サンドラム台北滞在報告会 2015.5.31

横浜市(BankART)と台北市(TAV)とのアーティストエクスチェンジプログラムで台北に滞在していたサンドラムの報告会をカフェスペースにて開催した。今回彼らは、台北中心の活動を行わず、台湾南部等の先住民の村々を訪ね歩き、歌を探す旅にでた。現地で猿肉を食べたり、朝まで一緒に飲み踊り、村で古くから伝わる民謡を教えてもらったり。実際に現地に入ってみると、今はカラオケが大流行りで、歌謡曲や演歌一緒に歌ったりなど、予想外なことも多々あったとのこと。トークと写真だけではなく、短い歌と踊りも披露してくれた。言葉や意味がわからなくても、カタカナで書き写して覚えてきた彼らの歌からは、台湾の人の深い魂が伝わってくるようだった。希有な体験を共有させてもらった。

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BankART school 四方田犬彦「最終映画美学講義」開講 5.13

映画史研究家の四方田犬彦氏の「最終映画美学講義」が始まりました。。各回異なるテーマで、映画史に残る数々の貴重な映像を上映しながら映画を考えていく講座です。今回のテーマは「長回し」。溝口健二「残菊物語」、タル・ベーラ「サタンタンゴ」等、国も時代も異なる監督の長回しシーンを、なんども反芻するように見て、「長回し」、そして映画そのものを成り立たせる構造を少しずつ浮き彫りにしていきます。ふだんは気づかなかったいろいろなデテールに触れ、映画の根底を流れる深い世界を垣間見るような時間でした。

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東大門デザインプラザ(DDP)5.4(月)

今日はソウルの東大門デザインプラザ(DDP)を訪問。こちらの館長もBankARTに来訪された事があるが、今回はお会いしなかった。
建物は大きくて奇抜だが、街には不思議となじんでいたように思えた。いわずと知れたザハ・ハディドの建築。ショップやレストラン、中心の広場のエリアは、多くの人で賑わっていた。

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浦項(ポハン)の旧日本人村 5.3(日)

しとしと雨の中、バスで釜山から 浦項(ポハン)へ移動。
浦項は、朝鮮半島で最も東に位置する世界有数の鉄鋼都市。そんな浦項の港のひとつである九龍浦(クロンポ)は、かつて漁業を営む日本人が集落をつくっていた。終戦後、日本人が撤退したあと、空き家になっていた日本の家屋を修復し「九龍浦近代文化歴史通り」として整備。その関係者が以前にBankARTに視察に来たため、今回訪れてみたのだ。
一件のいちばん立派な和風のお屋敷は、資料館としてオープンしていたが、それ以外の街並はまだ半分以上は改修中だった。日本の赤い郵便ポストがあったり、飲食店のようなものがオープンしたりしていたが、まだ表面だけが修復されていて扉がしめきりの建物が多かった。
ちなみに九龍浦は蟹で有名なようで、蟹を食べさせる店が路面にずらっとならび、悪天候にも関わらず多くの客が訪れていた。その客が、日本人村の方にも流入していた。浦項は一ヶ月前にKTXの駅ができたばかりなので、これから観光産業はもっと本格化していくのだろう。

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朝鮮通信使祭り in 釜山 5.2(土)

釜山で、例年招聘していただき、参加させていただいている朝鮮通信使のお祭りに。
続・朝鮮通信使の衣裳を着て、少しだけ行列に参加。その後は来賓席で行列を鑑賞しました。
その後、竜頭山公園で シントンバントンと呼ばれる舞台公演を観覧しました。通信使に関係した日本の各都市の方々ともお会いしました。朝鮮通信使は、来年、世界遺産の記憶遺産としての登録へのアップライをしようと積極的に動き出しています。

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光州市立美術館下見 5.1(金)

早朝羽田発の飛行機に乗り、仁川空港始発のKTXに乗って、13時過ぎには光州市立美術館に到着。
昨年、光州市立美術館主催の展覧会がBankARTで開催されましたが、今年はBankART1929主催の展覧会が光州市立美術館で開催されることになっています。今日は、会場下見と打ち合わせ、ご挨拶などで美術館を訪れました。
展覧会は今秋に開催!私たちも楽しみです!そして乞うご期待!

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BankARTスクール 五十嵐太郎+磯 達雄「横浜建築家列伝vol.1」2015年4月24日

金曜日は五十嵐太郎氏+磯 達雄氏による「横浜建築家列伝vol.1」。
本講座では、近現代の横浜のすぐれた建築資産を挙げながら、現在横浜を拠点に活躍中の建築家をお招きし、お話を伺っていく。第1期のゲストは、西田 司(オンデザイン)、飯田善彦、曽我部昌史(みかんぐみ)、高橋晶子(ワークステーション)、山本理顕、室伏次郎(スタジオ・アルテック)。
これまでの設計活動を横浜関連の作品を中心に振り返ってもらいながら、横浜という都市への想いや、そのあるべき将来像などについて語っていただく。都市横浜がどんな建築家により築かれてきたのか。講師のお二人とともに、横浜と建築家の関係性を探る。

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西田 司(オンデザイン)さん

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飯田善彦さん

BankARTスクール 木幡和枝「現代芸術のパラダイム変換」4月23日~木曜日

今期木曜日は木幡和枝氏による「現代芸術のパラダイム変換」。
美術や身体表現などのあらゆる「現代芸術」と深く相関関係を切り結んでしまう社会の「パラダイム変換」に際して、その時代時代に謳われてきたキイワードをもとに、作品や作家の行動の中に潜む時代の空気と思考の経緯を追随していく。スリリングでパワフルな木幡節が炸裂し、講義の間は気が抜けない空気。

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ポートランドに学ぶ  ポートランド市開発局(PDC)山崎満広さんに聞く

水辺荘とヨコハマ海洋市民大学が主催となり、企画されたレクチャーシンポジウム。近年まちづくりなどの分野で注目を集めているオレゴン州ポートランド市の開発局でマネージャーとして活躍されている山崎満広さんを迎えておこなわれた。ポートランド市は、人口約59万人のアメリカ北西部第2の都市。全米一住みやすいまちと評価され、若者を中心に年間2万人以上が移住しているという。水辺荘の岩本さんからのポートランドの街の紹介プレゼンテーションのあと、山崎さんから、市民がまちづくりに対して主体的になれるポートランドのしくみについてのレクチャーがあり、続いて横浜市職員とのパネルディスカッションで、様々な意見交換がおこなわれた。

尚、主催者側は、当日の講演録を一般公開しているようですので、ご興味のある方はこちらをどうぞ。
http://bit.ly/1d0lx6U

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BankARTスクールの紹介 加藤種男「創造Creative Archipelago」4月22日(水)〜

4月〜5月の水曜日の講座は、公益社団法人企業メセナ協議会専務理事の加藤種男氏による「創造Creative Archipelago」。近代から現代にかけて、日本文化の振興に果たした企業およびその関係者の役割とその変遷について、氏が熱く語る。
文化支援といえば、国や地方自治体などの活動はよく認知されているが、企業も日本各地で行われている文化活動を支える重要な立役者である。ちなみに、2014年度の文化庁予算が1,036億なのに対し、メセナの活動費総額は年間956億だ。企業と文化芸術の結びつきの重要性、企業がどんな文化ビジョンや構想を抱いているのか、アートに関わる全ての人に刮目していただきたい講座である。

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