「写真分離派」は、3人の写真家(鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治)と、2人の批評家(倉石信乃、清水譲)からなるユニットで、2010年に結成された。それぞれが個人としても活発に活動するのと並行し、「写真分離派」としてこれまで3回の展覧会と1冊の書籍の出版をしてきているが、この講座ではこの「写真分離派」の今後の活動の行き先を窺い知ることができそうだ。
なんと、当初の予定からスケールアップし、5人のメンバー全員が登壇する。
そしてこの5人はいずれも1963年生まれ、とのことで、同じ時代背景のなかで、写真を見て、写真を考え、写真に挑んできている、という視点でみても興味深い8回になりそうだ。
月: 2016年2月
BankARTスクール青井哲人 アノニマスな世界をつくるアート(わざ・すべ)2016年2月1日
BankARTスクール2015年度の2〜3月期がスタートした。
トップバッターは明治大学で建築史や建築論を教えている青井哲人氏。青井氏は昨年の「アートと都市を巡る横浜と台北」展にあわせて開催したシンポジウムにパネラーとして参加して下さり、台北市のURS(都市再生のプログラム)について、興味深いお話を下さった。今回のBankARTスクールでは、「台湾の都市や建築」の話を中心に、台湾というアノニマスな世界をつくってきたアート(わざ・すべ)についてのゼミになる予定だ。
今日の第一回目は、台湾の地形、人口、歴史などの概論的な話。概論とはいえ、歴史的な人口構成の推移の話等はとても面白く、多様な少数民族で構成されたほとんどが原住民の時代から、大陸との混血の人口が90%以上の現在に至るまでの歴史がたった300年という事実には驚かされたりする。次回は「土と竹の世界」を予定しており、徐々に台湾のアノニマスな魅力ある世界に誘ってくれるはずだ。