現在、BankART Studio NYKの岸に大きな黒い塊があります。
実はこれは、5月に展覧会を予定している原口典之さんの巨大な作品。直径2m80cm、なんと10トンもある大きな筒状のゴムの塊です。
来館されるお客様みなさん、気にしている様子。
この作品が運び込まれた時は大変でした。大きなトラックとクレーン車が出動し、直面する様々な問題に頭を悩ませながら、予定以上の時間をかけて、やっとの事で作品をトラックから降ろすことができました。
下の写真はその時の様子↓
月: 2009年3月
加藤訓子公開リハーサル
現在BankART 1929 Yokohamaの1階ホールでは、演奏家 加藤訓子さんが、アサヒアートスクエアでの公演「Sound Space Experiment」に向けて公開リハーサルを行っています。
楽器はなんと「スチールドラム」。ドラム缶を加工したもので、アコースティックな音が特徴です。
大きくて美しい音色が館内に響きわたります。ドラム缶とは思えない音色です。
近くを通られるの際はぜひお立ち寄りください。
3月21日には、BankARTのスタジオアーティストでもある中村恩恵さんの作品”a play of a play”のために作曲されたオリジナル全6曲を完全収録した新譜CDが発売され、この発売を記念してプリビュー公演が開催されます。詳しくはHPをご覧下さい。
桜プロジェクト 臼と杵づくり
昨日までの悪天候とは一転、今日は春を感じるぽかぽか陽気です。
そんな気持ちのいい天気の中、NYKで桜プロジェクトの作業がもくもくと進められています。
臼と杵の制作はだいぶ形が見えてきました。桜の木の年輪もきれいに出ています。
よく桜荘に遊びに来る子供達も今日はお手伝い。
桜の木の中にいた幼虫をほりだして(15匹も!)お菓子の箱にいれていました。
大岡川で行う桜祭りまでに育てるのだそうです。
多摩美術大学工芸学科+大学院情報デザイン有志 卒業制作展開催
現在BankART Studio NYKでは、2つの展覧会が開催されています。
1つは、多摩美術大学工芸学科の卒業制作展「さよなら工芸」。もう1つは、同大学の大学院情報デザイン領域有志の卒業制作展「IDD TAMACOM’09-Thinking bubbles」です。
工芸学科の「さよなら工芸」では、総勢60名の学生が作品を展示。ガラスから土、金属などの素材から繊細かつダイナミックに表現された作品が並んでいます。展覧会タイトル「さよなら工芸」に似合う力作ばかり。
大学院情報デザイン領域の展覧会は、メディアという媒体を使って様々な視点から作品を展開。
大学院の集大成です。
2つの展覧会とも3月15日まで。ぜひ足をお運びください。
イベントも開催します。詳細はこちら→http://www.bankart1929.com/
早稲田大学芸術学校写真専攻「散る満ちる」展 開催
3月は総括、そして別れの季節です。
いま、BankART 1929 Yokohamaでは「散る満ちる」展、早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻の学生たちによる卒展が行われています。
学生と言っても夜間に開講しているクラスなので、年齢も経歴も様々な人たちが集まっています。
展示準備の時には、早く終わった人が積極的に他の学生の展示を手伝ったり、長時間にわたる白熱した講評会が行なわれたり、チームワークの強さを感じます。
春うららな気候の中、ふらりと立ち寄って、長居する来館者もちらほら。
各ブース机と椅子もあり、ゆっくり、じっくりご覧いただける空間になっています。
スタジオお引越し
BankART 1929 Yokohamaでスタジオインしていた倉敷芸術科学大学のヨコハマゼミがBankART Studio NYKに引っ越ししてきました。増設された3階のスタジオを拠点として、作品の制作を行っています。
また、台北アーティストの陳さんも一緒に移動し、NYKの3階にスタジオを構えました。
現在、倉敷のヨコハマゼミでは作品の制作と共に作品を展示中です。展示は3月末まで続きます。
陳さんの展覧会も4月末に予定。
お米を使ったインスタレーションやアニメーションを展示中
陳さんも、もくもくと制作に取りかかります
BankART Shop のこの頃
いまBankART Shopでは、これまでのBankART 1929 Yokohama に加え、 BankART Studio NYK にもスペースを設けています。品揃えは、1929 Yokohama の方が品揃えは上回りますが、NYKでも500種以上、数は2000冊を越えています。
また、NYKのShopエリアの魅力は、遅い時間も立ち寄れること。さらにCD、DVDも一部視聴できます。普通のブックショップとはちょっと違うBankART Shopです。
少しずつではありますが、新商品も入荷しています。
昨秋の大野一雄フェスティバルで公募出品したアメリカのAntony and the Johnsons のCD『The Crying Light』。音もさることながら、詩もまた素敵です。時々BankART Pubで流れています。また昨秋に出張BankART school で講師をしてくださった東野晃さんが文・構成を行った『BONES』。骨の機能美が映し出されています。そして5月に NYKで開催する原口典之展に関連して、原口さんの代表的なモチーフ「スカイホーク」を特集した『market by market 12』。スタッフの何名かも既に購入。
BankART に遊びに来た時はぜひお立ち寄りください。
武蔵工業大学・専修大学 合同卒業制作展「TAKE OFF」
BankART Studio NYKでは「TETSUSON 2009」と並行して、武蔵工業大学小池研究室と専修大学上平研究室の合同展覧会「TAKE OFF」が開催されました。
道具・システム・ネットワークのデザインに取り組む小池研究室と、情報技術を駆使した実現的コミュニケーションのデザインに取り組む上平研究室。他大学でありながらもお互い刺激しあった展覧会になり、本日無事に終了しました。
コミュニケーションのツールやネットワークなどの情報デザインが学生の立場から提案されており、1人1人が作品の前に立ってお客様に説明していました。
横浜での生活
横浜市と台北市とのアーティスト交流事業で、現在横浜に滞在中の台北のアーティスト陳さんから、生活や作品制作の様子など、テキストを頂きましたのでご紹介します。
『2月に横浜に来たばかりです。いつもバンカートのスタッフを見ていると、毎日みんな常に何かをしています。私は、周りに行き交う人々を見ながら、作品制作を開始しました。そして、ときには、高いところから都市のながれを眺めていたり、自転車に乗ってすこし遠出し、朝食を取りに出かけたり、そんなとき日常の人たちを見ていると、やはり常にみんな何かしている。私という、ゆっくりしか行動出来ない物体が、速い流れの世界に進入してしまったようなとても面白い体験をしています。
また、ここでの生活を始める中で、たくさんの人に助けて頂いています。皆さんとても友好的で、時には言葉の障害も忘れてしまうほどです。異なる文化、空間、時間の変動を私の生活にどのようにとけ込ませられるのか、毎日考えながら、異質な分子が進入した後、どうして気にならない存在になっていくのか、そんなことをいろいろ試しています。
これから1ヶ月以上滞在します。私は今観察をつづけながら、自分の身体がここでどのような変化をし、何を受けとるのか期待しているところです。』