大野一雄フェスティバル2012 藤本隆行「Node / 砂漠の老人 ver.β」

昨年のフェスティパルで創作をスタートし、ワークインプログレスを発表した「Node / 砂漠の老人」。ことしは、さらに精度を高めたワークインプログレス「version β」を発表しました。昨年のメンバーに、新たなダンサー、スタッフが加わり、1週間という短い期間ですが、集中的な創作活動を繰り広げました。2年、3年越しの長期プロジェクトをフェスティバルの中で段階的に作って、そのプロセスを公開します。「舞踏とテクノロジーが出会う」作品の全体像が顕れるのはまだ少し先ですが、得体の知れない近未来的作品を予測させる、とても充実したワークインプログレスの発表でした。

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大野一雄フェスティバル2012 大橋可也&ダンサーズ+空間現代「ウイスパーズ」「断崖」

ハードコアコンテンポラリーダンスカンパニー、大橋可也&ダンサーズとオルタナティブロックバンド空間現代のコラボレーションです。パフォーマーは全員女性。コンクリート打ちっ放しの空間で、肉体をぶつけ合い、すれ違う。石つぶてのようなロック音楽が、空間と肉体に投げつけられ、また容赦なく遠ざかる。取り残された人間達が、ダンスと言うより、もがくように動いている。いつのまにかパフォーマーがいなくなり、舞台が空になると、大橋可也さんの静かな言葉で終演が告げられる。現代社会に問いを突きつけるハードなダンス体験でした。

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SUNDRUM横浜ツアー:続・朝鮮通信使2012東海道/秋

今年度の続・朝鮮通信使は、諸事情により夏ツアーを断念し、秋ツアーから開始。2012年9月12日にラテンアフリカン系の打楽器チーム、サンドラムが来浜、関内外地区をパレードした。13日には、韓国から廃材を使って楽器を作り、パレードを行うノリダンというチームを招聘。ともにBankART Studio NYK、YCC、ヨンカイ、横浜市庁舎、吉田町、野毛、黄金町バザール、象の鼻テラス、ハンマーヘッドスタジオ等を巡った。
16日には舞台を十日町に移し、大地の芸術祭の各会場を巡った。17日には、このふたつの打楽器隊15名とアーティストたちからなる続・朝鮮通信使クルーが、まつだいの農舞台で開催された大地の芸術祭のファイナルイベントに参加し、大フィーバーした。続きは、来年の1月中旬から、大阪を起点に東海道を往く予定。

本日の行程
YCC→宇徳ビル→横浜市庁舎→吉田町→野毛→黄金町エリアマネージメントセンター→象の鼻テラス→ハンマーヘッドスタジオ新・港区

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大野一雄フェスティバル in Hammer Head Studio : Pyjamas vol.1

中村恩恵さん率いるダンス・サンガと岡登志子さんのアンサンブル・ゾネのエクスチェンジ・プロジェクトです。何をエクスチェンジするかというと、振付です。中村さん、岡さんのそれぞれの振付をダンス・サンガとアンサンブル・ゾネのダンサー達が一緒に踊る。そうしてお互いの共通言語を探していくリサーチプロジェクトの第1回の公演でした。舞台で踊るのはとても華やかに見えますが、そのまえにはすごく長い、地味な作業がある。このプロジェクトもただ形を交換するのではない。ダンサー達が、ひとつのかたちにたどり着くための内面の長い旅を、どうやって共有できるのか、そんな真剣さが伝わってくる舞台でした。

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大野一雄フェスティバル2012 開幕 : 「白い夜」

フェスティバルオープニングは、中村恩恵さんと岡登志子さんのデュオ「白い夜」、ギターライブ演奏は今井和雄さんです。オープンスタジオ初日の、ハンマーヘッドスタジオ新・港区で開催しました。白い地面、白い壁のなかで白い衣装を来た二人の、柔らかい少女のような動きに見入ってしまいました。白い布を顔にかけて横たわる人。動きを失って眠る人には白い時が流れているのかしら、といろいろ想像力を刺激される。なんだか忙しい普段の生活に、すこしでも空白の時間があるといいな。「白い夜」はそんな隙間に生まれるダンスなのかもしれません。

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大野一雄の赤い靴

恒例となった大野一雄フェスティバル、いよいよ明日より、第9回目の開催です。ちらしの写真は「靴」、大野一雄の「赤い靴」です。自分の手で白ペンキを塗って、長い間だいじにたいじにはいていたそうです。ダンサーにとって靴は体の一部のようなもの、踊りやすい靴に出会うことは、踊りの作品と出会うことにも通じているのかもしれません。今年のフェスティバルは、BankART Studio NYKとハンマーヘッドスタジオ新・港区をメイン会場に、9月7日から10月7日のちょうど1ヶ月の開催。公演は主として週末ですが、貴重なダンスアーカイヴ資料の展示は毎日オープン。どうぞみなさんお立ち寄り下さい!

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