海に関係する講師に招き、横浜の海を深く広く楽しく考える海洋市民大学。
今日は、その会を推進している金木伸浩氏、水井涼太氏からお話を伺った。
前半、代表の金木氏がこのゼミナールの概要を説明。発足から5年継続しており、セミナーや現場でのワークショップを年、数十回の重ねてきており、受講生は小学生から90歳まで約2,000人を超えるとのこと。
ダイバーでもあり、海関係の社会起業家である水井氏は、横浜の海の実態とその可能性についてお話しいただいた。横浜の海はほぼ埋立地で、自然護岸はほとんどないが、この間の環境整備によって、フジツボや牡蠣などが、広く生育しており、またスズキや黒鯛などもつれるほど、環境はかなり改善されてきており、都市部としては生物あふれる海とのこと。
問題は海と親しめる機会や場が少ないこと。小学校でも学習要領に海は扱われておらず、海は眺めるだけのものという意識が拭えない。「海にのりだす、のぞく、くつろぐ」といった活動をもっと生み出すために、そういった具体的な活動を積極的に仕掛けると同時に、法的な既成や海岸(護岸)のハード面の整備を推進していきたいとのこと。
会場からは、横浜の海の豊かさを再認識したという声も多かったが、国との関係において横浜市民の問題(シティズンプライド)としての海という知見には至っていないし、そのハードルを越えるのは難しいという意見もでた。