摂氏6度の晴れた冬の昼間。どこからくるのだろう。BankARTの前の川面には水鏡が突如現れ、とても強い光を反射させている。外気の低さと相まって、冬の陽射しは優しくもなくストレートにこちらをきりりとさせる。摂氏マイナス1度の冬の夜。本当に滅茶寒い真冬の夜は誰もこない……。バスバーの南さんとの会話。でもお互いに普通にまっている。こなくてもじっとまっている。

藝大先端2012

藝大先端の卒業・修了展が今年もおこなわれました。オーソドックスな作品もありますが、天井から車を吊ったり、会場内に犬を持ち込んだりの、奇想天外の大胆な作品もあります。いずれにせよ先生・生徒も含めて、全力投球の展示です。この中から次代を担うアーティストが生まれる予感を十分に感じさせる展覧会でした。
大学関係者、美術館学芸員、遠方からのご家族等、多くの方にご来場いただきました。

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2011年終了

本日28日でBankARTの2011年の事業はおしまい。
今日は年間4回程行なう大量の8500通の郵送。いろいろあって年末ぎりぎりになってしまった。いつもながらアルバイトにたくさんきてもらって、忙しくやっている。
2Fでは横浜市関係の納会、3FではPV撮影が行なわれている。最後迄、いろいろとある。
1.3から芸大の卒展の搬入などはあるが、明日29日から来年1月6日までは館としては基本的に休み。大晦日は、21〜翌2時ごろまで恒例の年越しのトントン鍋。では皆さんよいお年を!

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「赤を見る / Seeing Red」オープンクリエーション

ちょうど一昨年前におこなわれた藤本隆行さんの「Time Lapse Plants」のクリエーションに引き続き、今年も藤本さんの新しいプロジェクト「赤を見る / Seeing Red」のクリエーションがNYKホールにておこなわれました。
ダンサーは韓国のチョン・ヨンドゥさん、dumb typeから川口隆夫さん、平井優子さんの3名。
約2週間の試行錯誤の末、25日、26日には、「オープンクリエーション」として、その成果のお披露目が行われました。

当日会場にて配布された藤本さんのステートメントを以下に引用します。
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この『赤を見る / Seeing Red』は、おそらく時間をかけて作っていくプロジェクトです。
「私は世界をどのように捉えているか」というのが「脳」の話だとしたら、その「私」って何でしょう?というのが、この作品のテーマになっている「意識」だと思います。
今回は、まだ「世界の捉え方」の断片的アプローチです。ひょっとしたら、いつまで経ってもそうかもしれません。
でも、とにかく話を続けると、その「意識」について考える時に、何が一番好きかというと、そこには必ず他者があるということです。世界を捉えている私は、同時におなじように世界に立っている、私以外の意識の存在を信じている/感じている。
実はその私以外が、私を形作っているということも、あるかもしれないと思っています。それは例えば、「言葉」を覚えるようなことです。自分の思考を形作る「言葉」は、周りの人たちから与えられて獲得したんですよね。
今日は、見に来ていただいて、ありがとうございます。
藤本隆行 20111225
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次は、韓国でのクリエイションも考えているということです。この作品の行く末を見守っていきたいと思います。

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香港・マカオ建築都市ワークショップ2011

今日からは、1FのMiniギャラリーで、再び建築関係のプログラムが始まった。
「香港・マカオ建築都市ワークショップ2011『ヴァナキュラーからの変換』」だ。南社村、マカオ、香港をフィールドに、全国から20名の学生がワークショップを行った、その成果発表としての展覧会である。12月17日(金)には、シンポジウムやパーティもある。2Fも含めて、是非ご来場下さい。

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韓国建築の新たな地平 NEW HORIZON in Korean Architecture

韓国の建築家Lim Jae Yongさんとみかんぐみの曽我部さんが企画した建築展がスタートしている。ベーシックな展示構成の制作は日本で行い、実際の16人の建築家による模型等は各人が手荷物で持ってこられた。コンパクトだけれどもとてもきれいな展示だ。韓国の建築家の前知識はあまりなかったが、会場でもらえるリーフレットをみる限り、ほとんどがアメリカで教育を受けており、内容もそういった印象を受ける。家電もそうだったが、後発だけれど、どんどん推進していっている感じがする。詳細は未決定だが、来年は日本の建築家が韓国で展覧会を行なうそうだ。残念なのは、広報が行き届いていないので動員が少ない。是非皆さんご覧になってください。

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初日にはオープンングパーティを開催。

新・港村からNYKへ

横トリの搬出が完了し、今日から新・港村からBankART studio NYKへの引越作業が始まる。新・港村でしか出せなかったピーのタイカレーも今日から復活。

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進行中

8月からはじまる BankARTLife3「新・港村 小さな未来都市」は、ただいま準備の真っただ中です。現在1Fホールでは、4400平米の巨大な空間にできあがる「新・港村」を構成する大量の壁面を制作中。4mを超える壁のパーツがどんどんできあがっています。スケジュールは少しおしていますが、いよいよ開催まで1ヶ月ちょっと。エンジンをかけて進行中です。

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中原佑介を読む 建畠 晢 × 谷 新

第6回目の研究会。ゲストは建畠 晢さんと谷 新さんです。美術評論のお二人ということもあり、批評とは何かということも含めて、中原さんの言葉や文章をご紹介いただきながら、お話をお伺いしました。お二人が口を揃えておっしゃっていたのは、中原さんは、その時代の創造行為を冷静、正確に捉え、誰にでもわかる言葉で批評を展開していたということ。30年たった今でも、読み直してみると中原さんのすごさを実感します。常に「美術」の根源に立ち返る批評を展開していた中原さん。出版を予定している中原佑介選集でもその文章がご覧いただけると思います。

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スタジオアーティストトークvol.3&4

今週末は土曜の夜と日曜の昼の続けて2回の開催です。いつもはゆるやかな週末のカフェ・パブが多くのお客様でにぎわいました。プレゼンターは下記のとおり。世代も、メディアも、背景も異なるメンバー。それぞれが紡ぐ言葉、語る想いは様々です。

6.18[土]18:00-19:15
倉敷芸術科学大学ヨコハマゼミ/藤村 豪 & 内野清香/坂間真実/寺田 忍/坂本夏海/みどり/共同サンド/曽谷朝絵/武田 海
6.19[日]13:00-14:15
窪田久美子/オオツカリリリ/田中千晶/原田 哲/柴田智明/古橋 香/Pierre Chaumont/小原健吾+白石 衆

パブスペースでのトーク。アーティストと、お客様との距離の近さはこのイベントの醍醐味です。
来週は6月25日(土)18:00〜。スタジオアーティストトークもいよいよ千秋楽となります。ぜひご来場ください。
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