニー・ユン氏率いるズニ・イコサヘドロン。BankART Life 4には、香港から4人、南京の江蘇省崑劇院から8人、総勢12名がバンカートに滞在し、公開制作、公演、ワークショップを行いました。上演作品「観天2014」では、鍛え抜かれた崑劇俳優の演技がダニー・ユンの実験的演出と相俟って、見ているだけで感覚が研ぎ澄まされていくようなスリルに満ちていました。ワークショップにもプロのダンサーや役者達が大勢参加、貴重な交流の時間を持つことができました。
公演会 10.3〜10.5
例年開催している若手アーティスト支援プログラムCafe Live 2014、今年は「東アジアの夢〜BankART Life 4」のなかで、公開制作をしながらの開催です。第一弾はDEVIATE.CO、ディビエイト・ドット・コウ、山海塾舞踏手でもある石井則仁と振付家小池陽子を中心に、ダンス公演だけでなく、新たなダンスの場を制作していくための幅広い活動を展開するユニットです。DEVIATEは、英語で「逸脱」を意味するそうです。「不/可視な領域」では、12名のダンサー、俳優、美術家等多ジャンルの参加者がワークショップをしながら作品を制作しました。