BankART AIR 2015 ウェルカムパーティー 4.10

BankART AIR 2015のスタジオインから10日が経過。
搬入も終わり、アトリエは位置や壁の配置もだいたい決まった。アーティストたちも本腰をいれて制作に取り掛かり始めたところで、日毎に各作家の特色が垣間見える。また、作家同士の付き合いもうまれてきている。
4.10の夜、ウェルカムパーティーを開催。あいにくの雨のため、テラスの空間は使用できず、恒例のバーベキューは中止。スタジオアーティスト+参加者で1Fは200人ぐらいの人でいっぱい。ぎやかな会となった。

18日(土)より、毎週土曜日18:00〜19:30にスタジオアーティストのトークを開催する。
毎回、4〜5チームを紹介する。ドリンク片手に、気軽に参加してください。

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許喬彦展覧会「縛られて、漂う」オープニング 4.10

2014年度台北市・横浜市アーティスト交流事業で、1月24日に来日し、NYKで滞在制作を続けてきた許喬彦氏の成果発表となる展覧会が始まりました。氏は現在国立台南芸術大学に在籍し、海外でのレジデンスは初めてとのこと。「縛られて、漂う」は、アーティスト自身が横浜の生活の中で出会った素材と感性で構成される、インスタレーション作品です。オープニングには、台北駐日経済文化代表処処長粘信士氏、台北文化センターのセンター長朱文清氏、横浜市文化観光局創造都市推進課の中野浩一郎氏にもご出席頂きました。展示はNYK1階のminiギャラリーで、4月22日17時まで開催されています。皆さま、ぜひご観覧下さい。

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中原佑介美術批評 選集 第二巻 第八巻 出版! 

中原佑介美術批評 選集
第二巻 『日本近代美術史—西洋美術の受容とそのゆくえ』
第八巻 『現代美術とは何かー二〇世紀美術をめぐる「対話」』
が出版された。これで全12巻のうち、都合8巻刊行されたことになる。
中原氏のオリジナルな著作が、ほとんど絶版の中、若い人にも読んでもらいたいという願いの中での出版計画(氏が存命中の)だったが、まだまだ新しい世代に氏の名前と文章が浸透したとはいえない。昨今の文字離れは美術批評でも著しく、現在の現代美術をテーマにしたトリエンナーレやフェスティバルの人気(この言葉は不適切かもしれないが、確実に観る人は増えている)とは、まったくといっていいほど連動してこない。率直にいって、販売成績が悪い。
それでも出版しつづけるのは、「絶対に伝えなければいけないアーカイブ」だからだ。
中原佑介氏が亡くなって(2011年3月3日)から、既に4年が経過した。
続けていきたいと思う。

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BankART AIR 2015 スタート 4月1日〜6月30日

「BankART AIR 2015」の入居が始まった。
Artist in Residence といっても、BankART Studio NYKには居住できないので、テンポラリーなシェアスタジオというのが、正確な意味合だ。
今年は49チーム。ワンイヤーのスタジオアーティスト5チームを加えると、54チームのなかなかの大所帯だ。
これからは、1Fを除いて、全館クリエイターの制作場所となる。
例年通り、会期中たくさんの開口部も設けているので、一般の人が参加できるイベントも多い。
4月10日 ウェルカムパーティ
4月18(土)から毎週末は、アーティストトーク(4チームづつ)
6月19日(金)〜28日(日)はオープンスタジオ
その他、原則として見学は自由(受付で名札を貰ってください)ですの、
皆さんお気軽にご参加ください。

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サンドラム 帰国(3.31)しました。台北滞在日記vol.2

サンドラム 台北滞在日記vol.2
3/8にダンサーの亀田が合流後、離島の蘭嶼に行く予定が、悪天候によりフェリーも飛行機も欠航になったため、予定を変更し、南部山地のパイワン族の土坂(トゥパン)村へ。
パイワン族は音楽と彫刻が素晴らしい事で有名で、土坂にはパサリという彫刻家の家があります。パサリの息子は音楽家で、子供たちと一緒に伝統の歌を聴かせてもらったり、こちらのパフォーマンスを見せたり、川の自然の温泉に入ったりして過ごしました。彼はレコーディングできるスタジオを持っているので、今後続けてコラボレーションやレコーディングなども一緒にやっていきたいと思っています。
その後台南へ移動し、大島、ツダが合流。3/14に台湾全土の大きな反原発デモがあり、そのオープニングセレモニーで、現地のパフォーマンスアーティストチームとコラボレーションをし、パレードに参加。メインステージでは、パイワン族の音楽家Dakanowとコラボレーションをしました。
その後台北に戻り、ハブ、ArisA、荒井が合流。ここからはSUNDRUM8人の大珍道中へ。
数日台北で過ごした後、台東県のアミ族の都蘭村へ。
ここではアミ族の力強い歌や踊りを習ったり、見せてもらったり、海や山に行ったり星を見たりして数日過ごした後、公演を行いました。原住民の方たちは優しく、朝まで一緒に飲んで歌って踊って遊びました。
その後は屏東県の牡林村へ移動。三日間村へ通い、村の子供たちとパフォーマンスの見せ合いや、コラボレーションをしました。原住民の伝統料理や原住民のどぶろく、子米酒をごちそうになりました。
その後善哉、ハブが帰国し、台北でライブをして、明日は6名+助っ人1名でTHAVでパフォーマンスです。台湾での経験や習った歌をいかしたパフォーマンスを考えています。
帰国は31日になります。
iPhoneから送信 坪内

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サンドラム 帰国(3.31)しました。台北滞在日記vol.1 

横浜台北交流事業で台北のTAV(台北アーティストビレッジ)に1.31から滞在された
多国籍音楽チームのサンドラムさん、3.31に無事帰国されました。
二回にわけて台北滞在日記の一部を公開。

池田様、溝端様、細淵様
ありがとうございます。順調に進んでおります!
今は善哉と二人で台湾南部を旅しています。日本の夏のように暖かいです。日中は最高30度くらいまで暑くなり、夜でも暖かく、テント泊でも寒くありません。
この一週間は台湾南部の原住民パイワン族の部落を三ヶ所訪ねて、歌を教わったり、一緒に歌ったりして旅をしていました。彼らは本当に素晴らしい音楽文化を持っています。部族の伝統は失われていっているので、本当の古い歌に出会うのはなかなか難しいですが、いくつかの本当に素晴らしい唄を教わり、音楽に出会う事ができました。いまの50代から下の世代は、カラオケで演歌や歌謡曲を歌うのが圧倒的に人気で、部族の歌は忘れられていっていますが、歌う事が大好きな事は変わらないようです。一緒に日本の演歌を歌うととても喜んでくれます。
先日、屏東県獅子郷内文村という山奥の部落を訪れました。そこで夜、数人で集まって、獲れたての猿肉を食べながら、酒を飲んでいたときに、60代の男性が自然に歌い出した部族の唄は、本当に素晴らしかったです。技術が素晴らしいのではなく、楽しいから自然に唄が出るという、本当の唄の原点がそこにあったからです。それはパフォーマンス、音楽、アーティストとは何かを改めて考えせられる体験でした。
この後は台湾南東部のアミ族、ブヌン族の村、中央山地のツォウ族の祭を訪れた後、3/8にダンサーの亀田が合流し、離島の蘭嶼島に行く予定です。その後は3/14に大島、ツダ、3/16にハブ、3/17に荒井、ArisAが来台します。台北ではTAVに泊まらないメンバーは他の場所に泊まります。
それでは引き続きよろしくお願いします。2015.3.1(坪内/サンドラムリーダー)

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Black is the Color of Decay 2015年3月28日

作家アダ・ヴァン・ホーレビーケ&榎木陽子のワークショップとインスタレーション展示を3Aギャラリーにて開催。初日のワークショップでは、ベルリン在住ベルギー人作家のアダ氏による自然染色を実践。現存する最古の聖書や浮世絵でも使用された「没食子(もっしょくし)」というインクを使用した染色作業。どろどろしたインクを混ぜ染めた布は、はじめはとても薄茶色だが、空気に触れてどんどん深い黒に変化していく。まるで魔法の世界に出てくるインクみたいだ。ワークショップの成果物は、翌日インスタレーションとして展示。他、会場には作家榎木陽子氏が、タイトルに着想を得たドローイングをインスタレーションの一部として発表した。

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ジョン・バレット氏レクチャー 「Breaking Ranks」 3.27

文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業助成により、3月1日から31日までバンカートで滞在制作を行っているジョン・バレット氏が、氏の構想する映像と音楽のインスタレーション作品についてレクチャーを行いました。バレット氏は、アイルランド出身で近年はベルリンを拠点に活動しています。現在、戦争と現代詩をテーマにした作品、「We’re Here」の制作を行っており、今回の滞在では、1920年代の日本の詩人について調査を行いました。「We’re Here」が、時代を共有する芸術の問題を踏まえて、どのような作品に発展するのか、そして、作品が世に出る頃は世界はどのようになっているのか、いろいろと想像をかき立てるレクチャーでした。

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アントニ・ムンタダス フェアウェル 3月19日

AIRプログラムにて2月8日から3月21日まで滞在リサーチをしていたムンタダス氏のフェアウェルパーティーを行いました。とても気さくな方で、私たちスタッフはもちろん、カフェでもいろんな方とお話されていたのが印象的でした。氏は仕事中、エスプレッソ、仕事終わりにジントニックを頼まれるのが定番でした。最後は、ムンタダス氏がお好きなジントニックで乾杯しました。またお会いできる日を!

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