続・朝鮮通信使研究会

2011春ツアー後の、続・朝鮮通信使研究会。ゲストにツアーでも大変お世話になったソウルの人気カフェ「スッカラカフェ」のキム・スヒャンさんをお迎えして、韓国の食文化についてレクチャーいただきました。
スヒャンさんは横浜出身の在日韓国人。ソウルに渡って15年。韓国の食文化の研究家です。
今回の研究会では、食文化の裏側にある韓国の伝統文化についてお話を聞きました。韓国の食卓に並ぶ料理写真を眺めながら、サジの文化や女性男性の役割分担など聞く、あっという間の約1時間。似ているようで似ていない、知っているようで知らない、隣国の文化に触れる貴重な時間でした。
食文化についてはスヒャンさんがコーディネートされた著書「食べる旅 韓国むかしの味(新潮社)」でも詳しく紹介されています。

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ヨコトリ記者発表

今日は、青山のスパイラルホールでヨコハマトリエンナーレ2011の記者発表がありました。
前回の記者発表は、震災当日の3.11でした。横浜会場での記者発表と東京での発表との間に地震が発生しました。
これまで、トリエンナーレそのものを開催するかどうか、また節電対策のために開催時間や休みの日の変更等、いろいろな議論と組み替えがありましたが、やっとこの日を迎えました。
BankARTでは、ヨコトリとの特別連携プログラムである「新・港村(しんみなとむら)〜小さな未来都市〜BankART Life 3」を同時期開催。こちらも今日から情報解禁。会期まであと、2ヶ月。ただいま準備真っ最中です!

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TPT公演「イェルマ」

今回特別スタジオプログラムとして参加しているTPTは、連日、舞台「イェルマ」を公演しています。もともとは3月に公演予定だったものでしたが、震災の影響で延期されました。
舞台美術はやはり朝倉摂氏。この度の公演は、昨年朝倉氏の大規模な展覧会の際に考案していただいた「ASAKURA BankART Theater」をメインで使用。ステージを囲む回廊でのダンスなどとても幻想的に演出されています。

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朝倉摂さん

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振付家のグスタボ・ザジャクさん、脚本(翻訳)の広田敦郎さん

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Welcome Party

今年のスタジオプログラムがはじまりました。NYK 全館を使って、53チームの様々なジャンルのクリエーターが活動を開始しています。今日はウェルカムパーティを開催。全スタジオを公開しました。
パーティの第一部は、昨年度の台北市・横浜市芸術家交流事業でTAV(台北國際藝術村)に3ヶ月間滞在制作された伊佐治雄悟さんから報告をしていただきました。制作した作品についてもさることながら、TAVでのショウイングでの観客の反応の違いや、THAVでのワークショップの報告、滞在中に機会を得ておこなった台北のアーティストランスペース「一年画廊」での個展のこと、日本でおこった災害に対しての台湾の方々の反応など、様々な内容で語ってくれました。

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会場を河岸に移して、第二部。今回スタジオインしたアーティストの紹介があり、5月23日から3Cギャラリーで公演がはじまるTPTが踊りを披露してくれました。そして、これからの活動を盛り上げていきましょう!と、乾杯。ここちよい風のふく河岸でバーベキューです。
会の途中で、ビッグニュースの発表がありました。BankARTの年間レジデントアーティストである振付家・舞踊家の中村恩恵さんの文部科学大臣芸術選奨受賞。中村さんよりご挨拶いただきました。

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大盛況となったパーティ。アーティストたちのこれからの活発な活動にご期待ください。
このスタジオプログラムでは、オープンスタジオを開催します。6月17日(金)〜26日(日)を予定。ぜひ楽しみにしていてください。

レジデンスのひとコマ

スタジオプログラムがはじまったBankARTは、毎日賑やかです。まだ入居して数日しかたちませんが、それぞれ制作している作品の形がすこしずつできてきて、各作家の特色やどんなものを作っているのかを垣間みることができます。作家同士、それぞれのスタジオを行き来していてお互いに刺激をうけあっている模様。これからどんな作品ができあがっていくのでしょうか。また報告します。

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メイン入口

BankART入口の硝子ドアが突風で割れました。
先日、同様に突風で片方が割れたのに続き、両方ともやられてしまいました。
強化硝子なので、粉々になっていますが、怪我などの人的な被害はありませんでした。
これまでも何度も強風にあおられて大丈夫だったので、今回の破損は何故だか、原因を追求していますが、まだわかりません。

いずれにせよ、今度は開きドアではなく、引き戸に変更する予定です。
三週間ばかり東側入口は封鎖になり、カフェ側(河岸側)からの出入りになりますが、よろしくお願いします。

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横浜開港アンデパンダン展の来館者はお年を召した方が多い。それは出品者に高齢の方が多いから、当然といえば当然だが、おしゃれに着飾ったご夫妻がタイカレーなどを食されている姿などをみると少し頬が緩む。BankARTは、もちろん現代芸術の尖った部分を中心にやっていくチームだけれど、こういった催しもお引き受けできるようになったことは、8年間という時間の経過を感じる。
約350名の出品者による大忙しの搬出作業を終え、来週からは若い人が中心のアーティストインスタジオが始まる。

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HAMArt! Vol.5 完成

美術批評の福住廉さんの「アートの綴り方」の講座は、これまでBankART スクールの定番講座としてこれまで5年間連続(一期が8回/2ヶ月/受講生は毎回異なる)で行われてきました。福住先生が熱心なのか、受講生が熱心なのか(恐らく双方)、正規のゼミが終了しても受講生有志が二週間に一度ぐらいのペースで集まり、「HAMArt!」の編集会議が続いてきました。昨年行われたスクールの「HAMArt!vol.5」編集会議は例年よりも時間を要し、パブに集まってつい最近まで熱い議論が飛び交っていました。
その「HAMArt!vol.5」がついに先日完成!今回の目玉企画に、三瀬夏之助さんと泉太郎さんの対談があり、その他、自由で豊かな各々の文章を読むことができます。無料ですが、読み応えある16ページです。
BankART Studio NYKにありますので、是非みなさんお手にとってみてください。

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続・朝鮮通信使2011春 朝鮮通信使パレード

韓国の街中に提灯が飾り付けられ、釈迦の誕生日を祝う花祭り週間の中、今日は今年で10周年を迎える朝鮮通信使パレードの日だ。通信使ゆかりの地である対馬、下関、福岡、牛窓などの日本の芸術団体と、釜山の芸術団体や地域住民ら約2000人による大規模なパレードにより、その友好を確かなものにしようとする。龍頭山公園での出発式にはBankART代表の池田も正式招待され、前日遅くまで飲み交わした釜山芸術財団のチャ・ジャエグュン(車 載根)氏も笑顔で私達を迎えてくれた。あなた方のためにと、昨夜絶妙テノールで歌われた「暗い夜の向こうに」は震災後の日本に対してなのか、あるいは日韓の間に横たわる負の歴史の向こうにも希望を見いだそうというメッセージだったのだろうか?そんなことを考えながら長いパレードの最後尾を「続・朝鮮通信使」の旗と共に歩く。
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その後、同行してくれた芸大先端卒業生のジョン・マンヨンさんに、自身のスタジオも含め市内の空間をアーティストに提供し家賃サポートする「totatoga」という、釜山芸術財団が新たに始めたプロジェクトを紹介して頂く。そのうちの一軒、女性詩人により運営される人文学カフェ「百年魚」でコーヒーを飲んで一休み。今の韓国では、人間が人間として如何に生きていく意味と価値を持つかを探究する運動や、人文学の研究が盛んだそうだ。
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続・朝鮮通信使の今回の旅程は今日が最終日。夕食会の後、屋台で飲んでいると、なんとそこに1日に訪れたブッピョン・アーツ・センターの館長チョー・キュンハン氏が!お仕事でいらしていたのだ。思わぬ再会に驚きまたも宴は続く。仏教ではこれを「縁」と言うのです、とチョーさん。霧にむせぶ釜山の夜は更けていくのだった。
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第2回横浜開港アンデパンダン展スタート

BankART Studio NYK 全館を使用し『横浜開港アンデパンダン展』がスタートしました。一昨年に引き続き、BankARTでの開催となった大きな展覧会です。
今日は、ゲストに評論家の藤島俊會氏、同じく評論家で慶應大学准教授近藤幸夫氏を迎えて、懇話会「なぜ?今アンデパンダンか?」を開催。その後続いてオープニングパーティが開かれました。
パーティには、林文子横浜市長ほか多くのゲストが出席し、市長から「横浜には、他の都市にはないすばらしい文化の土壌がある。よりこの街をつなげ、発信していきたい。」と激励の言葉がありました。突然のパフォーマンス等もあり、とても盛況なパーティーとなりました。
展覧会は5月15日(日)まで開催。最終日は15時までです。ぜひご覧下さい。

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