【横濱ゲートタワー/Start Gallery 越智麗川「現世」関連イベント】越智麗川+野老朝雄 イブニングトーク開催のお知らせ

2026年9月7日

横濱ゲートタワー1F「Start Gallery 2+4」では公募にて選出された越智麗川(おち れいせん)さんによる展示が9月4日から始まりました。その関連イベントとして、越智さんと審査員のひとりである野老朝雄さんによるイブニングトークが、建物エントランスにて開催されました。お二人の対話を通して、文字やかたち、素材をめぐるさまざまな視点が交差し、作品の見え方が広がっていきました。

展示作品のタイトルは「現世」です。Start Gallery 2に展示されている「現世Ⅰ」は、2022年の作品です。ウクライナ戦争が始まり、コロナ禍もピークを迎えていた時期でした。ボンド墨を使った作品は、墨が盛り上がり、黒の存在感が強く感じられます。Start Gallery 4に展示されている「現世Ⅲ」は、2025年の作品です。こちらは「鼎」という墨を薄めて書かれており、にじみやカスレ、濃淡のグラデーションが印象的です。越智さんの作品は可読性を求めず、文字のかたち、墨の濃淡、紙との関係性など、さまざまな見方をひらいています。

トークの会場には書道に関わられている多くの方々にお越しいただき、熱気あふれる豊かな時間となりました。一方で、野老さんのお話にもあったように、越智さんの作品は伝統的な「書」の枠組みにとどまらず、現代アートをはじめ、さまざまな視点に対しても広くひらかれています。

だからこそ、普段あまり書に触れる機会がない方や、現代アートに関心のある方々にも、ぜひ足を止めてご覧いただきたい作品です。

オフィスワーカーや商業施設を訪れる人々が行き交う横濱ゲートタワー。都市に対峙する「Start Gallery」が、そうした人々にとって、日常の中でふとアートと出会い、異なる視点や文脈が交差する場になればと思っています。

越智麗川

野老朝雄

Start Gallery 2

Start Gallery 4