横浜市と台北市とのアーティスト交流事業で、現在横浜に滞在中の台北のアーティスト陳さんから、生活や作品制作の様子など、テキストを頂きましたのでご紹介します。
『2月に横浜に来たばかりです。いつもバンカートのスタッフを見ていると、毎日みんな常に何かをしています。私は、周りに行き交う人々を見ながら、作品制作を開始しました。そして、ときには、高いところから都市のながれを眺めていたり、自転車に乗ってすこし遠出し、朝食を取りに出かけたり、そんなとき日常の人たちを見ていると、やはり常にみんな何かしている。私という、ゆっくりしか行動出来ない物体が、速い流れの世界に進入してしまったようなとても面白い体験をしています。
また、ここでの生活を始める中で、たくさんの人に助けて頂いています。皆さんとても友好的で、時には言葉の障害も忘れてしまうほどです。異なる文化、空間、時間の変動を私の生活にどのようにとけ込ませられるのか、毎日考えながら、異質な分子が進入した後、どうして気にならない存在になっていくのか、そんなことをいろいろ試しています。
これから1ヶ月以上滞在します。私は今観察をつづけながら、自分の身体がここでどのような変化をし、何を受けとるのか期待しているところです。』