BankARTスクール 田中信太郎「手のひらサイズワークショップvol.3」 150910

昨年の「かたちの発語」展において、岡崎乾二郎と中原浩大とともに、豊かな空間を提供してくれた田中氏のゼミ。2008年の「蛍座」、2010年の「蝉座」に続き、今回は「蜻蛉(とんぼ)座」
「手のひらサイズ」は、文字通り「手のひら」の大きさを意味するのではなく、作りたい作品のイメージを凝縮し最小限に縮小したサイズを表している。ワークショップでは、発泡ウレタンや、パラフィンワックス(蝋)、鉄など、毎回違った素材を用い、作品を作っていく。
さて「とんぼ」といえば、13日に閉幕した大地の芸術祭のまつだい地区の夏の青空の赤とんぼの姿が、多くの人の記憶に残っているだろう。またBankART妻有桐山の家を訪ねてくれた人は、その赤とんぼの赤ちゃんもご覧になっているかもしれない。夏が終わるころ、「蜻蛉(とんぼ)座」は開幕する。

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BankARTスクール 飯沢耕太郎「写真ポートフォリオを作る!」 2015年9月9日

写真評論家の飯沢耕太郎氏の人気ゼミ「写真ポートフォリオを作る!」がスタート。
4年前の前回のゼミでは、ゼミ期間中に東日本大震災が起こった。当時、「混乱の時期に出会えた写真は強く記憶に残っている」と先生は仰った。

今回のゼミの初回は、悪天候の台風の中での開催。
「写真ポートフォリオを作る!」という目標に向けて、受講生が持参した作品やファイルを講評していく。
合言葉は「変なことをやったら褒められる」
固定観念に嵐を起こして、いろんな尺度を持って新しい表現にどんどん挑戦していくことを目指す。
さて、どんな新しい発見や出会いがここから生まれるか。

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BankARTスクール横浜建築家列伝 vol.2 2015年9月7日

五十嵐太郎氏と磯 達雄氏による「横浜建築家列伝vol.2」がスタート。
150年間余で、わずか100戸の漁村が、371万人を有する街に変貌した横浜。その横浜がどんな建築家によって築かれてきたのか、その歴史と将来を考えるインタビュー・シリーズの第2弾である。
1期では、横浜を拠点に活躍する建築家を中心にインタビューしてきた。今期も引き続き、柳澤 潤氏、栗原正明氏、小泉雅生氏等をゲストに招く。特に横浜国立大学に焦点を当てるために、服部範二氏、林 要次氏、北山 恒氏からお話を伺う。

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まちにひらかれた創造の拠点~横浜創造都市と台北URSの歩み~ 2015年9月6日

現在開催中の「アートと都市を巡る横浜と台北」展にあわせて、シンポジウム「まちにひらかれた創造の拠点~横浜創造都市と台北URSの歩み~」をKawamata Hallにて開催した。
http://bankart1929.com/cms/wp-content/uploads/2015/08/yokohama-taipei-symposium.pdf
街づくりに焦点をあてた今回のシンポジウムは、横浜市は創造都市、台北市はURS(Urban Regeneration Station)に関わっている重要な人たちをお招きし、議論を行った。
はじめに特別講演として、沖縄の名護市長舎等で有名な、象設計集団の坂元 卯氏に、30年にも及ぶ台湾での活動のお話を伺った。
シンポジウムでは、各ゲストからの活動紹介の後、都市における歴史的建造物をいかに活用していくか、開かれた創造の拠点のあり方等について議論した。民の都市への当事者性、文化的、社会的意識について、また歴史的資産活用のハード面だけでなくソフト面などについてなど、横浜・台北それぞれの現状を比較する場となった。
最後にパブスペースに会場を移動し、クリエイターの交流会を開催。両クリエイターの出会いの場所となった。
明治時代の横浜における日本政府による街づくり、台北におけるインフラも含めた統治。両都市は少しずれながらパラレルに進行していて、共通点も多い。そんな歴史的な背景をもつ両都市の往来はこれからも続く。

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BankART school 今福龍太 「〈叛アメリカ〉の知的戦士たち」開講 9.4

独自の切り口から幅広い分野の批評活動を展開する文化人類学者、今福龍太さんのバンカートスクール講座が始まりました。スクールでの今福講座は、2010年春開講の「スキャンダル考」に続き2回目です。前回は先端的芸術が社会に生まれ出る有り様をめぐり、アメリカの批評家スーザン・ソンタグを取り上げました。今回は、近刊の著書「ジェロニモたちの方舟」をテキストに「〈叛アメリカ〉の知的戦士たち」と題して連続講座を行います。初回はヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー「セバスチャン・サルガド」を一部鑑賞し、映像と写真の根源にある課題についても言及しました。挑発的なテーマに集まったスクール生は大人数ではありませんが、氏の静かで軽妙な語り口で進められる講座は、次代の鼓動に耳を澄ます、まさに現代の「寺子屋」のようです。

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カブ(深沢アート研究所/緑化研究室)さんレポート

AIR2015に参加した5月はじめぐらいから、半ば強引に、BankART Studio NYK入り口右手約15mにわたって設置されているプランターで植物の栽培をやらせてもらう。今回はイギリスの在来種のシマシマトマトや、ブルートマト、ハート形のトマトなど、イギリス滞在中に育ててた品種をためしてみたかったのだ。実が出来たら可愛いし、おもしろいトマトだし、入り口前を彩れたらいいなと思って。”バイオダイナミック農法という、天体の動きやパワーをとりこんだ有機栽培” でトマトやハーブを育てる。根っこの日、とかフルーツ(実)の日、があって、トマトだったら、フルーツ(実)の日にタネをまいたり、植え付けたり、栄養をあげたり、手をかけてあげるとよく育ってくれる。ただ今回は夏になってから、週1ぐらいの作業になり、ちゃんと実感できなかった。
こんな ズボラ作業、夏前の長雨、猛暑日続き、ほとんど毎日の港近くの強い風、って中でもトマトや他の夏ヤサイは、なんとかそれなりに育ってくれた。ホッ。9月に入ったし、月末頃には夏ヤサイは撤収作業。その頃にはすこしお裾分け出来るくらい保存ヤサイが出来てたらいいかな。
カブ(深沢アート研究所/緑化研究室)

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BankART妻有、レジデンスアーティスト水口鉄人さん制作中!

BankART妻有、桐山の家もすっかり秋めいてきた。夜には秋虫たちの大合唱が聴こえてくる。
現在桐山の家では、アーティストインレジデンスの第2弾、水口鉄人さんが滞在制作中。
桐山でのゆったりとした生活の中で、いろいろなものを見たり、感じたりしながらじっくりとアイデアを練り、制作に臨んでいる。
先日東京でも個展を行った水口さん。彼のアイコンともなりつつある「テープ」をどうやら今回も使うようだ。彼はここに来てからずっと、妻有の土地が持つパワーと自分の作品に潜むパワーについて考えていた。
今度はどのような作品が桐山の家に現れるのだろうか。とても楽しみだ。

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日韓交流の新しい可能性part2〜朝鮮通信使を起点に〜 8.29

シンポジウム「日韓交流の新しい可能性part2〜朝鮮通信使を起点に」が、十日町情報館で開催された。情報館は1999年に内藤廣氏により設計された、大きな図書館を中心にした施設。初回の大地の芸術祭で展示会場のひとつになった場所だ。

BankARTにとっては、BankART妻有があるとはいえ、ここは完全にaway。集客にはまったく自信がなかったが、地元の人たちや、ありがたいことに遠方からの旧友や横浜の知人、友人が駆けつけてくれ、何とかかっこはついた。内容的には、朝鮮通信使関係の深い理解者と推進する人たちが集まって下さったので、かなり濃いものとなった。

http://bankart1929.com/cms/wp-content/uploads/2015/07/SymposiumJapan-Korea2015.pdf

妻有で行なわれていること、江戸時代に日韓で行なわれていたこと、それをリレーしていく現代の動き、これからの日韓のこと、アジアのこと、日常と非日常のこと、政治のこと、政治を越えること、等々。
だいぶん涼しくなった妻有での、熱い想いの一日でした。

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BankART妻有 夏の合宿 村田真ゼミ「われにかえる」8.15-8.18

BankARTスクールの校長による村田氏によるゼミが、妻有で開催された。
テーマは、僕はなぜ絵を描くのか。
からはじまって、
ヒトはなぜまだ絵を描くのか。(中略)
われにかえって、絵を描いてみよう
そこらへんにあるもので、そこらへんに描いてみよう。
という講座をみっちり4日間。

こうして、ゼミ後半には、ゼミ生による作品もBankART妻有に刻印された。
また、村田氏がここ数年少しずつ続けている「村田部屋」にも名作が加わった。

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壁に直接描き