毎週水曜日の夜は、アーティストトーク@BankART Pub。パブを会場に、現在スタジオインしている作家さんによるミニトークを開催しています。
今週は、吉本伊織さん、渡邉トシフミさん、周育正さんの3人のトークでした。それぞれ自身の取り組みや作品の紹介、作家活動のきっかけなども含めてお話をしていただきました。
今回、トリで発表した周さんは、3ヶ月に及ぶ横浜滞在エクスチェンジプログラムを終了し、30日に台北へと帰国されます。今日は最後の発表となりました。
BankART School その2
スクールを引き続き、ご紹介します。
木曜日は大野慶人さんの「生活と舞踏」。舞踏のワークショップです。一つ一つの動きを言葉と動きで丁寧に教えて頂きます。流れる音楽に、感じるままに体を動かしていきます。受講生も汗を流して参加していました。
金曜日は、名古屋工業大学大学院教授の堀越哲美さんによる「ヒートアイランドから街を学ぶ」。ヒートアイランドを様々な角度から分析、体感していきます。先日は、BankART studio NYKの館内で天井や床、壁の表面温度を計ったり、サーモグラフィーを使っての実測を行いました。みなさん夢中になって実測。
言葉はよく耳にするけれど、ヒートアイランドって実は一体何なのか?を解きほぐしていきます。
土曜日、今福龍太さんの「〈スキャンダル〉考 ー アートと批評の政治学」では、批評家スーザン・ソンタグについて追究していく講座。ソンタグに関わるたくさんの資料を元に、書物、映画、写真等の視点から見つめていきます。
授業の途中経過も随時ブログでご報告していきます。
BankART School4-5月期スタート
BankARTがスタートして以来、日曜日を除くほとんど毎日開講しているスクールも7年目に突入しました。
今期は、これまでの人気講座はもちろんですが、新たなプロジェクトへ向けて始まった講座もあります。
月曜日は「朝鮮通信使への招待」。講師に仲尾宏さんをお迎えして、ゲストを交えながらの8回となります。この講座は、7月から始まる瀬戸内国際芸術祭2010へ向けたBankARTのプロジェクトの一環としてスタートしました。学校で習ってきた歴史だけではなく、朝鮮半島とのやり取りの中で生まれた文化や交流、裏エピソードなど、細かに解説して頂きます。
火曜日は岩渕潤子さんによる、「拡張する芸術のプラットフォーム」。今話題のtwitterやfacebookといったソーシャルメディアのアートサイトでの活用事例の紹介や、お金のかからない広報を伝授してもらいます。
もちろん、美術館のあり方など、美術館論の講義もあり。
水曜日は、現在スタジオインしている作家によるアーティストトーク。毎週PUBにてドリンクを片手に開催されるトークです。作品の紹介や滞在期間中にどんな活動をする予定かなど、話して頂きます。
こちらは参加無料の講座ですので、是非飲みながらご参加ください。
後半へ続く。
Yu-Cheng CHOU(周 育正)「Residency Goods」展
台北市・横浜市アーティスト交流プログラム2009滞在成果発表として、2月から滞在していたYu-Cheng CHOU(周 育正)さんの「Residency Goods」展が始まりました。初日オープニングパーティは、4月からスタジオインしている4-5月期レジデントアーティストのウェルカムパーティと合同開催となり、たくさんの方々がご参加されました。
作品のテーマは、自分の置かれている環境をテーマとしていくシリーズで、今回はまさに「アーティストインレジデンス」がテーマ。台北に生まれ、パリで8年学び、横浜に2ヶ月半滞在してきたアーティストとしての彼の、制作のスタンスとその在り方を探る作品でもあります。スタジオ内でのインスタレーションと、40ページの本が今回の作品です。